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フィリピン・セブ島ボランティア行

                 フィリピン・セブ島ボランティア行
<その1>
 3日朝6時会社出発と云う事で、弟と一緒に会社泊とする。馴染みのラーメン屋に夕食に行き、スーパーで滞在中の味噌汁、漬け物三種類、粉末緑茶などを買って行く。10時に風呂に入って、私は一階応接室のソファで寝る。
 4時半起床との由で、起きて来ると同行する社員のA君が事務室に居た。洗顔、トイレを済ませて、朝の缶コーヒーを頂戴する。彼は水回りの処理に一緒に来て居て、私の戯画廊と世界史備忘録の50頁強の冊子を見せると、絵が好きで世界史の本も結構読んで居るとの事で、話に為った。弟の起し役も彼で在る。下りて来て支度をして居る処に、彼女兼通訳のフィリピーナから電話が掛かって来る。

 私はフィリピン気質が性に合わないから、一切無視の態で在る。何か有れば電話電話のリップサービスで、煩いだけで肝心な事は大雑把過ぎるのが、私の無視の原因で在る。この頃では、そのフィリピンスタイルに弟もうんざりして居る様で、今、兄貴の家に来て居るとか、一緒に居るとか言って、電話を切って仕舞う次第で在る。

 定刻5分前、10分前が団体行動の最低限の常識で在るが、十何年も日本の会社に勤めて居ても、それが解らないので在るから、目触りなだけで在る。遅刻の彼女が来て、いざ成田空港に向けて、2台が出発で在る。相変わらず化粧と着飾るだけの甘ったるいホステス言葉だけで、日本語が上達して居ない。私を入れて、仕事仲間6名で在る。

 空港手前の酒々井のパーキングで、弟と『特大サバ定食』を食べる。脂が乗って居てボリューム一杯の特大サバの開きは、真に美味かった。成田⇒フィリピン・セブ空港の所要時間は、4時間55分との由。中部空港からはマニラ経由なので、国際線から国内線の乗り換えを考えると、フライト約5時間のエコノミー症候群で疲れるが、その方が時間的に早いとの由。座席は皆バラバラで在る。セブ国際空港は、リニューアルされて一級の国際空港と為って居た。

 入国カードが私だけに配られず、カードを貰って来る。如何やら私はフィリピン人に間違えられて、カードが配られ無かったらしい事に、後で気が付いた次第で在る。
         
          差し詰め、スペイン系フィリピン人と云った処だろうか。へへへ。

 空港には、ジェニスが新車の日本車で迎えに来て居た。商売も順調で、市会議員もして居る羽振りの好さで在る。ホテルは、ジェニスの豪邸の道を挟んだ真向かいの長逗留用のこじんまりとした二階建てホテルで在る。

 チェックインをしてシャワーを浴びて、夕食に向かう。部屋はダブルベットにシングルベット、トイレ、シャワーの10畳スペースの至ってシンプルな部屋で在る。部屋で煙草を吸うと10万円の罰金との由。通路兼テラスには部屋毎に丸テーブルと椅子が2脚置かれ灰皿が置かれて居る。二階に弟、私、彼女、メンバー達の部屋の並びと為って、一階には秘書役のA君の部屋と為って居る。彼女の部屋にはゲストハウス工事に来て居る親戚達が逗留する事に為って居る。

 シャワーを浴びて、真冬から真夏に着替えて、ホッとする。何度も来て居る弟はレストランも承知して居て、最初の夜は日本レストランで在る。

 勿論フィリピンナイズされた日本風料理で在る。例の如く、忘れられた様な遅さでは在るが、これもフィリピンスタイルで在る。ジェニスが女の手配に遣って来るが、私は古希坂住人域で在るから、女はパスで在る。若い連中はネットで今夜のお相手を物色する。若い時はそれが楽しみで在る。斯く云う私もその一人で在ったが、『不如意棒』とも為れば、興味を失うのが世の倣いで在る。

 弟に進められて、マッサージをリクエストする。私の隣室は彼女の血縁者の泊まりで在る。弟も煩いだけでタカリ性分に嫌気が差して居る様で、一人部屋として居る。曰く、兄貴と話をして居た方がリラックス出来るとの事で在る。

