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長駄文館・・・佐渡行為り。

                         <佐渡行初日>
 会社着で未だ時間が在るから、コンビニで煙草2箱と100円ライターを買って来る。弟の車で行くからバッグを載せて、助手席に座れとの由。3Tダンプにはバカンス用の機材が満杯状態でブルーシートが掛けられ、ロープ固着がされて在る。
 ダンプにはA君と世話係の事務員のH子さんが乗り、弟分のK君の車には無尽の会のSさんとその彼女のフィリピーナが同乗すると云う。弟の車には腐れ縁状態のフィリピン行通訳のフィリピーナが後部座席に乗るとの由。

 無尽仲間の2人はドタキャンとの由にして、会社での焼肉会に出席して居た佐渡行参加の5人も都合が悪く為ったそうで在る。

 下の娘家族の3人と中禅寺湖のSさんパートナーも予定通りで、今回は総勢13名(男9、女4)の恒例の佐渡バカンスとの事で在る。東京、宇都宮勢はフェリーの港で加わるとの由で在るから、松本組は8人揃った処での出発で在る。

 現役時代の無尽旅行の会社集合時刻も、フィリピーナが参加すると必ずの遅刻と相成るから、国民性の違いには相変わらずの蔑視が出て仕舞う次第で在る。今回も時間に成ってからの電話で、弟のお冠で在る。長い付き合いなのだが、遅刻常習犯の体質は変わらない様で在る。

 荷物満載の3Tトラックを先頭に、後続車は荷崩れの有無を確認しながらの高速長丁場のスタートで在る。

 車中に於いては、何時も弟が運転して呉れるので、私は助手席で兄弟話をして行くだけで在る。そんな次第で兄弟水入らずの道行きで在るし、強制連行の仕事応援時でも兄弟相部屋と云うのが常で在る。何事にも陣頭指揮の零細企業の社長業と云うのは、ストレスと癇癪玉の炸裂状態と為るので、『切れ防止』には私が必要との事で、居て呉れるだけで好いとの事で在る。アハハ。
 男兄弟だけの環境で育った分、怒られるのは何時も一緒の4男、5男コンビで在った。一蓮托生の下っ子同士で在ったから、一々、四の五のと言わなくても済むし、感情的に為っても、一過性で済んで仕舞うからあっさりした物で在る。

 そして歳を取って来ると、面白い物で同じ種と畑から生まれただけ在って、考え方の方向性とか思考回路が共通して居たり、食べ物の嗜好も似て居る。
 私は魚派、弟は肉派の違いは在っても、味の好みは共通して居る。血を分けた兄弟と云うだけ在って、体質その物が共通して居るから尿道・尿管結石も仕出かして仕舞った次第で在る。
 他人から見ると、私達は好いコンビらしい。最初の食事は姨捨PAとの由で、入った物のレストランが閉まって居て、時計を見ながらの休憩食事のPA捜しで行くとの由。車窓の風景、植相の違いなどを話題にしたり、地形と暮らし、歴史譚をしたり、時事問題、国際問題・・・etcと話題は豊富だし、話して居ても反応が頗る良いから、話は尽きない。

「おいおい、こっちは松くい虫被害が少ないな。う~ん、黒松か、赤松と黒松の違いかも知れんな。合歓(ねむ)の木が多いな。ほら、サイパン空港前の真っ赤な火焔樹の並木の見事さに圧倒された。誘って呉れた初めての海外バカンスだったけどさ。合歓の木の感じは何処と無く、そんな感じを受ける。若しかしたら、同じ仲間かも知れんぞ。」

「相変わらず、好い観察をしてるわ。」
「俺は助手席で、風景見て行くのが趣味でさ。楽させて貰って有難いもんさね。」

「下らんお喋り付き合いは疲れるだけだけど、Rちゃと居ると、色んな感想、意見を聞いたり、交換出来るから好い参考に為るし、リラックス出来て俺の方が有難いわ。他の人間とは、こうは行かんからさ。頭のリフレッシュが出来るわ。」
「やぁやぁ、俺の方もさ、会話のキャチボールがすんなりと出来るから、気兼ね無く、感じたまま、頭に浮かんだままを、気兼ね無く言葉に出せるから好い時間をタイムシェア出来るからな。なぁ。」

「まぁ、Rちゃ、俺達は他とはラベルとレベルが違い過ぎるからな。海外旅行行くとさ、お互い公私の区別をして、団体行動に徹するけどさ。
 早朝タイムとか、フリータイムの兄弟だけのブラブラ歩きをして居るんだけど、其処に割り込んで来るのが居てさ、折角の兄弟タイムに水を差して来るから、困ったもんだわ。
 Tさんが居たら、二本線トリオで好い老後の付き合いが出来たのに、Rちゃが声を掛ければ、『おっ、分かった』の二つ返事で参加して呉れたのに、先輩もあの世で羨ましがって居るんだろうけど、こればかりは寿命だから。でも寂しいずら。」

