長駄文館・・・風は騒々しいが、大晦日の静けさ為り。
- 2019/12/31
- 11:48
風は騒々しいが、大晦日の静けさ為り。(12/31/19)
さて、本日は正月のメイン雑煮汁の仕込みで在る。この日の為に仕込んで置いた自前カツオの大和煮で在る。ゴボウを先欠きアク抜きの水晒し、ニンジンを短冊、筍を大切りにして、大鍋に入れてカツオを投入する。点火して、アクをしゃもじで掬いながら、味醂、調理酒、醤油を投入して、味見をする。煮立って来たら、一度火を止めて寝かす。これで、先ず先ずのニンマリで在る。
手作り正月食は、アサリと貝ヒモの佃煮、数の子、黒豆、酢の物、身欠きニシンと昆布の炊き物も作り終えたから、これでOKで在る。沢庵もミヤシゲ、硬大根も漬かって来たから、正月は何もしなくても、餓死する事も無い。本日より、飯を炊く必要も無い次第で在る。元旦は町会新年会に顔を出す約束をしたから、言葉も忘れずに済む。
9時在るか。本日、初めての小部屋入りをして、モーニングコーヒーの一服とする。本日は午後から、冬に入れ替わるとの由。晴れては居るが、風が騒々しい。
昨日は庭の松、南天で正月飾りとして、神棚、仏壇にそれぞれ小さな鏡餅、リンゴ、ミカンをお供えして、一風呂浴びて、厄介な蛍光灯のスイッチ部のワイア通しをして居ると、Sから電話で在る。
「大掃除は終わったか?」
「おお、終わって、一服してる処だ。」
「そうか、煙草を買いに行った後で、顔出すわ。」
「おっ、分かった。」
6畳妄想窟の電気カーペット、ストーブを点けて、部屋を暖めて置く。
「おお、悪い悪い、遅く成っちゃった。女房の実家に寄ったら、PCの具合が悪いで、ボランティアしちゃってさ。これ、食えや。俺は食べて来たから、腹一杯だ。」
煙草は正月分で、10箱買って来たと云う。
「無精して駄目じゃんか。歩いて煙草を買いに行く処が、運動だぜや。俺なんか、面倒でも、2箱ずつ買いに行ってるぜや。昔はカートン買いだったけど、横着してると、時間潰しに為らんぜや。」
これは何だと云うから、ペルー産の干しブドウだと云うと、摘んで、おっ、美味いじゃ無いかと云う。
「ゲーテさんが云うには、ワインとチーズだけでも、若いカァちゃんを喜ばせるのも充分だって話だ。歳で大体は昼抜きなんだけど、合間合間に、クルミ、干しブドウを摘んで居ると、それで十分なんだわ、そんな次第で、ナッツ類、リンゴ、干しブドウが『常備食』に為っちゃってる訳だわさ。」
丁度、黒豆炊きが終わったので、味見に持って来る。
「美味い。驚いた。それにしても、Rは好く遣るわ~。大したもんだ。」
「そりぁ、俺ぁカカアが居ねぇから、自分の好きな物は、自前で遣らなきゃシャ~無いだけさ。沢庵は、塩っぱかっただろう。」
「それがさ、丁度買って来た処でさ。云われて、味の素一杯振り掛けたら、好い味で、全部食べちゃったよ。」
「そんなに褒められちゃ、隠し球を出すか。」
筍の水煮を買いに行ったら無くて、仕方が無いから、シナチクの水煮を買って来た。然しながら『雑煮の筍』にはみすぼらしいので、ラーメンに入れるだけでは芸が無い。其処でキムチを投入して、飯のおかずにする事を思い立った。水気を取って、油で炒めて水気が無く成った処に、砂糖を少々加えてキムチ炒めをした処、行けた次第で在る。
Sは育ちの好い元旅館の一人息子で在る。爪楊枝で摘んで、口に入れ味を確かめて居る。
「ラー油が入ってるな。」
「油とキムチだから、ブレンドされて、ラー油味だわさ。結果正解だ。」
「そうか。これも、飯が進む味だ。これじぁ、カカアは要らん筈だ。」
「そりぁ、そうさや。この歳に為れば、男も女も中性域で、男根も不如意棒だから、独り生活が性に合う。下手に云う事を聞かない女族は不要の寂滅道に為って来てるし、時間潰しには台所遊びは、欠かせない生活の一部だわさ。
それにさ、この頃は『薄情な世』でさ。昔だったら、周囲が男寡に憐憫の情で、後添えを世話して呉れるんだけど、誰も世話して呉れないから、不思議な物さね。余程、俺には人徳が無いって証拠だ。困ったもんさね。へへへ。」
「中味が濃くて鋭い、ライフワークの趣味を持って居る。並の人間じゃ、Rの相手には為らんし、世間の目が正解だわな。艶々して、病気知らずの若々しさなんだから、僻(ひが)みも文句も無いだろう。Rらしい生き方だよ。」
「へへ、左様でゴザンすか。」
Sは役員で新年会の責任者で、今年初めての出席との由。話しも合わずに、お役目御苦労さまの段で在るから、班長では無いが顔を出す事にする。
味を整えながらの大晦日のラジオをBGMに、ゆったりとした時間を過ごしながらの本日分ブログ打ちで在る。
暇に飽かしての日々の長駄文の垂れ流し。それにも拘らず、日々の常連さんの訪問に心からの感謝で在りまする。呆けぬ限りの日々行進をする心算で在りまする。皆さま、好いお年を。