 セブに来ると宿泊時は毎日利用して居る母娘のマッサージとの由。母親は、ベテランで凝り具合を良く知って居るので、具合が好いとの由。私は人生で4~5回しかマッサージを受けて居ないが、みっちり1時間の本格マッサージは痛いが、「痛くない? 今度は上。」の言葉に身体を起こすだけで、好い気持ちに為って来て、居眠りをして居る次第で在る。

        翌日からは7時朝食、8時作業場の目一杯の肉体労働で在る。

 前回来た時に外配管して行った物を、足場組みの為に撤去されて、再度の配管する羽目に為ったと云う。サンゴ岩盤はコンクリートよりも強靭で在る。その強靭な岩盤をハツるのは、日本のハツリ機よりも大きく重い。それでも歯が立たない代物で在る。それを、日本人勢が三人交代で格闘する次第で在る。日本は冬、フィリピンは真夏で在る。暑さと蚊に喰われての機械の自重に振り回される悪戦苦闘作業で在る。

 内部配管をする弟とA君のコンビは、ブロックで間仕切りされて、その両サイドをモルタル塗りをして居る進み具合を見て、材料をチェックして不足の部材を書留したり、如何進めようかの段取りで在る。タイル屋のKちゃんは、現地の作業員の横でモルタルの貼り付けに回る。一階にキッチン、バスタブ、食堂、出資者の弟とタイル屋のKちゃんの部屋。2階には階段と4m×4mの5部屋の造りで在る。滞在中に2階のコンクリート打設が在るとの由。

 ピックの刃がサンゴ岩盤に食い込んだら、抜けない次第で刃を抜くのが難義中の難義で在る。二進(にっち)も三進(さっち)も行かぬ引き抜きに、体力の消耗は疲労困憊の態で在る。完全にヘロヘロの状態でジェニスの車でホテル、シャワーを浴びての夕食で在る。

   聞けば明日は仕事の出来ない日との事で、アイランドホッピングの休養日との由。

 <その2>
 リランのバンブーボートの港は、すっかり船に埋め尽くされ、隔世の観で在る。後背の風景も高層ホテルが立ち並び、開発のピッチが盛んで在る。嘗てののんびりした青空マーケットの界隈も、道路の反対側に残るだけで、開発が進んで居て、ハングル文字の看板が目に付く。

 ジェニスの大きなバンカーボートに乗る。正月の季節は初めてで在る。季節の所為で、潮退きは小さく、海水が在る。アイランドホッピィングのビール、飲料、食材が積み込まれて、ジェットスキー2艇が並走しての出港で在る。

 空を見れば、見慣れた真っ白なシュークリームの様な等間隔、等高度の積乱雲の並びは無く、筋雲とまでは行かない薄い卷層雲の棚引きが掛かって居る様で在る。常夏のフィリピンでも雨季と乾季が在るそうで、気温は日本の真夏でも、こんな雲の変化が在るのだろう。今が乾期と云っても、南洋の雨の生産地で在るから、日に一、二度のスコールが在る。到着日の夜にも、好い降りのスコールが在った。

 乗り出せば、海にジェットスキー、空にパラグライダーの風景で、マリンリゾート気分を見せて呉れる。それにしても海上のバンカーボートの数には、目を見張る次第で在る。そして驚いた事に、午前中の海は凪の鏡面しか知らなかったが、帰りの海と同じ波のざわめきとうねりで在る。

 今回の船は普段の倍以上の大きさで在るから、波飛沫が掛からない代わりに、些か海面が遠い感じで在る。海面にトビウオを探すが見えない。エンジン音に驚いて小型のトビウオが太陽に翼、魚体をコバルトブルーのメタリックに輝かせて海面を飛翔する姿は、トビウオと云うよりも、熱帯の大きなハチドリを連想させて、私の好きなシーンで在る。

 島の途中にシュノーケルスポットが在るので、バンカーボートが何艘も停泊して居る。町にはハングル文字が溢れて居るだけ在って、文在寅政権のボイコットジャパンの影響も手伝ってか? 韓国観光客だらけで在る。

             全く以って、偉そうに騒々しい連中で在る事か。

 停船すれば真っ先に海に入る弟で在る。魚寄せのパンを手渡されて、私も続く。パンを千切れば、直ぐ様に群れを為して寄って来る魚達で在る。今回は大きな青魚群も寄って来て、圧巻で在る。季節の所為なのだろうか、カラフルな魚達も何時もと違って大振りで在るし、手にガンガン体当たりして来る。釣り針を持ったら、バンバン釣れる事、間違い無しの魚群で在る。

