長駄文館・・・早くも、師走一日為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　早くも、師走一日為り。（12/1/19）
　7時半、小部屋でラジオを聴きながらのモーニングコーヒーと煙草のショート吸いに見る空は、山端に昇ろうとする陽の眩しさで在る。空を見る限り、雲は一つも無い。松の小枝、小菊を揺らす些かの風が在るのみで在る。今日は昨日より5～6℃高くなるそうな。有難い事で在る。

　昨日はジャガイモ、ニンジン、ゴボウ、根付きネギ5kgを買って来たので、台所遊びで、Yさしいれの大根、白菜を入れて、野菜汁を作って見た。サバの水煮缶を入れて、味の素、カツオ出汁を投入して、味噌仕立てにして見る。それが成功して、冬野菜の甘味がこんなに、円やかにして甘い物とは驚きの次第で在った。そして、とうとう冬到来の感で在った。

　長野県は農業県で在るそうな、個人スーパー、シルバーセンターに行けば、近在の農家の果物、野菜が直接に仕入れられたり、持ち込まれたりして居る豊富さで在る。規格外、キズもので、値段は安い。そんな事を知ってるらしく、知る人ぞ知るでやくやく買いに来る人も居て、重宝されて居る。スーパーと違った昔ながらの人の雰囲気が在って、ほっこりした気分を味わいたい人も居るのだろう。昔からの付き合いで、電話注文を受けて、配達もして呉れる店で在る。メーカー品は規模の小ささで、割高では在るが、経営方針の応援の意味で、ちょっと遠いが、利用させて貰って居る次第で在る。へへへ。

　庭の楓の紅葉も半分以上は落ちて、カサカサした葉を風に揺らして居る。葉が落ちたら、剪定をしてスッキリさせて遣ると致そう。去年、シルバーセンターで鳥箱を買って来て、シジューカラの巣として括り付けたが、時季が遅く利用されなかった。来庭するシジューカラ達も巣箱を充分認識して居るから、来春には小部屋から、営巣、育雛の様が小部屋から観察出来よう。

　真っ赤に色付いた南天の実に、ヒヨドリが頻繁に来る様に成った。年内は放置されて居る柿の実で食料調達が出来るが、それが終われば、南天の実が彼等の飢えを癒す食料と為る。楓が全て落葉すれば、メジロ夫婦が芽を啄みに来る。雪が降れば、小さなエナガの小群れ、ツグミ、アカハラ、シメ、イカル、ウグイスなどが、時に姿を見せる。最少の猛禽類モズも来庭して、金華鳥を襲いに遣って来る。何年かに一度は、ハクビシン、タヌキも徘徊する。

　古希坂、独り暮らしの閉じ籠もりの日々で在っても、それなりに庭との繋がりが在るから、観察する事で退屈はしない物で在る。8時半で在る。矢張り常連雀が餌漁りに遣って来た。シックな雄ジョービタキの来庭が在るか？暫し、目を庭に向けて置くと致そう。

　　　　　待てば来ないのが、常で在る。9時に成ってラジオは政党討論会のお時間と成った。

『桜を見る会』とやらで、相変わらずの陳腐なまでの『政党ごっこ』で、政治家は気楽な言葉稼業と来たもんだの下ら無さで在る。国権の立法府たる役割を放棄して、政権の足の引っ張りなら何でもするの、『週刊誌の下請け先兵』と化し、国盛を削ぐ。
　憲法改正、スパイ防止法、安易過ぎる実質移民法、毒亜勢力による株式、国土買い上げ阻止にも国政が行かず、これでは『国会のサボタージュ』では無いか。政治家の本来の役割を意に介さぬ政党討論は、常識に照らし合わせれば、正に与野党共に、『不作為に依る国力の低下策』で在る。男のキンタマを去勢されて、週刊誌下請けに為り下がって居る様は、真に醜悪の態で在る。

　　　いやはや、これで政治に関心を持てと云う方が、『土台、無理』と云う物で在る。他に回す。

　さてさて、朝飯と致そうか。閉じ籠もり古希坂住人と云えども、それなりに向学心は持って居る心算では在るが、知って見よう、聞いて見ようの好奇心の発揚を『提供』して呉れない社会とは困った物では無いか。
人の粗探しばかりだと、飽きて仕舞うのが人の世の実際だと思う次第なのだが、『薄ぺらな世相に師走の風吹きて、干からびた楓の葉を剝す為り』では、生きて居る感想も無かろうと云う物で在る。

　遺憾いかん、顰め面をして居ると、貧相が悪く為る物で在る。飯を食べて、少し真面目に夢奇譚を打ち進めると致そう。へへへ。