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長駄文館・・・不便益を愉しむ為り。

                柵から解放されて、不便益を愉しむ為り。(1/8/21)
夜の動画は、と或る中国の高い山村での豚半頭分の豚の燻製、腸詰燻製で在る。動画主人公は、祖母・母親、就学前の娘の三人暮らしで在る。背負子(しょいこ)を背負った母親が、食べる豚肉は在るかと、遣って来た。丸々とした大きな豚が一頭、毛を剥かれ、男の家の前で解体されようとして居る処で在る。

 見る見る内に手際好く、半身に解体されて行く。足付きの解体肉は背負子に入れられ、母親は重い背負子を背負って、山道を自分の家に帰って行く。家は見晴らしの利く山の天辺の小さな畑に囲まれた一軒家で在る。季節は初秋らしい。

 帰って来ると母親は外で、手際好く、燻製ブロック、腸詰用のばら肉に切り分けて行く。ブロック肉、ばら肉に塩と胡椒らしき物を摺り込んで、揉み込み、 万遍なく摺込みして2日程寝かす。

 下ごしらえをしたばら肉を腸の切り端に、円錐形の当てものを差して、ばら肉と脂身を押し込んで行く。押し込みが完了すると、等間隔に紐結びをして行き、ソーセージの分量として行く。一連の工程は、無駄の無い手際の好い作業で在る。

 次に、再び背負子を背負って、娘と犬を連れて山に入り、燻し用の杉科の枝葉を刈り取りに行く。

 帰って来ると母の手を借りて、畑の中に二股の木を一対立てて、倒れない様に支えを採り、肉を吊るす棒を差し渡して、ブロック肉と腸詰肉を吊るす。下から刈り取って来た燻しの薪に火を点ける。濛々と立ち上がる煙を逃がさない様に、周囲を囲む。

 何時間かして、今度はシュロの葉を様な物で燻す。2種の葉で、香り付けをして居る様で在った。最後はザボンの様な柑橘類の厚皮も燃やして居た。2日程の燻し工程を経て、『一年分の豚肉の燻製』が完成する。

 出来た処で、味見の腸詰ソーセージと燻製肉をふんだんに使った料理が食卓に載って、家族は満足そうに、食卓を囲む光景で動画は終わる。

 原始の時代、生きる事は食べる事に直決して居た。動物界では精々が食い溜めと云う自身の腸詰と、土に埋めての数日の保存方法しかない暮らしだが、人間界では、色んな保存法が確立して居るから、人類は此処まで種を繁栄させる事が出来た次第で在る。
 塩漬け、干物、燻製と、人間はその風土、風土で調達する穀物・野菜・魚介類・肉類を使って、保存食の道を覚えた処は、流石に霊長類の所以だったのだろう。

 そんな動画を見ると、呆けリンゴの煮リンゴの応用として、リンゴジャムを作って見る事にした。正月も終われば、餅の代わりにパンも食べる事にも為る次第で、バター、ハム、サラダ、イチゴジャム、リンゴジャムの少ないながらもバライティも在っても、損は無かろう。中瓶が丸二本出来ての鍋整理と為った次第で在るから、可とすべしで在る。

 おそらく電気も水道も無い、少数山岳民族と云って好い程の辺鄙な場所の暮らし振りで在る。そして辺鄙為るが故の自給自足・手製の少人数生活が営まれて居るのだろうと思われる。

 現代は金融・物流・情報・・・etcが、世界一体化の世界分業化が確立して、細分化・特化の分業の組織内の一歯車以下の、簡単便利快適の世の中で暮らすのが一般的な暮らしで在る。分業化・細分化・特化の下、管理の徹底した効率化最優先の体制の下、個人のストレスは、『個性圧殺』の方向が定着して居る。

  一時、人間にとって一番の幸福は何んぞやで、幸福度世界一とブータンが話題と為った。

 それは多分に、精神を取るか、物質を取るかの『問題提起』とも為った時代で在った。物質・便利への無限の欲望に対して、仏教画『池の蓮絵』に象徴される様に、精神の安定は清・静の希求で在ろうから、足るを知るの晴耕雨読、自給自足と云った或る意味での争わず、清貧への回帰なのだろう。大きな括りとしたら、東洋思想的自然との共生融和の精神が在るのかも知れぬ。

 目下、現役時代の柵、家庭内に於ける枠組みから解放されて、古希坂独居老人の生活を送って居ると、生活の殆どがDIYの日々で在る。独居生活で在るが故に、DIYの自前生活を送らねば為らない次第で在るが、これがまた性に合って居ると云うか、或る意味、愉しい時間帯に入って居る感じがして居る次第で在る。

 分業・細分化・特化と云う『裁断』されて来た物が、独居生活の自前と為ると、裁断されて居た物が『統合』の方向に向いて、さしすせその裁縫・始末?・炊事・洗濯・掃除の時間割と為り、余った時間は、買い物、散歩、妄想、呆け防止の世界史の趣味の時間としたり、友人達との語らいの時間とも為り、毎日が日曜日の閉じ籠もり生活ながら、マイペース、マイタイムで過ごせる幸福度を知る事が出来る生活と為って居る。

 別な言葉で云えば、『不便益の効用』で、人間とは本来DIYの『多能的動物」と云うのが、その本来の在り方なのだろうと思われる次第で在る。単能と多能を比べれば、人間上手下手は在ったとしても、多能の生き方の方が、余程楽しいに決まって居る。多能に遊ぶ為には、避けて通れないのが『不便益の先祖帰りの生活』なのかも知れない。アハハ。

『類は友を呼ぶ』では無いが、一方的に流される地上波のテレビよりは、世界から発信される動画に、ベトナムの母娘の水路を通っての青空市場への買い出し、中国山岳民族の豚半身から作る一年分の燻製保存食作りなどが見れるし、2020年米大統領選の一部始終を動画観察する事で、今世界で何が起こって居て、何が問われて居るかを知る事も出来る世の中で在る。

 本日も曇天の寒い気温では在るが、これも冬で在るから、致し方の無い次第で在る。とほほ。さてさて、寒くても腹は減る物で在るからして、朝飯の用意をするべしで在る。


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