長駄文館・・・小童子、目下、勉強躾中為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小童子、目下、勉強躾中為り。（1/3/21）
　 昨日は倅ファミリーが、新年恒例のＲ家の雑煮を食べに遣って来た。大量仕込みの雑煮、煮物、酢物、豆物も消費されて、作り手としては作った甲斐が在ると云う物で在る。小童子は３杯のお代わりで、またまた肥満度が増すと云う物で在る。

　昼食後は、倅親子は凧上げに出て物の、余りの寒さに短時間で帰って来た。私はその間、嫁さんと酢の物、金時、黒豆などを食べながらのお喋りで在る。その前にＳが苺大福を持って、新年コーヒーとして居たので、スウィーツデザートに早速賞味させて貰った次第で在る。

　　　　　　　　　　　　　　　帰って来て、小童子は父親から算数の特訓で在る。
「お前はな。父ちゃんが俺で好かったけど、父ちゃんは爺ちゃんだったから、そりぁ、怖かったぞ。
普段は何も言わずに自由にさせて貰ってたけど、中学の時に英語で酷い点数を取って来て、正座させられて、『男だったら恥を知れ』って、頭に拳骨貰って、お説教だ。

夏休みは特訓・特訓だったぞ。爺ちゃんは怒ると怖かったぞ。でもな、音楽を除いて、中学の勉強なんか、簡単に教えて呉れたぞ。先生以上に教え方が上手くて、好く物を知って居たから、凄い人だと思ったもんだ。

覚えるコツ、要領さえ覚えれば、机に向って勉強するだけが勉強じゃ無い。勉強なんてものは、孤独な単独作業だ。仕事・作業なんてものは、皆嫌いだ。

嫌いな拘束時間を短縮する工夫が、本当の勉強だ。勉強に向く人間も居れば、向かない人間も居る。でもな、義務教育って言葉が在る以上、大人に成る為の必要最小限勉強だ。最小限の勉強は、子供の仕事として義務なんだぞ。子供は俺の分身だ。

その分身に義務を躾けるのが、親の責任・義務だ。俺が付き合って遣る。覚悟しろ！！　分かったか、馬鹿垂れが。このスイカ頭め。ガツン、ガツンのゲンコツだよ。お前達みたいに、泣きべそ掻いたら、次のゲンコツが飛んで来る。男でキンタマ付けてるなら、我慢して強く為れ、叱られて賢く為れ。男は、そう遣って成長して行くんだ。お前も男に為れ。間違ってないから、従うしか無かったぞ。」

　いやはや、歳の所為で、この頃は脳軟化症が進む『過去不如意域』で在るから、ホンマかいなの誤魔化しをするしか無い次第で在る。

　然しながら、人間の成長過程では、怖い先生の存在は避けては通れないのが、現実社会と云う物で在る。親は居ても居なくても、子は育ち、勉強不出来でも、親に為れる。然しながら、親も勉強も在って、損をする訳では無い。

　へへへ。『虎、死んで皮を残す』の名言が在るからして、怖い親父、怖い爺っちゃで、遺伝子上に名が残るのも、これまた『名誉』なので在る。

「お前、バッコン腹筋体操して無いだろう。爺っちゃんが教えて遣るから、遣って見ろ。」

　　　　私の後に続いて、ニタリと笑って、肥満小童子がバッコン腹筋体操を真似る。

「こりぁ、何じゃ、その屁っぴり腰は。メリハリ付けてグイグイ押し込まなきゃ、爺ぃちゃんのロシアンアマゾネスは譲れんぞ。三浅一深が実践法じゃい。１０進法、６０進法、１２進法、７進法と覚えて、使い分けて行くのが、男の進む道じゃぞ。解ってるか～。」

「おれ、まだ子供だから、ワカリマシェーン。」
「おれも、ニィニと一緒、ワカリマシェーン。」

　言葉の内容は解らなくとも、雰囲気で解るのが子供で在る。小童子の奴は、ニヤニヤして極太の子供腰をクネクネさせて『クスクス笑い』をして、私を見て居る次第で在る。

　私としては孫に『文武両道の硬派の血』を伝授したいのだが、軟派傾向に血道を上げて貰いたくは無いのだが、『親の心、子知らず』の例も在る。然しながら、鉄は熱い内に打て、三つ子の魂百迄を信じたい次第で在る。ギャハハ！！

　楽しい半日を過ごして、見送りに出れば雪で在る。明けて、朝告げ鳥に起きれば、雪の舞いで在る。今シーズンは、積る雪こそ無いが、チョコチョコと降る雪で在る。正月三が日は、雑煮と決めて居るので、食事が楽で在る。

　本日は散歩不向きの天候で在るからして、風呂入りをして、血の巡りをケアするしか無さそうで在る。