さて、本日は正月のメイン雑煮汁の仕込みで在る。この日の為に仕込んで置いた自前カツオの大和煮で在る。ゴボウを先欠きアク抜きの水晒し、ニンジンを短冊、筍を大切りにして、大鍋に入れてカツオを投入する。点火して、アクをしゃもじで掬いながら、味醂、調理酒、醤油を投入して、味見をする。煮立って来たら、一度火を止めて寝かす。これで、先ず先ずのニンマリで在る。
手作り正月食は、アサリと貝ヒモの佃煮、数の子、黒豆、酢の物、身欠きニシンと昆布の炊き物も作り終えたから、これでOKで在る。沢庵もミヤシゲ、硬大根も漬かって来たから、正月は何もしなくても、餓死する事も無い。本日より、飯を炊く必要も無い次第で在る。元旦は町会新年会に顔を出す約束をしたから、言葉も忘れずに済む。
9時在るか。本日、初めての小部屋入りをして、モーニングコーヒーの一服とする。本日は午後から、冬に入れ替わるとの由。晴れては居るが、風が騒々しい。
昨日は庭の松、南天で正月飾りとして、神棚、仏壇にそれぞれ小さな鏡餅、リンゴ、ミカンをお供えして、一風呂浴びて、厄介な蛍光灯のスイッチ部のワイア通しをして居ると、Sから電話で在る。
「大掃除は終わったか?」
「おお、終わって、一服してる処だ。」
「そうか、煙草を買いに行った後で、顔出すわ。」
「おっ、分かった。」
6畳妄想窟の電気カーペット、ストーブを点けて、部屋を暖めて置く。
「おお、悪い悪い、遅く成っちゃった。女房の実家に寄ったら、PCの具合が悪いで、ボランティアしちゃってさ。これ、食えや。俺は食べて来たから、腹一杯だ。」
煙草は正月分で、10箱買って来たと云う。
「無精して駄目じゃんか。歩いて煙草を買いに行く処が、運動だぜや。俺なんか、面倒でも、2箱ずつ買いに行ってるぜや。昔はカートン買いだったけど、横着してると、時間潰しに為らんぜや。」
これは何だと云うから、ペルー産の干しブドウだと云うと、摘んで、おっ、美味いじゃ無いかと云う。
「ゲーテさんが云うには、ワインとチーズだけでも、若いカァちゃんを喜ばせるのも充分だって話だ。歳で大体は昼抜きなんだけど、合間合間に、クルミ、干しブドウを摘んで居ると、それで十分なんだわ、そんな次第で、ナッツ類、リンゴ、干しブドウが『常備食』に為っちゃってる訳だわさ。」
丁度、黒豆炊きが終わったので、味見に持って来る。
「美味い。驚いた。それにしても、Rは好く遣るわ~。大したもんだ。」
「そりぁ、俺ぁカカアが居ねぇから、自分の好きな物は、自前で遣らなきゃシャ~無いだけさ。沢庵は、塩っぱかっただろう。」
「それがさ、丁度買って来た処でさ。云われて、味の素一杯振り掛けたら、好い味で、全部食べちゃったよ。」
「そんなに褒められちゃ、隠し球を出すか。」
筍の水煮を買いに行ったら無くて、仕方が無いから、シナチクの水煮を買って来た。然しながら『雑煮の筍』にはみすぼらしいので、ラーメンに入れるだけでは芸が無い。其処でキムチを投入して、飯のおかずにする事を思い立った。水気を取って、油で炒めて水気が無く成った処に、砂糖を少々加えてキムチ炒めをした処、行けた次第で在る。
Sは育ちの好い元旅館の一人息子で在る。爪楊枝で摘んで、口に入れ味を確かめて居る。
「ラー油が入ってるな。」
「油とキムチだから、ブレンドされて、ラー油味だわさ。結果正解だ。」
「そうか。これも、飯が進む味だ。これじぁ、カカアは要らん筈だ。」
「そりぁ、そうさや。この歳に為れば、男も女も中性域で、男根も不如意棒だから、独り生活が性に合う。下手に云う事を聞かない女族は不要の寂滅道に為って来てるし、時間潰しには台所遊びは、欠かせない生活の一部だわさ。
それにさ、この頃は『薄情な世』でさ。昔だったら、周囲が男寡に憐憫の情で、後添えを世話して呉れるんだけど、誰も世話して呉れないから、不思議な物さね。余程、俺には人徳が無いって証拠だ。困ったもんさね。へへへ。」
「中味が濃くて鋭い、ライフワークの趣味を持って居る。並の人間じゃ、Rの相手には為らんし、世間の目が正解だわな。艶々して、病気知らずの若々しさなんだから、僻(ひが)みも文句も無いだろう。Rらしい生き方だよ。」
「へへ、左様でゴザンすか。」
Sは役員で新年会の責任者で、今年初めての出席との由。話しも合わずに、お役目御苦労さまの段で在るから、班長では無いが顔を出す事にする。
味を整えながらの大晦日のラジオをBGMに、ゆったりとした時間を過ごしながらの本日分ブログ打ちで在る。
暇に飽かしての日々の長駄文の垂れ流し。それにも拘らず、日々の常連さんの訪問に心からの感謝で在りまする。呆けぬ限りの日々行進をする心算で在りまする。皆さま、好いお年を。
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