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長駄文館・・・へへへ、ご尽力、アリガトさんよ。

               へへへ、ご尽力、アリガトさんよ。(4/10/17)
 さてと、今日は如何するか。ホームセンターで買い物をして来るか、それとも我慢して、無駄使いを止めにするか。玄関周りの砂被せをして、作業を前に進めて置くか。如何しようかの、週始めで在る。

                   朝始動を終えて、カレーの朝飯とする。

 結局、『引き算の進め』で川砂運びをする。玄関周りの落ち葉隠しをして、ニラ採りをして置く。一昨年から始めたニラのお浸しが美味い事に気付いて、そんなニラ消費をして居る訳で在る。暖かいので、竿振りをして見ようと思い、餌のミミズを探すが居ない。

 まぁ、『今期の川相窺い』で在るから、毛バリのテンカラを振って見る事にした。当然、時期が早いから、不発に終わる事は目に見えて居る。テンカラを振りながらの散歩で良いので在る。多少なりとも『喰い付き』が見られたら、ホームセンターで買って来れば好い運動の足しに為ると云う物で在る。

 幾分増水した流れは、餌釣りをすれば充分期待出来る感じで在る。予(かね)てから、目星を付けて居た落ち込みの深みは、絶対に大物が居る雰囲気で在る。

  全く魚影は見る事は出来無かったが、空振りも、何のそのので、好い気分には浸れた。

          四畳半で一服点けて、コーヒーを飲んで居ると。
「お~い、爺さんや、居たかや。今日は、好い天気だから、外でコーヒーするぞや。」
「あいよ。嬉しいね。生きてたか。」

   吊るし柿と、缶詰缶の灰皿を持って、河川敷ベンチでのトークと相成った。

「この頃、爺さんは、婆さんにモテモテじゃないか。」

「あいあい、俺ぁ、昔からモテて居たぜね。そんだけ、人畜無害の爺さんって事だわね。念願の『連れ込む道具』が出来て、偶にはカモが引っ掛かるってもんさね。俺の絵が解る人とは、何かと波長が合って、俺もおばさん連も、好い時間が共有出来るって寸法さね。」

 煙草を吹かしながら、コーヒー談義をして居ると、散歩中の爺さんが立ち止まって、我が家の満開薄ピンクの豊後梅を眺めて居る。いやはや、散歩者達にとっては休憩方々の梅花観賞と云う事らしい。

 どうせ暇して居るのだから、声でも掛けて呉れれば河川敷ベンチで、話も出来様に。へへへ、その一歩が出無いらしい。歳でケツの締まりは緩んで来ても、気分の緩みには繋がっては来て居ない様で在る。あはは。

 さて、内心、2W程来なかったので、入院でもして居るのかなと気に掛けて居たのだが、何時もと変わらず元気の様で在る。聞いて見ると、流石に自分の病気を確り分析して居て、色々、説明をして呉れる。へへへ、Tも出来の良い口で在る。

 この頃は、Tの細君も政治、世界情報にも興味を持って来て、何やかやと質問して来て、女族も解説して遣ると、それなりの興味を持ってニュースなどに反応して居るとの由で在る。従って、先日の冷め切った夫婦関係と比較して観ると、世の中、色々の感で在る。

             其れにしても、気持ちの好いお天気さんで在る。

 好色ヤクザもどきの男話をして居ると、帽子にマスクをしたメガネのおばさんが近付いて来た。一応、ご挨拶をすると。去年の秋口に、こんな風に二人で外コーヒーをして居ると近付いて来たおばさんだと云う。

         そんな次第で、早速、吊るし柿を勧めて三人トークと相成った。

 Tはそろそろ帰ると云って、『ちょっとこいつの馬鹿絵を見て、遊んで行け。』との勧めで在る。三人で河川敷から上がって、Tを見送り、玄関から上がって貰う。絵が好きで、好く美術館に行って居るとの由。若い頃は東京で商売をして居たとの由で、先日の姐さんと同じで、東京暮らしを終えて田舎に帰って来ると、『変な気位』が先行して、地域に馴染めない生活を送って居るらしい。

「この絵の雰囲気は、何処と無く池田万寿夫に似てるって感じ。面白い絵だわ。興味が在る。池田万寿夫は知ってるでしょ。」
「あいあい、有名人だから、常識で知ってるけど、俺は変態じゃ無いよ。常識人だんね。云われて見ると、前にそんな事を云われた事が在りますわ。へへへ。」

