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長駄文館・・・お天道様、上がらず為り。

                お天道さん上らずの風日為り。(4/4/21)
 本日は雨の予報だったが、風の煩さと尿意で目が覚める。未だ暗いから、就寝のお時間で在るが、『年寄りの朝は早し』の段で脳内反芻の流れと為る。仕切り直しのネット受講の要点のお浚い、エジプトの歴史を想起したりと、歳の割には頭の歩留まりも保たれて居るから、異常無しと云った処か。

 ネット受講では西洋進化史観のヨーロッパ中世は真っ赤な嘘・云い訳にして、その本質はゲルマン人による古代ローマ破壊の『暗黒の時代区分』にすべしとの由。然も在りなむの御卓見で在る。
 世界史通読を習慣化すれば、古代ギリシャに於いても4世紀の暗黒の時代を経てポリス都市国家の民主ギリシャの誕生が在った次第で在るし、中国にしても一治一乱の王朝史の交代劇の易姓革命の域を脱せずの旧世界繰り返しだった訳でも在る。加えて、オリエント世界でもメソポタミア、エジプト、イランを版図にした統一、分裂の歴史絵巻にして、インド亜大陸でも、同様の事が中央アジアをも含めて繰り返されて来た次第で在るから、時代の進化が、進歩の一方向だけを示す訳でも無い。従って、得心の行く講義で在った。

 そんな講義を聴きながら、世界史通史を想起すれば、四大文明発祥地のエジプトの古王国時代⇒第一中間期⇒中王国時代⇒第二中間期⇒新王国時代の500年の安定期と100年の混乱期の繰り返しとアケメネス朝⇒アレクサンダーのヘレニズムのプトレマイオス朝⇒イスラム期⇒英国支配期・・・etcと歴史俯瞰を辿れば、勢盛期も在れば、衰退の暗黒期も横たわって居るので在る。

 従って、歴史は時代区分に囚われずに、人類史全体を通史として通読を繰り返して行かないと全体像が見えて来ない。兎角、古代、中世、近世、近代、現代と時代区分の迷路に堕して仕舞うと、折角の歴史散策の目標が、年号覚えとカタカナ覚えの『窒息知識』で終わって仕舞う帰来が生じて、長丁場の歴史嫌いに為って仕舞うのが『落ち』と云う物で在る。
 そう為ると、大人の教養・趣味の道が頓挫して仕舞う結果と相成る。知れば知る程に、予習効果が備わって、高尚な講義も身近に感じられて来る愉しみが増すと云う物で在る。

 優れた知識・史観を拝聴すれば、それだけスカンポ脳も利口に向かうと云う物で在る。底辺貧民には金の掛からぬ趣味を持つのが、一番コスパが高い時間潰しと云った処で在ろうか。へへへ。

 そんな脳内散策をして居る内に、廊下のコッコが目覚めの鳴きを始めた。5時を回った時刻で在る。知らず知らずの内に、陽が長く成って居る物では無いか。夜更かしから、お天道さんに合わせて、早寝早起きに生活を軌道修正して行かねば為るまい。それにしても、廊下鳥も飼い主に似て、女無しでもメゲル事無くしぶとく、元気に居るものと飽きれるばかりで在る。

『独り身の同類、相哀れむ』では無いが、そんな元気度を聞かされて仕舞うと、寝てばかりは居れないのが、現実で在る。起床してコーヒーを入れる。5時半で在る。煙草をショート吸いして、コーヒーを持っての庭巡回とする。風の強さで体感温度は低く、空は雨に向かって居る様で在る。目下の探し物は、ミネゾの木の花壇のカサブランカの芽出しで在るが、未だ出ずながら、芍薬8本の芽出しは成長して、牡丹にも蕾の付きで在る。

 山ツツジも緑が濃く成って来て、今年は豪華な花咲きの年と成ろう。先日の散歩時に覗いた花屋では、アザレアの派手やかな鉢物が並べて在ったが、そんな鉢植え物3年の庭置き物は、大きく成って西洋ツツジの態で花蕾も少ない先祖返りの段で在る。

 一方、鉢植え2年目の栽培セリの繁茂振りは大した物で、そろそろ初回カットが出来そうで在る。苺群に混じる園芸種の物には、花咲きもちらほら出て来た。
 然しながら、此処に来たら手入れをして貰えないら、年々先細りを強いられて、先祖返りした野苺群に呑み込まれて行く運命で在る。

 適者適在が、地味薄い我が家の環境で在るから、土柄に適応した物は、ニラ、イチゴ、オニユリ、芍薬、サクラソウと勢力を増加させて行くばかりで在る。それでも『無為自然、在るが儘』が、吾がモットーで在るから、それらが醸し出す自然の流れの庭の佇まいを好しとして居る次第で在る。

 小部屋入りして時を過ごして居るが、目の痒みと鼻水の垂れで、大分花粉が充満して居るらしい。前は一般通念でティシュペーパーを使用して居たが、独り暮らし先輩から聞いて、トイレットペーパーに替えて3年ほど経つが、花粉症の盛期に成ると、鼻噛みの回数が増大するから、理に適って居ると得心する処で在る。因みに教えて呉れたのは、共に理工系の先輩で在った。

 或る時、小童子が私の小部屋コタツに遣って来て、トイレットペーパーが置いて在る事に不思議がって、『お爺ぃちゃん、ここでトイレするの?』の注意顔をされて仕舞った。『馬鹿野郎、そんなに呆けちゃ居らんわ。鼻を噛むんだ。』『そうだよね。大人が部屋でトイレなんかしないもんね。』と小童子は安心し切った納得顔で在った。何事も、幼児の発見と疑問は可愛い物で在る。

 その幼児も今や、勉強しろと父親、爺に喝を入れられて居る災難期に差し掛かって居るので在るから、受難期と云った時期で在る。イッヒッヒ!!の同情心も在るが、人間、知らないよりも多くの事を知った方が、物事を何倍も楽しむ事が出来る頭、心構造に出来て居るから、土作り同様に腐葉土形成には、『叱られて賢く為れ、我慢して強く為れ』で、生来の自分の財産作りで行くしか在るまい。ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか、皆悩んで大きく為ったとの由で在る。

 さてさて、本日は妖怪様の月命日で在るか。仏壇にご挨拶をしてから、朝飯の用意に取り掛かると致そうか。

 本日は仇討に遭った様に、寒い。風邪を引かない内に半纏を着込んでのコタツの頁捲りをして居ると、流石に寒いだけ在って眠く為って仕舞う次第と成って来た。本日、日曜日にして休息日で在るから、何時でも寝れる様に部屋替えとする。


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