「それがさ、俺の処は親父が就学前、お前さんは4歳前後の時に逝っちゃって、葬式でお客さんは一杯来るし、美味い物が食べられたから、はしゃいで居て一番上の兄貴にぶん殴られてきょとんとして居ただけだったけど、死に就いては小説、映画、ドラマ見たいに深刻に考える能力が無かったから、死んだ者は仕方が無いの割り切り方が在ってさ。
 Tの事を考えると、ニヤニヤして直ぐに遣って来るから、別段奴が死んだと云う感覚が無いから、生きて居るのと同様って事だしな。俺は、それで好いと思ってるんだけどさ。」

「そりぁ、そうだ。Tさん、Mさんには悪いけど、人間、元気で動ける内が花だから、楽しむ時は、楽しむのが一番だからね。」

 ファリーの発着場所には大分早く着いて、湿度の高い暑さの中で宇都宮組、新幹線で来る娘家族を弟分のKちゃんと三人で煙草吸いをして待つ。

 宇都宮組が到着して、新幹線組はタクシーで遣って来るとの由。弟は娘の30代最後の誕生日祝いに、佐渡のケーキ屋を探して大きなバースディケーキをプレゼントするとの事。フェリーに乗船して、3時間弱の出港と相成った。大人は寝て、弟の孫は大はしゃぎの走り回りで在る。母親、父親も振り回されて、その内に乗り物酔いの父親は動けなくなって仕舞、母親は何かと注意をして居る。こんな処も家系らしく要所要所を抑えるだけで、概ねの放任主義らしい。娘は妖怪様の長女様の目元そっくりで在る。いやはや、これも広い意味での遺伝子的同心円の姿なのだろう。

 佐渡に上陸して、小型船舶、ジェットスキー2艇を置いて在る浜辺に行って、総員でテント2張りを組み立て、バナナボート、カヌーの組み立て、他のレジャーボートの空気入れ等の翌日の準備をしてホテルに向かう。

 ホテルは、国定公園の七浦に面したホテルで在る。夫婦岩がドンと立ち上がり、周囲を奇岩が取り巻いて居る。ホテルの人が出迎えて呉れて、こんなコロナ禍でも毎年来て呉れる弟の義理堅さに声を詰まらせての握手で在る。夏の日を恒例行事として会社、無尽の会のメンバーの定宿として、15、6年の付き合いだと云う。一度佐渡に連れて来て貰った次第では在ったが、港も違えば宿舎も違い、記憶の風景は違って居た。

「此処の飯は量が多くて、美味いよ。」

 早速、部屋にバックを置いて、浴衣に着替えて風呂入りとする。A君曰く、天気に恵まれた佐渡は珍しいとの由。風呂は然程熱くなく、適温のノンビリ感で在る。風呂上がりの儘、夕食会場に入る。10未満の3、4組が食事をして居る。

「Rちゃは此処。」と弟の横に座らされて仕舞った。瓶ビールでお疲れの乾杯をして、ハイピッチの食事宴会がスタートした。刺身と海藻をふんだんにした海鮮料理で在る。歯の治療中の弟は、硬い物は食べられないと云って、私に食べさせる。アルコールが回ると、丸一日を掛けた高速行並びに明日のセッティングの労働に、ビールの美味さと食事の美味さで、宴会は大いに盛り上がって行く。ビールと半端無い料理の多さで在り、カニ食べの段に為ると、皆カニに集中で在る。

 ビールも適量にして、腹もきつく為り過ぎて煙草吸いに外に出向く。すっかり盛り上がった座で在るから、後は好きにさせて酩酊と膨満感を部屋で横たえる兄弟で在る。多分、自分の鼾は意識が無いから気に為らないが、『酔っ払い男4人部屋』は、寄せる鼾に、退く鼾の四重奏の夜で在る。

<第2日目>
 ロートルの朝は早い。早朝に煙草を吸いに出ると、ホーホケキョの声で在る。本土の聞き慣れたホーホケキョとは、矢張り違う音色で在る。奇岩の日本海に面する北の海原は、近間に白く、遠くに青い海がたおやかに広がって居る。底の浅い漁舟が何か漁をして居る。朝散歩から帰って来た弟が煙草吸いに加わり、Kちゃんが起きて来て、事務員のH子さんも起きて来た。その内、A君も起きて来て、酒好きの二人は軽い乗りでポーズを採ってスマホ撮りを交換し合って居る。

 宇都宮組も起きて来て、Sさんの共同経営者兼スポンサーさんと話を交わす。去年の中禅寺湖工事の折は、両足の関節の手術後で体調が悪く、軽く挨拶程度だけだったので、怖い人かなと思って居たのだが、何かと話をして居ると家庭菜園を愉しんで居るとの由で、話が合った次第で在った、自然派タイプの確りした御性格とお見受けした。続いて寝坊派のフィリピーナお二人で在る。何しろ自分を目立つ様にデコレーションするのが国民性らしいが、生憎私にはそれを愛でるセンスが皆無で在るから、何を遣っとるんじゃいの気分落ちの態で在る。

