長駄文館・・・本日は寒い為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　本日は、寒い為り。（5/6/20）
　変と云うか、タイミングが好いと云うか。昨日の予報だと、お湿りが期待出来たのだが、就寝までは一切降らずに当て外れ。それがで在る。トイレに立って眠りに落ちた矢先、ザァの雨音で在る。大慌てで、洗濯物を取り入れて、ホッする。雨音が止んだ様な感じの中での眠りで在った。

　明けて朝告げ鳥に起きて、先週休みだったゴミ出しをして来る。夜の雨は、本の一濡らしで在ったらしい。それでも降っただけ、平等が行き渡ったと云う物で在る。

　目に付いた雑草を抜いたりしての庭回りとする。インゲンが一つ、顔を現わした。私の植えた牡丹に2つの紅の開花で在る。去年植えたブドウの小苗には殆ど根付きが無く、重点的に水遣りを施して居たのだが、枯れて仕舞ったらしく始末しようと思って見ると、芽らしき物が見えたので、身守って居る内に発芽して来た。
　夏の努力の甲斐が在って、根が張って来たのだろう。現在小さな枝に為るべく、３本の芽の成長で在る。出揃って来た発芽の成長をしゃがみ込んで確認したり、上から葉野菜達の成長を眺めて居るのは、移動する事の出来ない植物達の差が露わに現われて、見えぬ地中の差、日光の差を見せて呉れて、中々に愉しい物で在る。

　そんな朝の愉しみをして居ると、雨の気配で在る。遺憾いかん、朝の空気の総入れ替えで全戸開放して在るので、サッシ、窓を閉めて回る。自転車も出して来たのだが・・・。

　朝飯の時間には、未だ未だ時間が在る。小部屋でお茶と煙草の一服をしようとすると、肝腎・要の煙草が無い。何処に置いた物やらで、煙草探しで在る。漸く探し当てての朝の一服とする。そんな事をして居る間に、お天道さんの顔出しで在る。

　いやはや、変なお天気さんでは無いか。先ずは、朝飯を食べてから、一日をスタートさせると致そうか。

　朝飯は腕の好い賄い夫食で、美味かった満足感で在ったが、真夏日からの気温の急降下で上に一枚羽織ってのコタツ当たりと為って仕舞った。いやはや、堪った物では無いは無い。

　腹も満腹状態でのコタツの暖かさに、温い布団へのお誘いの気分で在る。別に予定が在る訳でも無し、シンキングタイムは布団の中でも出来る。世界史朗読テープを聴きながら、学習、学問、学究の徒の『学』繋がりで、思考空間に遊ぶのもボケ防止の一環で好いでは無いか。

　学を習う。学を問う。学を何処までも調べて、究める。と、誰が考えたか、漢字とは、字は態を現わす表意文字の奥深さと凄さを持つ言葉では無いか。独り遊びの出来る漢字は、大した物で在る。

　　　　　　　　本日は気を抜いて居ると、風邪を引きそうな進みで在る。とほほ。

　少し横に為った物の、早々、寝貯めする訳にも行かぬ。雨の降らぬ間に、煙草買い方々、散歩をして来る。コンビニで煙草を買って個人スーパー、シルバーセンターを見れば休みで在る。花屋に寄ると、前々から欲しいと思って居た物が在る。聞きに行くと、盆栽用のツツジで大きく成らないと云うので、160円の安さに6個買うと、見切りのマリーゴールドを無料でお持ち帰り下さいとの由で、2つ頂戴して来る。

　　　　　　　　　　帰って来ると天敵女が、車から降りて待ち構えて居る。

　こりぁ、行かんで河川敷に下りれば、上から石が飛んで来る。聞けば、店も知恵を出しての『お持ち帰りコーナー』をして居たので、覗いて買って来たとの由。一週間の座敷き犬の預かりで、何かと外出との事。
　それは何だと聞くから、「物云わぬ小さき物との語らいじゃい」と応えると、「ほぅ、Rは本当は優しい男なんだ」と感心して居るから、困った女で在る。そんな次第で、マリーゴールドをプレゼントして来る。天敵女はニコニコして、早速、植えるとの事。アハハ！！

　　　　　　　　　　古希坂に学を習いて、学を問う学究の徒ぞ、何処ぞ。
　　　　　　　　　　　　　吾れ待ち構えるは　天敵女の口ぞ、哀しき。

　早速、縁の下から見栄えの良い瀬戸物の鉢を2つ出して、植え作業に取り掛かる。川から砂を持って来て、3つずつ植えて見ると、地に這う様な緑の中に小さなピンクの花で『想定通りの可憐さ』が出来た。俺は『詩人』だと、言って遣ると、途端に『死人』の字当てをされて仕舞い、何を言っても敵わないのが、天敵女の口で在る。

　ジョロ一杯の施水をして居ると、雨が降って来た。三度目の正直で、雷を伴っての本格降りと成って来た。