「如何して、芸術家を変態なんて云うの?」

「ほら、カアちゃんの佐藤なんとかと云う声楽家との夫婦一緒の番組を見たんだけど、あのベタベタ感は、如何も俺達『番からタイプ』からすると、異常と云うか変態にしか見えなくてさ。カメラの前で、好い歳かっぱらった夫婦が、何をイチャ付いてるんじゃい。そんな物ぁ、布団の中か、ベット遣りやがれってなもんでさ。『男女の秘め事』を公開するなんてぇのは、日本語で云えば『露出狂』って云うずらよ。
 まぁ、女族からしたら、あの手のベタベタ感は『優しい』の好印象なんだろうけどねぇ。女族に人気の在る男像は、男族からしたら男の風上にも置け無ぇ『或る種の気持ち悪さ』に繋がるって事さね。へへへ。」

 大学出、店を持って居たと云うご婦人で、絵画展回りをするのが趣味と云うだけ在って、一枚一枚をじっくり見て、絵の説明を求めて来る。戯画を描いて、戯画廊を作って、飛んで火に入る夏の虫とする私としては、こんなお客さんは『願ったり叶ったりの来客』で在る。

「絵に描かれて居る女性達はみんな、金髪の外人さん達ね。外人が好きなの?」
「あいあい、白人美形さんが、俺の何よりの好物だいね。」

「モデルは居るの?」
「ちょっと待っとくれ。実物写真を持って来るわいね。」

 そんな次第で、外人の話に成った。商売をして居た時のお客さんが外人客が多かったとの事。昨日もバスを待って居たら、白人中年夫婦と一緒に成って、地図で隣班の民宿風旅館にバスで帰りたいらしく、質問して来たから、英単語とゼスチャーで説明して、代金を教えて遣ろうと、硬貨を出させてこれとこれを出してと云い、東回り、西回りが在るから、これは西回りだから、運転手に★で降ろして遣ってと云って来たそうで在る。

 そして、散歩をして居たら、その夫婦が自転車に乗って居て、サンキューを言って行ったそうで在る。

 左様で御座るか。その夫婦なら川砂を運んで居る時に、自転車で上から下って来た夫婦で在る。如何云う訳か・・・亭主の方が、私の顔をじっと見て行った次第で在る。その話を聞いて成程と思った次第で在る。

 そんな事情を知らなかったので、私としては日焼けして黒い顔のスキンヘッド親父の顔を見て、『こいつは何人かな?』の興味で見て行ったのだろう。私としては、『無礼者!! 吾輩は、伝統的な純粋種のサムライ顔じゃい。』と睨み返して遣った訳で在る。

 然しながら、そんな経緯を聞かされると、白人旦那は、日本人の親切さのお返しで、私を見て行ったのかも知れぬ。私の絵が素直に解るだけ在って、根は同類の親切な性格の様で在る。

「あらあら、もうこんな時間。今日は楽しませて貰って、絵も上手なら、本当に物を知って居て、ジャンルが広いし、深く物事を見詰めて居る。お勤めは、東京だったんですか?」

「俺は東京が嫌いでね。学校に4年居ただけで、こんな所は人間の住む所じゃ無いと、逃げ帰って来たって男さね。」

「田舎に置いて置くのが、勿体無い。御主人は、本当の教養人だわ。」
「そう遣って、田舎を見下しちゃ行けんわさ。田舎は、本当は懐が深いんですがな。」

「そう遣って、切り返して来る処が、只者じゃ無いわよ。でも、本当に充実した生活を送ってるって感じ。羨ましい。独り暮らしって云うから、遠慮無く、ちょこちょこ来させて頂くわ。」

「あいあい、『灯台下暗し』って、好い言葉も在らぁね。散歩通り道での道草、休憩、雨宿りには、何かと利用価値は在るんね。観賞力も合格だから、何かと話には為らぁね。こう云う機会でも無い限り、俺ぁ引っ込み思案の『女人赤面症』で、ロクロク、話も出来無ぇから、ボランティアだと思って、寄って来ましょや。何時でも歓迎せ。へへへ。」

 Tのおちゃらかしでは無いが、戯画廊効果もボチボチ出始めて居る。これも妖怪様の『陰のご尽力』かも知れぬ。

「好い物を持って居るんだから、私一人に見せて、話をして呉れるだけじゃ勿体無いよ。私が死んだら、皆さんに色んな話をして楽しませて遣って。幅の広い、為に成る話がポンポン出来るんだから、講演して回るのも、好い方法だよ。
私は、何にも心配無く死んで行ける。これは親として、有難い事だと感謝して居るよ。短腹の子が、此処まで好く成長して呉れた物だ。あはは。」

 いやはや、愛情の濃かった妖怪様で在った。夢は見ないが、吾が母らしく、出しゃばらずに『縁の下の支え役』をして呉れて居るのだろう。私としても、母のご尽力を有難く頂戴して、これからも戯け道を全うして行きたいと考えて居る次第で在る。へへへ、アリガトさんよ。


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