 暫し夢中に為って魚の群れと戯れて居ると、『どの辺りかな?』と顔を上げれば、何と韓国船の所まで潮に流されて居るでは無いか。こりぁ拙いと船に戻ろうとするが、潮の流れの強さに、流される一方で在る。気が委縮する。本気を出して泳ぐが中々進まない。

                        こりぁ、困った。
助けを求める程の距離でも無いし、本気で泳ぐしか無い。流される、流されて居る。焦るな、焦りは禁物、禁物・・・。漸く、船の竹フロートの尻尾に手が届いた。ホッとする。手を放して泳ぐが波に直ぐ様、波に流される。

               斯く為る上は、フロートを伝って行くしか無い。
    いやはや、河童男が不様この上ない姿では在るが、先ずに船に乗船するのが急務で在る。
       フロートにしがみ付けば、その反動で足がヒョコンと中に上がり頭が海中に没する。

 71年も生きて来たので在るから、我慢我。確りフロートを抱く様に、慎重に少しずつ腕歩行の態で在る。波の速さ、強さに、打ちのめされる感で在る。さぁ、此処まで来た。後は階段までの泳ぎだ。此処まで来るのに、海水を呑み込んで仕舞った。息を整えて、泳ぐ。

          漸くにして、昇降階段を掴んだ喜びは、大きかった。

 いやはや、冷汗の肝が縮む思いで、漸く乗船するも、大分海水を飲んで仕舞ったので、ペットボトルの水をゴクゴクと飲む。煙草を吸って一息入れる。

「お兄さん、胸から血が出てますよ!!」

 命綱の竹フロート伝いの中で、擦り傷を負ったのだろう。溺れずに済んで、好かった次第で在る。弟と話すと、彼も波の速さに驚いたそうで在る。それでジグザクの浮遊法をして居たそうで在る。いやはや、兄弟だけ在って、同じ様な調整をして居た様で在る。

 曰く、「えらく流されちゃって居るけど、河童で冷静だから大丈夫だろうと見て居たが、戻って来るのに大変だったろう。」の笑いで在る。

 シュノーケルスポットのバンカーボートの混み様には驚いた。そしてそんなバンカーボートの群れに、船底の低さと左右のバンカーフロートの船容を眺めて居ると、何やらタランチュラ、サソリを連想させる。魚寄せのパン二種の内、硬めのパンは、美味い。魚に喰わせるのが、勿体無い味で在る。

 シュノーケルタイムが終わって、島に向けてエンジン始動で在る。常夏の太陽は、海底の深浅を映して、深みはネィビーブルー、浅みはエメラルドグリーンのシジマの海で在る。私達兄弟は、余り酒は飲まないが、御一行達、フィリピンスタッフ達は、絶えずビールを口にして居る。折角の異国体験で在るから、飲んで寝るだけでは勿体無かろうに・・・。

 島に近付くに従って、前には無かったホワイトビーチが在る。弟にあれは、人口ビーチかと聞くと、其処までは資本が無いから、自然現象だろうとの由。バンカーボートの桟橋も何か所も造られて居る。如何やらセブ島はリゾートの開発目玉と為っているらしい。

 何時もの停泊所は、見違えるほどの立派さに様替わりして、完全に観光スポットの賑やかさで居る。トイレも出来て居る。吹き抜けのあずまや風の小屋も3~4倍に増えて、ビーチバレーのコートも出来て居る。観光客用のロケーションを考えたシャッタースポットが2か所設けられて居て、自然木のオブジェまで造られて在る。いやはや、開発の速さに隔世の感がする。停泊するバンカーボートを渡っての上陸で在る。

             案の定、韓国人ツアー客だらけで在る。
 態度がでかい、尊大振って居る、騒々しい、流行に敏らしく、みんな同じ様なスタイルで在る。流行色は、黒の様で在る。正月バカンスに来る階層らしく、韓国の上流層は同じ様な雰囲気を持って居る。
 所謂、お高く止まって居る感じで在る。それで居て、記念撮影とも為ると、一クラス全員が集まって、三段構えで同じポーズを取ってVサインのニッコリ顔で合わせる様は、仰天の団体行動で在る。
 それをツアーガイドする女の大袈裟なショーアップ行動たるや、ガイドを辞めて『吉本興業』に行って遣ってろの観で在る。

