長駄文館・・・娑婆は三連休為りしか。

　　　　　　　　　　　　　　　おやおや、娑婆は三連休為りしか。（9/21/20）
　毎日が日曜日の締まらない年月を送って居ると、カレンダーを見る必要も無いと云うのが、引き籠りロートルと云う物で在る。ゴミ出しに各部屋のゴミを集めてゴミ置きをして来る。嫌に静かで在る。戻って来てカレンダーを見れば、何んと娑婆は三連休の赤字では無いか。小部屋のカレンダーの総体では、赤字並びの様は目に見えて居たのだが、何時の間にか、その日に達して居たと云う結果で在る。一切予定の無い月日に埋没して居る次第で、実に困った『だらしの無さ』で在る。

　飯はと炊飯器を見れば、『水没』して居る米では無いか。遺憾いかん・・・為らば、冷凍庫から具沢山のスパゲティルーを解氷して置くと致そうか。カレンダーに依れば、本日は敬老の日で明日は、秋分の日と在る。と為れば、彼岸で在る。

　左様で在るか・・・。これでする事が出来た。解凍待ち迄には、十分に時間は在る。親父と妖怪様の墓参りをして来るには丁度良い。これも偶のドライブで風景見として来ると致そう。薄い曇天の涼しさで在るから、丁度好い。

　２４Ｈ営業の大手スーパーで買い物をして、霊園に向かう。連休中日の所為か、車通りは閑散として居る。稲刈りの済んだ田んぼ、コンバイン機の入る田んぼを見ながら、霊園への道をドライブする。この辺りの里山にも松喰い虫の立ち枯れ被害が目立つ。信号を右折して丘陵に沿った道を行く。此処はアメリカシロヒトリ被害の鬼クルミの続きで在る。それを抜けて、右折すれば杉林のカーヴが続く。車が少ないから、好い感じのコーナリングが出来る。霊園入り口に行けば、花売りの出店に数台の車が止まって、花を買って居る。本日は一方通行では無いので、スムーズで在る。車を催事の行われるグラウンドに止める。

　墓掃除道具、お供え物、花、線香を持って、備え付けの手桶に水を入れて墓斜面の芝生道を上る。おやおや、先着者が居られる。有難い事で在る。

　　　お盆の時に、刈込をして来たから、殆ど伸びてはいないが、これも墓へのご挨拶で在る。

　持って来た刈込鋏で、念入りに散髪を施す。お盆時の刈込作業は汗だくの長きに及んだが、お天気さんも雲の多さに、雲の傘で好い作業具合で在る。掃いて綺麗にして、今度は墓の洗い清めで在る。清めた後に、お供え物を置いて、花と線香を手向ける。

　何時もと同じで、唯々、手を合わせての南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏の両親への合掌のみで在る。

　　　　　　　　墓参りが終わって、車に乗ろうとすると、ミンミンゼミの声が聞こえた。

　程好いドライブをして、帰宅。仏壇にお供え物、灯明、線香で、チィ～ン。南無阿弥陀仏をする。これで好しで在る。さて、青山椒実を利かせた『マグロあらの煮付け』を仕込みながら、スパゲティを茹でて具沢山のルーとサッと煮込んでの食事とする。これは妖怪様の好物の一つでも在った。お供え物は私の好物のブドウ2種と安物和菓子で在る。

　洗濯物を取り込んで、寝具のお天道さん当てをして、布巾類の洗濯とする。昨日は字忘れ防止で、備忘録綴りを捲りながらの万年筆書きもした次第で、好いマイペースの時間が送れた。

　今日もそのペースで、マイタイムを過せば好かろう。廊下には微風の穏やかな好い日差しの入りでは在るが、昨日雄が一匹命を終え、目下雌2匹と消え入る様な鳴きをする雄1匹だけと成って仕舞った。

　いやはや、これも何時の間にか過ぎ去った夏。始まる秋の風情と云う物で在ろうか。粗の煮付けの粗熱も冷めた次第で在るから、タッパに入れて鍋洗いをして来ると致そうか。