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長駄文館・・・是、浮かぶ儘の儘、纏まりの無さ為り。

                是、浮かぶ儘の、纏まりの無さ為り。(4/29/20)
 ラジオによると、今朝を以って寒気は去って、暖かく成るそうで、5月に入ると夏日の訪れとの事。6時のニュースで、盛り沢山の武漢ウィルス疫病禍の『社会停止状況』を聴く。次いでアフリカでの情勢では、これからが拡大期が予想される中での、生きる為には背に腹は替えられずの『経済活動再開の貧困事情』を深刻にレポートして居た。

 科学、医療が発展して居る現代の安全安心快適な先進国に在って、国内・世界の情報が身近に入って来ると、趣味の世界史で簡単な記載で済まされて居る天災・飢饉・疫病・世界恐慌・戦争の持つ現実状況が、漸く理解されて来る。

 見える世界と見えない世界の細菌との共存は、動植物界の宿命の歴史で在る。細菌界の有用菌、毒性菌は、生物界の多様性の範疇に在る。

 世界が一体化するに付け、風土の中に在った物が、交易によって世界に拡散され、拡散された強者が、生存競争の中で在来種を駆逐して行くと云う『適者繁栄の理』と為す。

 河川敷植物に於いても、外来種駆除植物の筆頭に挙げられて居るオオキンケイギクも、原産国なら一面の黄花の群生風景が愛されて居るのだろうが、現実の帰化植物と認定される以前に、外来種駆除植物の『レッテル』を貼られて仕舞った次第で在る。
然しながら、毎年毎年、根こそぎ駆除をして居るのだが、時季に成ると河川敷の石垣は、真に『鮮やかな黄一色』に覆われる次第で在る。

 その様は私には、マルチェロ・マストロヤンニ&ソフィア・ローレンの不朽の名作『ひまわり』の一面の黄色を彷彿とさせる景観に見えるのだが。

 夫も伊・露の妻2人、誰も悪くは無い。戦争に引き裂かれた男女の切無い思いが、車窓のウクライナの果てしなく続くひまわり畑の黄一色の大地に、男女の悔しさと、物語の展開を象徴するように続くシーンは、主題歌の旋律と共に忘れられないシーンで在った。

 明治期の外来種コスモスは、『秋桜』の漢字を贈られ、各地で観光に寄与して居る次第で在る。白菜、ニンジン、ジャガイモにトマト・・・tec、牛、羊、豚、鶏、犬・・・etc、ニジマス、ブラウントラフト対ブラックバスの例など、枚挙に事欠かない処で在ろう。世は押し並べて、有用対害性の区訳で在る。国で在っても、外国と『害国』の区訳は、はっきりさせる必要が在る。

 朝飯は2回目の栽培種セリをカットしてのお浸しとする。これが、大きくて美味い。セリとミツバは比較表現する為らば、野武士味のセリに対して、お公家味のミツバのと云うべきで在ろうか。目下は自生ニラが食卓に載り続けては居るが、シンプルイズベストのお浸し物は、素の香り立つ歯応えと味で在る。野生種物の切り根からも小さな幼葉が顔を出して、期待度と云う処で在る。

 食後は腹こなしにバケツを持って、川砂を3杯運ぶ。本日は、家にじっとしては居られない好天気で在る。日当たりの好い場所からは、待望の花の芽が顔を覗かせて来た。砂運びはしてもしなくても好いのだが、ノルマ達成後の『余裕運びの積み増し』が、負担とは為らずに効を奏して行く物なので在る。

 我が家は自生野苺の態では在るが、ずーと石コロだけけの瘠せ地で根を張って、コロニーを展開して来た『健気な労』に報いて、野苺ジャムの返礼に川砂を振舞うのは、ギブ&テイクの『気は心』の現れでも在る。

 粒子の細かい川砂は地中の土目を多くして居る様で、苺達は大きく成って居る。中には驚く程の大粒の苺で、『お返し』をして呉れる物さえ在る。

 採取・狩猟段階から栽培段階に進んで、歴史教科書では農法では略奪農法から生産農法沖積平野に下りての灌漑農法への移行、牧畜では狩猟から家畜遊牧への移行。人類は定住or遊牧の段階に入って、文明を築いて来たとの由で在る。西洋史関連だと何でもかんでも『○○革命』と表記する文化なのだが、彼等が云うには人類最初の革命が略奪経済から生産経済に進んだのが、最初の革命との由で在る。

 斯様な歴史俯瞰をする時、私の落ち葉溜め、川砂運び、種蒔き、ジョロ散水、収穫のサイクルは、略奪経済から生産経済への革命事に匹敵して居るのかも知れぬ。

 定住の文明が発達すれば、密集・密閉・濃密の人間or家畜達との3密が必然的に起こる。3密を住み家とする目に見えない毒性細菌との接触は避けられない共存の関係とも為る。科学的医学的原因が解明されない時代に在っては、天災、飢饉、戦争、疫病、悪行・・・etcと人類は、神に縋るしか方途は無かった。そして神の変更も、神の解釈学の変更も、度々為されて来たと云うのが人類史の一面だったそうな。

 遺憾いかん、何時に無く、浮かぶ儘の纏まりの無さで在る。もう少し、動いて見ると致しましょうかね。へへへ。


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