 私としてはすっかりネット洗脳されて居るので、男も女も何処か不自然なマネキン顔貌に整形大国の連想が働いて、元の顔を彼是想像して仕舞う次第でも在る。マネキン顔と人間顔の相違は、『味の有無』に掛かって居る次第で在る。マネキン顔と同行動の騒がしさは、面白い国民性を露出して居る様で在る。

 サイパンのマニャガハ島でも在ったが、韓国女の自意識過剰体質は、矢張り此処でも如何無く露見されて居て、紐パンツの露出狂女が2人闊歩をして居た。

 ファンタジー歴史を教科書に臆面も無く正々堂々と書く厚顔無恥のお国柄で在る。言った者勝ち、遣った者勝ちの文化圏で在る。いやはや、漫画の様な国民性で在ろうか。

 韓国人は色白で肌理(きめ)の細かい美肌で在るから、紐パンツの喰い込みと尻のホッソリ感は、触手をそそる物で在る。

 真偽の程は不明では在るが、精々が高麗陶磁が美術的価値物で、特産物の無かった李氏朝鮮の時代には、朝鮮美人が大清国に貢物として調達されて、美人の系統が廃れたと云う。2000年の属国朝鮮の歴史は美形遺伝子が細った代わりに、整形先進国・大国に為ったとの邪推者が日本では、多いとの由で在る。へへへ。

 さて、丸テーブル一杯の料理が揃って、乾杯の昼食で在る。フィリピンのイカは甘味が在って、歯応えが充分過ぎるが、美味い。鶏肉も美味いが、豚肉は然程では無い。マンゴは本場で在るから、さて置き、パイナップルは小振りながらも熟して美味い。そして売りに来た生きた蟹を弟が買って添えて呉れた次第で、カニ味噌、赤みを帯びたぎっしり詰まった卵巣が、今までに最高の美味さで在った。新鮮さには素の甘さが漂う次第で在る。

 満腹に寝たい次第で在るが、寝る場所が無い。波打ち際を少し掘って、ビーチサンダルを枕に、頭にはタオルを被せて、寄せる波退く波に身体を預けて、まどろむ。先の島を見れば、緑には柔らかさが感じられる。常夏の南洋で在っても、気温差は少なかろうが雨季・乾季は存在する。そんな季節で植物にも春の芽吹きが在るらしい。柔らかな緑の様は、日本の春の幼緑を連想させる処で在る。

               帰りの船上では、寝入って仕舞った。

「何!! Aが居ない。」
その声に飛び起きた。帰りのジェットスキーの並走は、一艇がA君、もう一艇がフィリピンの二人乗りで並走する事に為って居た。海にジェットスキーの影を目を凝らして見るが見えない。
水深が浅いので、バンカーボートは遠回りをする。ジェットスキーなら、アイランドホッピングをした島から直線コースを突き進めば、1/3、1/4の近距離で在る。効率的帰港だけを考えれば、2艇ともその選択肢で在る。別コースを選んだ意味が、不明で在った。

心配で在るから、眠気は素っ飛んで仕舞った。
「大丈夫かな。」
「Aは、ああ云う奴だから、最短コースを直進したんだろう。一緒に出たジェットスキー同士の確認、母船への配慮が欠落して居るから、気付いた時点でAが居ないと慌てて、言いに来る。最短コースで直進する位のジェスチャーで意思表示が出来ない『連携の悪さ』だよ。Rちゃ、気にしなくても大丈夫だよ。」
「そうか・・・。」

 また遣ったかで、弟は然程心配して居ない様子で在る。Kちゃんも海を見て居るが、後の二人は、ジェットスキーとビール、満腹感で正体も無く寝入って居る。

 A君を探しにジェットスキーを戻すフィリピン艇の行方を追いながら、何処まで2艇は並走して居たかの鍵が在ると、私はシャーロック・ホームズ的に推理をしながらジェットスキーの姿を追う。島近くにまで進んで居る。と云う事は、2艇は早々に別ルートに分かれた事を意味して居る。

