長駄文館・・・ミッドナイトの帰りキリギリスの声為り。

　　　　　　　　　　　　　　ミッドナイト、庭からのキリギリスの声為り。（8/13/20）
　日没に成らないと、身体が云う事を聞かない始末で在る。この暑さで、植物達が相当に参って居る。本日は目一杯の散水が必要で在る。長ズボン、長袖、帽子を被って、小蚊対策をしてのホース散水とジョロ散水に精出す。これでエンジンが掛かって来たので、汗を拭いて着替えて、散歩方々の煙草買いと個人スーパーへの買い出しをして来る。暑い暑いと寝転がって居ても、何もしないと身体の調子が悪く成って仕舞うだけで在る。

　　　　それでも日没とも成れば、自然と身体が不通に動くので在るから、不思議な物で在る。

　買って来た惣菜で晩飯を食べ、久し振りにDVDのマーロン・ブラント、アンソニー・クインの『革命児・サパタ』を観る。ストーリー舞台は、メキシコ革命の1910年代のメキシコで在る。共産革命に毒されて居ない文学的理念の台詞が何んとも、心地好い。

　映画内容はもとより、その時代背景を映画で観る事で、世界史の参考とも為るので、一石二鳥の効果が在る。この映画は秀作なので凡その筋、ハイライトシーンなどもよく記憶して居る処では在るが、世界史記述を反芻しながらの映画観は、記憶付けには好効果と為る。

　女優さんのジーン・ピータースも癖の在る男優二人に引けを取らない。彼女は、モンローに注目が集まって仕舞ったが、『ナイヤガラ』の主演女優さんで在る。私が『男の生き様の師』と仰ぐバート・ランカスターの『アパッチ』での共演も印象深く、凛とした美人女優さんの代表格でも在る。

　映画全盛期の男優・女優さん達は、個性的ハンサムが多いし、女優さん達は皆美貌の面々で在った。粒が揃って居て、スターと云われるだけ在って、どっしりとした貫禄が備わって居たもので在る。

　こんな映画鑑賞を終えて扇風機もOFFとした首タ上半身裸の11時を回った小部屋で在る。窓からは夜気の涼しさが入って来る。そして、何日か振りのキリギリスが十分な散水を施されたサツキの茂みから、小部屋のキリギリスの声に呼応して鳴いて居る。その声に視線を向けても、窓からの光りが微かに滲む程度の、闇の拡がりの中からで在る。

　先日に熱中下でのボランティア作業を終了しての昼食時、80代と思しき夫婦が2組昼食に来て居た。2組とも亭主殿の方が、大分足腰が弱って居て、会計も女房殿が立って済ませて来て、杖を突く亭主殿のバンドに手を掛けて、転ばぬ様に支える形で出店して行く後ろ姿で在った。老齢に成って支える女房殿姿に羨ましさを感じつつも、さてさて、近未来の輪が姿を見る思いがする寂しさを感じた次第なのだが、何時かは来る老齢の図で在った。

　まぁ、何時まで健康体で居られるかは、神のみぞ知るの事で在るから、為るべく詮無き事は考えずに、出来るだけ長く、こんなDIYのマイタイムリズムの中で、ピンピンコロリの寂滅人生を送りたいと願って居る次第で在る。ミッドナイト、庭からのキリギリスの声為りで在る。

　 明けて本日、暑くならない内に、墓参りに行って来るべしで在る。庭の花をカットして回り、如何やら今年初めて庭の花を手向ける事が出来そうで在る。大手スーパーは、24H営業で在るから有難い。途中、お供え物を買って一路霊園に車を走らせる。到着する頃にはラジオ体操が始まった。皆考える事は同じ様で、花の売店も開店して居て、一方通行の回廊には駐車の列で在る。大方は年寄連中では在るが、3世代墓参りも多い。墓掃除道具を持って、墓に上って行く。

　我が家の墓で先ずは、大きく成った２本の柘植の散髪からで在る。いやはや、今年の長雨の所為なのだろうが、これが一仕事で在る。刈り込んだ葉ゴミを掃き清めてレジ袋に押し込んで、二回ゴミ捨てをして来ての墓洗いと清めをして、お供え、花、線香を手向けて南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏の手を合わせる。帰りの車の中では８時のニュースを聴いた。本日も熱暑の続きとの由。

　　　　はいはい、左様でござんすよ。汗掻き散髪を済ませて参りました。疲れたでザンスよ。

　腹は空いたが、朝飯前のもう一つの仕事で在る。盆提灯を組み立てセットして、仏壇にお供え物をして、チィーン、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏をして、朝飯の粗食とすれば、早や、9時半を回って居るでは無いか。小部屋で扇風機を掛けての食後の熱いお茶とする。

　時計は１０時に差し掛かる処では在るが、いやはや、『ほっと感』で疲れて仕舞った次第で在る。さてさて、昨日の夜打ちの助けを借りて、本日分ブログは、。これで好かろう。投稿して、後は流しの充電をして置くと致そうか。へへへ。