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長駄文館・・・全山紅葉、黄葉の中禅寺湖為り。

                 絶景中禅寺湖の全山黄葉。(10/26/20)
 マンネリ日常とは違うから、歳はとっても気分の高揚感が在る。少し早目に出てすき家で牛丼を食して、会社手前のコンビニで煙草2箱を買って、10時半の到着とする。
 弟達は月曜の仕事の準備などが在ったらしく、作業着で在る。着替えはと聞くと、延べ1カ月に亘っての遠征工事をして来た中禅寺湖で在るから、常連民宿さんとは入魂の関係で、到着入浴後に着替えるとの余裕振りで在る。
 柿採りをして来た平田柿2袋とバッグをAクンの車に積んで、事務所の中でコーヒーを飲む。メンバーは7人と横浜合流組の2人との由。思った通りに無尽の会の3人が遣って来た。

「お兄さん、久し振り。全然変わらないじゃん。艶々して、若々しいわ。」
「そんな事ぁ無ぇさ。底辺貧民の閉じ籠り独居生活で、生き恥を晒して居るわね。」
「またまた、笑わせて呉れるじゃん。」
                    etcで、予定通りの11時出発と相成った。


                      車中後部座席
「あれだね、東信の方も松くい虫被害だけど、こっちの方の松は生え方が真直ぐのヒョロヒョロだな。」
「地質と風向きの所為じゃないの。Rちゃと居ると、好い会話が出来るよ。A、姥捨てで食べて行くぞ。」

 ドライブの楽しみは、パーキングでの食事で在る。兄弟で在るから同じ物を食する物で在る。掻き揚げの天玉蕎麦、うどんを押せば、生卵無しとの事。GOTOトラベルとやらで、まぁまぁの駐車量が戻りつつある感じで在る。弟曰く、温めで松本の駅そばが美味いとの事で、やぁやぁ、これで生卵だったら、余計に温そばだわなの正解ってもんだ。『啜り物は熱いに限る』の意見一致で在った。

「浅間山も噴煙載せて居るし、偶には行楽で好いずら。」

                A君運転の車は、好天の下、高速道を快調に走る。
「凄いねぇ、信州からすると、高崎の広さと、平坦さは。これで大きな川が在ったら、戦国の世は変わって居たぞ。」
「そう言えば、本当だな。高速道の無かった時代の物流は、河川だからな。歴史を趣味とする人は、視点が違うね。」

 サトー、マリーンさんから弟に電話が入って、中禅寺湖は物凄い渋滞で在るから、3時過ぎに上るしか無いとの事。最初の予定では、苦労した工事の出来を見る為に、少し早目に出て来たのだが、日光の事務所に寄って時間調整をして行く予定変更と為った。

「ウァ~、兄さん、こんなに大量に。有難い、有り難い。」
 信州土産の長芋、日本酒などを渡して、事務所でゆったりと時間を待つ。

 雨と寒さに祟られてのボランティア重労働をした出来上がりを見たかったので、まだ早いよと云われたのだが、3時出発と為った。それが渋滞渋滞渋滞のいろは坂に成るとは、GOTOトラベル為らぬトラブルの段で在った。通常1時間コースが、4時、5時、6時の大渋滞にして、2度の救急車の道空けで紅葉の名所中禅寺湖、華厳の滝への数珠繋ぎ行と相成った。

「これは可哀想だ。トイレも出来ずに。進むに進められずに、帰るに帰られずに。マゴマゴしてたら、ガス欠だよ。俺達は泊まる事が出来るから、好いような物だけど。恨むのは、チャイナコロナだよな。」

 いやはや、漸くの事で中禅寺湖の御料理民宿『おかじん』に着けば、真っ暗闇の標高1200mの『おお、寒い』の背中ゾクゾク感での男連れションベンのご苦労様の震えで在る。それにしても数珠繋ぎの車光の同情感で在る。

 7時の夕食との事で、風呂入りとする。同部屋のKちゃんは早寝早起きの生活習慣と云うから、譲って弟との先風呂を進めて、私はその間に民宿の倣いで、布団を敷いて置く。続いて私とA君の風呂入りで隣部屋に声を掛けて、風呂入りとする。

 食事は女2、男2、女1、男1の食卓が設えて在った。何しろ御食事民宿として在るから、食べ切れないほどのボリュームで在る。ビールに持ち込みの日本酒で、無尽の会の遠征宴会と為った。名物のヒメマスの塩焼き、刺身の美味さには皆、絶賛の舌鼓で在る。袖摺り合うも他生の縁との由で、社長命令でA君に若い女性3人に朝早朝の貸し切り遊覧紅葉のお誘いをして回るが、呆気無く不発の結果と相成った。いやはや、私としたら勿体無い限りで在る。

 5時半の宿出で、中禅寺湖の船場に向かう。弟の用意して呉れた防寒着の上下を着て、寒さ防止のマスクを配って、横浜組2人と合流する。Sさんが来て居て、新艇が桟橋に横付けされて居る。見違える様に完成された船着き場を見て、大した物だと感心する。雨雨の3泊4日の重労働お手伝い時に見た中禅寺湖の全体像は、紅葉・黄葉の縁取りに、大分小さく見える。色彩が目にそんな隣接感を齎せて居るのだろう。弟の話を思い出して、これが売れると思って、展示販売用に購入した四角のボートで何とかベイと云う物だろう。中央端に運転席が在って、前後両脇にシートが在って、3人掛けで3×4の12人プラス2席の白を基調としたデラックスボートで在る。