 これだけ、バンカーボートが動いて居るから、浮遊して居れば、救助されるし、異常が在れば、仕事仲間の連帯感で、一報は携帯で直ぐ入る筈で在る。一時の緊張感はフィリピンのボブの表情態度にも現われて居ないから、大丈夫と観て好さそうで在る。

 大きな食卓に載る程のトビウオを2匹見る。フィリピンのトビウオは小型とばかり思って居たのだが、普通に大きく為る物と知った。アハハ。

 港に近付いて来ると、ジェットスキーに乗ったA君がケロリとした顔で遣って来た。先ずは取り越し苦労に終わって、小心者の私はホッとした次第で在る。

 言葉、思考、行動回路の異なるフィリピン勢を相手に、弟も大変で在る。「俺だけじゃ、子守しきれん。ストレスが溜まって仕舞うから、何でもするから、今回は是非行って貰いたい」と言った訳で在る。

 人間の消化器官とは、繊細に出来て居る様で在る。環境が変わると、皆、便秘を来す。下船すると、弟に便意が催して、我慢出来ない窮地との由で、先にホテルに帰るとの事。途中でバタバタタクシーを拾って行くと云う。

 ホテルに帰ると、間一髪で間に合ったとの由。聞けばオートバイタクシィに載った処、ノーヘルで、ポリスに捕まり、身振り手振りで窮状を訴えて、ギリギリセーフの大量便の排出が叶ったそうで在る。

   左様で御座るか。 因みに私は2日目の夜に、排出に成功した次第で在る。アハハ!!

 シャワーと洗濯物を干して、晩飯に行く。晩飯はセブの定番レストランに行く。二階席が、ジェニスによってリザーブされて居る。隣テーブルは日本からの観光客の一行で在る。

 料理が遅いのが、フィリピンの定番で在る。その間、弟は下の庭隅に在る喫煙所で煙草を吸って来ると云う。料理が運ばれて来ても、主催者が上がって来ない。

 呼びに行くと、感じの好い日本人女性と話をして居る。夜はリクエストが3人出て、今の世の中で在るから、ジェニスのスマホに彼女達の顔が映る。直ぐ様、決まって途中から三人が加わっての会食と為る。
 煙草吸いに、何度か喫煙所に下りると、先程の女性も煙草を吸いに遣って来て、何かと話しが弾む。旦那、娘も来て、ゲストハウスが完成したら、是非使わせて欲しいとの由。

 次に日本人男性が煙草を吸いに来た。同じ長野県出身で話が弾む。彼は勤めて居る会社の社長が3軒のアパートを持って居るとの由で、そのアパートで3か月逗留してスキューバダイビング三昧をして居る。仕事はネットで製図の業務をして居るとの由。

  夕食後は、懐かしの青空マーケット界隈をリサーチして置く為に、弟と二人歩いて行く事にする。

「おいおい、えらく変わっちゃったじゃ無いか。開発スピードが凄いね。道路も広く為って、ハングル文字が大手を振ってるよ。」
「うん、来る度に新しいのが建たってて、ジェニスも羽振りが好い訳さ。大きなスーパーも出来て、垢抜けして便利に為ったもんさ。」

「Tの鼻の下を伸ばしたマッサージとマニキュアの店は、無く為っちゃったのかい?」
「在るよ。未だ先だわ。」

「おお、在った在った。そろそろ青空マーケットじゃ無いか。」
「あの一角は、整理されて、韓国レストランを中心にビルに為っちゃったよ。マーケットの面影は、道の反対側だけに為っちゃった。それに今、道路の拡張工事中でさ。」

「ああ、在るわ。並んでるわ。懐かしい並びだ。そうか、都市化の波って事だわな~。」

           大体の様子が蘇って来たので、引き返す事にする。
「あれだね~。最初の内は未だ先だったろう。前の無尽のフリーデーの時はさ、M氏と二人歩いて青空マーケットで、トロピカルフルーツをその場で指さして、食べてさ。現地の人とゼスチャで遊んでさ、魚屋の娘が面白くてスケベな手付きをしたら、頭をひっぱたかれてさ。楽しかったのにさ。確か中学高校生でさ、もう何人かの子持ちなんだろうな。道を牛、羊が歩いてて、ゆったりしてたなぁ。変わらんのは、夜中のコケコッコォーだけか。そう云えばさ、港に帰って来たら、ニワトリが歩いてたんだけど、メスは自由なのに、雄の方は、足に紐が付いてて、逃げられん様に為ってた。アハハ。」

