長駄文館・・・二連荘のゲリラ豪雨為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　二連荘のゲリラ豪雨の夜為り。（8/31/20）
　昨夜は川浸かり後は、即席ラーメンをして、晩飯まで『疲れ寝』とした。古希坂住人で在るから、若い時の様に遊べる体力も無い。暑いと行水程度に泳ぐ位で、流れの小石に角質化した足裏の削ぎ落しをしながら、倅ファミリーの観察をして居る程度で在る。水に浸かってのふやけた足裏の角質落としは、軽石落としより何倍もの効果が在る。両親ともに面倒見が好い。普段は共稼ぎながらも、此処まで徹底して遊んで呉れる親は、少ないだろう。兎角、過保護で在ったり、冷めた親子関係が取り沙汰される昨今、観察して居ても、好い光景で在る。

　熱暑、烈暑に辟易として魔の時間帯を耐えて居る私では在るが、それでも、それなりに疲れて、好い運動に為るから有難い次第で在る。倅、孫達の体力たるや、完全に私の遺伝子の様で在る。

　何しろ独り生活で在るから、自炊生活のサイクル維持上、炊飯器の飯食い、作った物の整理をして行かないと、回って行かないのが自炊サイクルと云う物で在る。遅い晩飯を食べ、炊飯器には明日の飯炊きの米研ぎをして、食器を洗い、小部屋での動画見をして居ると、雷鳴の轟と窓に炸裂する稲妻と雷鳴の狂騒の図と成って来た。

『これは、只事では無い』で、窓、戸を閉めて来ると、始まった、始まった。ゲリラ豪雨の一幕が始まった。二連荘のゲリラ豪雨は、南洋のスコール以上の荒々しさで在る。

　そんな肝冷やしのゲリラ豪雨も去って、籠った熱気の追い出しに全戸開放して、香取線香を焚いての就寝前のマイタイムとする。

　明けて、本日は8月最終日の月曜日て在る。好く寝れて、通勤帯が『本日の目覚まし』と成った。連日のゲリラ豪雨でも蘇らぬ物達は、役目を終えたので在るから、その気に為ったら、整理して行かねば為らない。いやはや、何かと遣らねば為らない事が出て来る物で、閉じ籠り独り生活にもそれなりの仕事が出て来るのも、日々の生活と云う物なのだろう。

　面倒、嫌と思えば、『怠惰スパイラル』に陥って、バイタリティを喪失して仕舞うだけの事で在る。怠惰スパイラルの住人に堕して終えば、忽ちにして『愚痴の捉われ人』なんて方向に進んで仕舞う。

　これを称して、『自傷生活』と云うので在ろう。生きて居る内は、物は考えようでピンピンコロリの寂滅道の戯けを遣って行きたいものと考えて居る次第で在る。

　もうキュウリは枯れて無いから、出来損ないまくわ瓜の小実を三等分して、キリギリス達の餌とする。庭ではコオロギ達の合唱で在る。空は半分、白雲の中に青空で遅い百日紅の白花が咲き始めて居る。今日も又、ミンミンゼミが声が響き渡って居る次第で、暑くなりそうで在る。いやはや、弱った物では無いか。

　飯も炊けて居る次第で在るから、粗食の朝飯としてシャワーを浴びてから、本日は昨日の分も勉強して置くと致そうか。一応の時間割の中で生活して居ると、一つをサボって仕舞うと、何処と無く忘れ物をして居る様な気分に為るから、不思議な物で在る。へへへ。

　シャワーを浴びて、シャキッとして、朗読テープを回しての手作り備忘録の字面を追う。テープは中央アジアに於ける遊牧騎馬民族史にして、備忘録はヨーロッパの誕生、中世ヨーロッパの項で在る。扇風機と湯冷ましで入れたコーヒーと煙草のショート吸いで、スカンポ脳へのアリバイ工作とする。

　一応の忘れ物にも片が付いたので、後は流しのマイタイムとする。再び二畳小部屋に移動して、薄曇りの庭に対する。まくわ瓜効果か、残り少なくなった四匹の雄キリギリスの声が好く響き合って居る午後のタイムで在る。庭ではツバクロヒョウモンのランデブー飛びで在る。ラジオによると、温暖化と共に普通に見られる様に成った中型の大振りな蝶で在る。そして出現期の長い蝶で在る。

　昨日の川遊びでは、川原のキリギリスの声は無く、身近のチョロチョロした流れでは、オニヤンマの産卵行動が見られた。自生する鬼クルミの実の落下も在り、アメリカシロヒトリの食害も在り、酷暑、烈暑の朝夕夜には、季節の変わりがはっきり進んで居る感じで在った。

　本日は薄曇り効果で、魔の時間帯は無さそうで在る。シャワー浴び後は首タオルの裸ん棒の態では在るが、扇風機の風で十分凌げる次第で在る。二連荘ゲリラ豪雨で、フェンスに魚鱗を重ねる西洋朝顔の葉茂りは、未だに青々として萎びれを見せて居ない。