 男体山をバックに、いざ出航で在る。湖上紅葉狩りと日の出鑑賞のSさんのプレゼントで、周囲25kmを微速で一周すると云うメーンイベントの開始で在る。黎明の中に、色を増して行く中禅寺湖で在る。洋楽をBGMにSさんがココアの振る舞いで在る。吹き曝しのボートに鼻水を垂らしながらの全山、紅葉、黄葉の写真撮りに熱々のココアの提供は、香り立ち、その甘さに格別のテイストで在る。日の出に、色彩を増す中禅寺湖全景の壮観に息を吞む連続で在る。

 湖周に従って丁寧に微速で操船する進みは、湖全体が神社さんの所有との由で、湖面に掛かる広葉原生林、水の透明さに神秘性を保った儘に、紅葉・黄葉の何処にシャッターを切っても観光絵葉書の世界を魅せて居る。昇る朝日の場所によって異なる光線は、紅葉・黄葉の群れを光の強弱で表情を変え、鮮やかさと艶やかさの競演を見せ続けて居る。

 弟と鮮やかさ、艶やかさの違いを話したり、錦絵の発想は、こんな紅葉、黄葉の様を念頭に描かれ始めて、京の雅の錦絵、塗り物の蒔絵の元に為って行ったのでは無かろうかと、感想交換をしたり、写真を撮らない私をSさんが如何しましたと云うと、弟が言う。

「兄貴は、昔から記憶、文章で撮るタイプだから、一瞬一瞬のショットを頭でシャッター切りしてるから、弟の俺が兄貴の代わりに、撮ってるから大丈夫なんだわ。
こう云うのを兄弟で見て、お互いの感じた感性を交換し合うのが、俺達スタイルでね。これで兄貴の心友のT先輩が居たら、好い雰囲気なのに、善人程、先に逝くってのが、世の定番らしいからね。」

「うん、Tさんか。あの人は、酒が好きで、好い男で紳士だったからね。社長達には好い雰囲気が在ったからね。こう遣って、Tさんの話も出て来るから、元気に遣ってるでしょう。」

 風に散る木の葉が、太陽光線に反射して、丸で小鳥の様に湖上に走ったり、水面に落ちる。大小様々な水鳥の動きも全山紅葉の湖に色を添えて居る。双眼鏡を持って来るべきで在った。惜しい事をして仕舞った物で在る。
男体山の山容も湖上を進むに従って変化して来て、火山爆発による堰止湖・中禅寺湖だった『男性的眺め』と成って来て、物足りなかった感想を訂正させて呉れて居る。

         然しながら、寒い事夥(おびただ)しいばかりで、ガタガタの足踏み体操とする。
「あの鳥は、何だい?」
「ああ、川鵜だよ。あいつは根性が悪いから、鵜飼い漁に不向きでさ。海鵜を捕まえて来て調教して使うって話だ。女鳥羽川でも、あいつ等が編隊飛行して来ると、川の魚が目減りしちゃう訳さ。ありぁ、草原のハイエナ同様に川ギャングさ。環境が好いから、何年かに一度は『駆除対象』とされて居るかも知れんよ。」

      早朝から、三脚を付けての写真撮りさん達が、結構、湖畔の好ポイントに居る。

「あれだね。同宿の3女性達も、一歩踏み込めば、一生に何度も無い好機に与(あず)かる事がも出来て、一生の思い出にも為ろうに。下らん『常識の捉われ人』遣ってるから、折角の顔も、味の在る顔、雰囲気が醸成されて来んのだよ。
 女郎に叩き売られる訳でも無いのにさ。ワンチャンスが手招きをして呉れて居るのが、解らんから勿体無い物さね。」

「そりぁそうだ。でもRちゃ、それが世間の実態だからさ。俺達と一緒に居ると、本当は為に為る筈なんだけど、一歩踏み込む勇気が無いから、勿体無い物さね。俺達兄弟コンビは、そう滅多にお目に掛かれんからね。それも、何時も言う相手の技量の内だわね。アハハ!!」

            小型船舶免許更新の3人に分かれて、好天続きの帰路に就く。
 それが昨日以上の大渋滞の長蛇の車列は、高速道路まで延々続いて居るのには、大仰天と同情の溜息で在った。帰路の高速には暴走族の一団が、後ろにネェーちゃん連を乗せて、路上パフォーマンスの爆音跳ねをしでかして居る。へへへ、これも亦、女心の不思議さと云う物で在ろうか。

  何はともあれ、弟に『おんぶに抱っこ」の全山紅葉の中禅寺湖遊覧の御馳走を頂戴した次第で在る。

 因みにSさんから講習用の小型船舶を貰ったので、佐渡に持って行くとの由で、今年は如何でも、佐渡に強制連行するとの由で在る。鮭・鱒、アゲハ蝶では無いが、兄弟も歳を経過すると、生まれ育った川に帰って来る物らしい。

 帰りに、伐採時の『安全帯』のお古が在れば、欲しいと云うと早速出して呉れたので頂戴する。何だったらチョーソー付きで、A君を出して遣るかの御配慮で在ったが、早々安易に便乗する事も出来ない。時間が早いのでD2に寄って、紛失して仕舞ったコンパクト刈込鋏、柄の長い庭箒etcを買って、帰宅とした次第で在る。歳を取れば、お互い持つべきは兄弟為りの楽しい行楽を頂戴して来ての感謝感謝の段で在った。

   この好事も、兄弟仲良くの妖怪様のお導きなのだろうから、仏壇に手を合わせた次第で在る。

 本日は中禅寺湖紅葉を打ち上げて、全戸開放の布団干し、掃き掃除をしてマイペースのマイタイムを送って、明日からは柿採り、皮剥きの吊るし柿作りの我が家の歳時記に移行すれば好かろう。思い出は写真に収めずとも、一生の思い出と為ろう。有難や、有難や為やの弟とSさんのプレゼントで在った。


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