「闘鶏で勝ち抜けば、好い銭に為るから、銭の生る木だもんな。負けりゃ、レストランの鶏肉に為っちゃうから、雄の生存競争は過酷なんだよ。兎に角、闘鶏は熱く為る物さ。何しろ、フィリピンの男達は働かず遊ぶのが好きだから、困った連中だよ。」

「国変われば、卵を産まない雄はヒヨコの内に首を捻られるか、狭いゲージで太らせられて、48日コースのブロイラーが日本の鶏だから、肉に美味みが無い。美味みが無いから衣に香辛料効かせて、ケンタッキーフライドチキンにするか、唐揚げ、山賊焼きの運命だからな。人間は残酷ってもんさね。その癖、人間だけ長生きしたいって云うから、土台、生物としての『料簡』が悪過ぎる。あい~。」

「そうか、それじゃ、鶏だって人間に反抗したく為って、夜も明けんのにコケコッコォーする訳だ。Rちゃ、それを考えたら怒っちゃ行けんわな。」

「そりぁ、そうだ。分かった。反省して、受容するわ。」

 <その3>
 作業日2日目で在る。天井配管で在る。私は主勢力がそちらに回るので、浄化槽の穴塞ぎから、浄化槽周りの砕石埋めと排水管路の勾配を付けての管伸ばしを担当する。フィリピン一人を付けて貰っての撤去管利用の配管で在る。マスを付けるのを忘れて仕舞ったと云うので、管の接着はしなくて好いとの由。
 要領が解って来たので、フィリピン人にゼスチャーで遣って見ろと促すと、遣る気満々で在る。労務管理の要諦は見込みの在る人間を見付けて、その気にさせて自発性を引き出す事に在る。水平機を当てて勾配を確認して指さし呼称で、OKの声も好しでグー!!で在る。

      言葉は通じないが、見所の在る人間には『以心伝心』で通じるものが在る。

          時々、弟が覗きに来て、ニヤニヤして見て居る次第で在る。
 会社に入って、上司に云われた言葉が『知恵の在る人間は知恵を出せ、知恵の無い者は汗を出せ、両方在る物は両方出せ、両方無い者は会社を去れ。』の教えで在った。上司もそう遣って、先輩から社風を継承して来たので在る。
未だに、私の好きな言葉で在る。率先垂範が、同じ屋根の下で同じ釜の飯を食う協働の訓令は『日本人の美学』とする処で在る。

 狭い所を草臥れたバケツに砂、砕石スコップで掬って運び、配管をして行く体力と根性の作業で在る。

 昼の食事にレストランに行けば、リフォーム屋さんが食欲も無さそうに、ぐったりとヘタレ込んで仕舞った。暑さで熱中症の態で在る。大事を取って、ホテルで休養すべしの判断が下った。アイランドホッピングの元気さと水代わりに飲み続けたビール、女買いが祟ったので在る。

 午後からは、二階のコンクリート打設が始まった。ポタポタと落ちるコンクリート滴の下で、作業続行で在る。ヘロヘロに為ってのホテル帰還。シャワーに洗濯をして、日本食レストランで食事をして、帰って痛いマッサージを受けつつ、身体は寝て居る次第で在る。明日、もう一日頑張れば、苦役から解放される。

<その4>
 最後の踏ん張り作業最終日で在る。不足材料を買いに行ったりしての、天釣り配管チームと土間配管チームに分かれての作業で在る。嬉しい事に初日はモタモタフィリピンスタイルの職人、作業員が日本人の働き振りに感化されて、好く動く様に為って手伝って呉れる様に為った。

 勤務して居る会社を新年早々に休んで仕舞っては首に為るとの由で、帰った筈の弟の彼女兼通訳が現場に遣って来た。フライト時間の変更は余分に金が掛かると云われて、それでは勿体無いからと予約の便で帰る事に為ったので、来たとの事で在る。
 
 おいいおい、最後までとっかえひっかえの最後まで、ファションショーかいな。私としては『ナンジャラホイ』のリップサービス女にしか見えない次第で、通訳の任を果たして居ない頭軽女と見て居るし、女のタカリ根性が性に合わないから殆ど話をした事が無い。女の方も、相当に私が煙たい様で在る。

