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長駄文館・・・人間、脇と股が肝要為り。

                   人間、脇と股が肝要為り。(1/19/21)
 昔の映画を見て居ると、脇役さん達の個性が光って居る。日活・大映・松竹・東宝・東映の映画五社時代の映画全盛期で在る。其々に悪役、敵役の常連脇役さん達が居て、その面々の顔、演技を思い出すと、布団の中で笑いが込み上げて来て、一人を幸いに声を立てての思い出しで在る。

 運動ではよく『脇を締めろ』の指導を受けた物で在る。正に映画に於いても、実在感の在る確りした脇役陣が配置されて居ないと、主役も映画もパッとしない物で在る。

『脇を固めろ』、『脇を締めろ』は、男言葉の常套句の一つで在った。女に就いては『股を締めろ』、『股を閉じろ』が反対句で出て来る。男の力の源泉は脇にして、女のそれは、股に在りとは、目の付け所にもこんな性差が在るから、面白い物で在る。『万力』と云う物が在るからして、マン力の威力は侮(あなど)れない吸引力に間違い無い次第で在る。

 肉特大の焼きそばの膨満感から漸く解放されての、朝告げ鳥の起きろの催促に、バッコン腹筋体操、目薬落としの起床とする。歳を取ると、温い布団からの脱出は辛い物で在る。

   餌替えに常連雀達の為に、外に撒き、食べ尽くしたメジロには、熟し柿を一つ置いて来る。

 鬼平犯科帳の甘酒に因んで、目下、悪戯中の甘酒増殖をして居る甘酒を沸かして飲む。それはパック入りの市販の甘酒を基菌として飯を加えて、時代劇に出て来るトロトロ仕上げの長楊枝で搔き雑ぜて飲む甘酒の『再現』なので在る。
 前に一度試して納得した、おもゆ風の甘酒なので在る。炭水化物を糖質に変える微生物・麹菌の威力たるや、人間事で無い。自然の神秘・奥深さの象徴事で在る。

 何しろ、日本は発酵食文化の国柄で在るから、柔らかな甘味と分解した粥状のとろ味が何とも腹持ちのする処で、これなら『お江戸の屋台』で人気を博すのも、道理と得心して居る次第なので在る。

 豆を発酵させれば納豆、粥は病人食にして、離乳食。米を発酵させれば、甘酒。酒、酢に為るので在るから、ご先祖さん達の観察力・知恵とは凄い物で在る。

 お役御免の独居老人の生活で在るから、興味の在る事、思い付きを『実験』して見るには、『製造者責任』は発生するが、お遊びとしては何かと材料には事欠かない日々でも在る。斯様にして、歳を取っても悪戯心の旺盛さは、金の掛からぬボケ防止の範疇に位置する次第なので在る。加えてレシピ無用のぶっつけ本番を試みる性向で在るから、基本要素さえ念頭に置けば、その分だけ創意工夫の範囲が広がって、脳味噌が活性化されて来る次第で、不便益の効用を知る次第なので在る。

 何事も、好きこそ物の上手為れ、試して合点の経験知・経験値と云った処と為る。これを称して、『吾が戯け道の寂滅道』で在るべしと考えて居る次第で在る。

 さてさてと9時で在るか、天気情報、ニュースを聞いて、朝飯と致そうか。窓にはスッキリした青空の広がりで在る。本日の気付きは人間、脇と股が肝要為りで在った。へへへ。

 廊下の頁捲りの息抜きに、散歩に出向く。隣町会の境の熟し柿にヒヨドリ、ムクドリ、雀、メジロが集りに集っての啄みをして居る。野生界の順番木なのだろうが、マダマダ春の訪れは先の先で在る。腹五分目、六分目の辛抱と知恵の協調は続くのだろう。

 行きは追い風、帰りは向かい風の、休憩を挟みたい処では在ったが、ノンストップの歩きで、本日のノルマ達成とする。


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