       同類は友を呼び、異類を嗅ぎ分けるの倣いなのだろう。へへへ。

 フィリピンでは外国人の土地取得が認められて居ないので、土地建物の名義は女の名義で在る。女はその地位を利用して、従兄弟親戚の者を工事現場に監督者として送り込んで居る。3人の内、2人は働かない男で在る。1人は見所が在るから、私とコンビを組んで遣って居る次第で在る。

 配管継ぎ手の余りのお粗末さと材料切れで、仕事は4時終いと為って、土産を買いに行く事と為った。最後の夕食はジェニスの家でする事に為ったが、不在で迎えに来ない。通りまで歩いて、バタバタタクシィを拾ってホテルに帰る事と為った。
 帰りの靴が無いから、靴を買おうとしたが無かった次第で、車で帰るのだから、ビーチサンダルで帰るしか無い。作業靴、作業着は置いて行けば、ジェニスのスタッフが使うと云うから、気は心で洗濯をして置く。

 中々、ジェニスは来ない。待たされて居る内に弟は『お冠状態』と為って来て、体調も悪いから、風邪薬を飲んで部屋で寝て居るとの事。2時間以上待たされての夕食の招待で在った。

    弟は体調が悪いと云って、ホテルに帰るから、宜しく頼むと云って帰って行った。

 私は帰る訳にも行かず、マッサージが来るまでお付き合いとする。子豚の丸焼きがドーンと置かれて居る。大きなイカの焼き物、蛤、鳥の唐揚、大貝の盛り合わせなどで在る。皆、酒豪で在るから、大いに盛り上がって居る。マッサージが来た事も在るし、明日は早朝4時半のチェックアウトで在るから、老体には堪える次第で在るから、私もお暇をして来る。

 具合は如何だと声を掛けると、風邪らしいとの事。起きられないかも知れないから、起こして呉れとの由。私もマッサージを受けて、帰り仕度をして眠りに就いた。

 律儀に3時とも成れば、コケコッコォーの声で在る。バタバタするのも気が退けるので、3時半にトイレ、シャワーを始めて4時15分前に弟の部屋を覗くと明かりが付いて居た。風邪薬とカッコントウで体調は戻ったとの由。酒豪・飲み助連は未だ起きて来ない。

      社長秘書役のA君が遣って来て、そろそろみんなを起こせと云われる。
 4人中2人が、四時半を5時半と錯覚して居たと云う。いやはや、飲み助とは困った物で在る。

 セブ空港に到着して、カルロス・ゴーン容疑者のレバノン脱出を知る。空港の持ち物検査で、全員ライター没収と為って仕舞った。日本では私のジッポーライターはスンナリ通ったから、ポケットに入れて置いたのだが。これまた、国変われば規則変るの倣いで在る。

   それでも新空港セブの喫煙場所は、広々した半屋外スペースで煙草吸った気分で在った。

 飛行機に乗って仕舞えば、後は寝るだけで在る。エコノミー症候群の5時間のフライトに耐えて、日本の冬に帰って来る。高速道も中央高速に乗り入れれば、後は信州が近付く次第で在る。会社到着で、鳥籠を載せて帰宅して、鍵を開けて明かりを付けて、水道通水の弟とA君を待つ。風呂ボイラーから水が噴いて居たとの由で在るが、其処はプロで難なく処置して、セブ島ボランティア行が終了した次第で在る。

 成田空外の喫煙場所で煙草を吸って居ると、東南アジアを1人旅して来たと云う、背の高い紳士顔の普段着の腕にコウモリ傘を引っ掛けた70代後半のご仁と言葉を交わす。お邪魔様と手を振って別れた後姿が、絵に為って居た。斯く在りたいと思った次第で在る。

 いやはや、疲労困憊ながら、お手伝いと、メンバー相互のクッション材としてのボランティアも出来たらしく、お礼を頂戴した次第で在る。A君曰く、社長兄弟はパワフルです。左様で御座るか。

 後の工事は5月の連休時に社員旅行を兼ねて、現地調達出来ない物を持って、内部配管、器具取り付けに行くそうで在る。
 異国旅は、これ総べからず比較文化の勉強旅でも在ろうか。へへへ。

           セブ島ボランティア行・・・完
                       2020/1/11 by アガタ・リョウ


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