 弟もKちゃんも海好きで在るから、底の浅い小舟の朝漁の行方を追って居る。如何思うと問われたので、海藻採りじゃ無いかと応える。水面に竿の様な物を出して引き上げて居るから、海藻採りだと若いKちゃんの視力かちと相成った。

                    さてと、朝飯のお時間で在る。

 食後は海パンに着替えてのバカンス浜辺に直行で在る。その道すがら開店して居るスタンドを見付けて、帰りの燃料入れとする。

 私は前々からカヌー体験をしたかったので、早速カヌーを海に出して、初体験をして来る。二梃のジェットスキーは、轟音と水飛沫を跳ね上げての凪の海面を疾走して行く。中禅寺湖の小型船舶教習場を経営するSさんは自分の処に在った教習用小型船を弟にプレゼントして居るので、流石に職業柄、ジェットスキーの調子を確認したり、小型船舶を様子を確認方々の一回りをして来て、アンカーを入れての停船として居る。

 カヌーのオールの使い方を試し覚えて、今度はシュノーケルに変えての浜漂いをする。東京夫婦は幼児の初海体験をさせ、その内に海が楽しく為って来たらしく、幼児は浮き輪の中でクルクルとみずすまし泳法を体得したらしく、テンションを最高値に挙げてはしゃぎ回って居る。バナナボートの乗りて捜しで、私は男三人の最後尾役を仰せつかる。おいおい、十何年振りかのサマーバカンスでは無いか。

 弟のジェットスキーの曳走にその手は食わぬの最後尾のバランス採りをして行く。マダマダと踏ん張って居るとスピード強弱に此処で俺が踏ん張れば、乗り越せると思い、必死の建て直しを試みて居る間にググと大きく傾いて、チャンスとばかりにスピードを挙げられて、勢い好く海に放り込まれた。如何したと思ったら、ロープが切れたとの事で在る。二人はバナナボート界隈でライフジャケットでプカリ、プカり。私は頭のタオルが飛ばされて波間に漂って居る。
 タオルが無いとスキンベッドが干上がって仕舞うから、タオル取りに向かって居る内に波に結構流されて仕舞った。ライフジャケットは浮くには好都合では在るが、泳ぎの弊害と為る。泳いで距離を縮めようと足掻いては見た物の、古希坂住人で在るから、無理をしない事にする。二人はバナナボートを掴んで帰り、私はプカリ、プカりしながら、A君のジェットスキー待ちとする。

 Kちゃんは料理に嵌まって居るとの由で。フィリピーナ2人を助手にお得意のキーマカレー、フィリピン風焼き鳥、トロピカルサラダ、ピザ作り、A君H子コンビはバーベキュー担当にして、生ビールに焼肉の豪勢なバカンスの開宴と為った。

 発電機を始め、何でも取り揃えて在る設備屋の海の日恒例の夏バカンスは他では味合得ない豪快さで在る。

 聞けば感情的なドタキャンとの由で、世の中には『勿体無い選択』をする者も居ると云う事で在る。

 茹だる日中は体温が上がれば、体温下げに帽子を被ってのプカリプカりの海漬かりとする。午後は小型艇での二度目の遊覧で在る。午後の部は弟が操船してのスピード出しで在る。私の側には出なかった大きなトビウオが飛んだと言う。トビウオの大きなものはあごと云って、その開きは上品で淡白な高級品で在る。

 事務員のH子さんは若いだけ在って、テンションも上がって舳先で盛り上がって居た物の、昔暴走族の弟で在るが、テンションが上がって来るとスピード狂の血が全身にたぎって来る性質で在る。その内、怖い、助けてくれの悲鳴を挙げ始めて居る。後方からはA君のジェットスキーがトビウオの水飛沫で猛追して来る。

「あのバカ、女が居ると良い処を見せようとして舞い上がる単純さで話に為らん。飲む事、遊びの集中力を仕事に回して呉れたら、俺のストレスも軽く為るのに。幾ら怒鳴ったり、注意しても学習能力が足りんから困った奴だ。」

 七浦のホテルの所でUターンして、角度から見ると夫婦岩の1/3サイズの岩が出て居る。その付近に行くとジョットスキーが転覆して居る。
 
             声を掛けると『大丈夫ですから、先に行って下さい』との事。

 男連は転覆の経験を持って居るから、気にも留めずに寄港コースを直進する。途中で海面に小魚の湧き上がりでそれを水中の大型魚が追い、海面には海鳥が小魚を啄みに降下して来て居る。規模は小さいが映像で見る海は生きて居るの好シーンで在った。港近くに為っても、ジェットスキーの姿が見えない。Uターンして海に目を凝らすが中々に見えて来ない。転覆現場の10時半の方向に物体を確認する。近付けば完全に腹を上にしたジェットスキーの漂流で在る。艇を起こしてロープ曳航とするが直ぐに転覆して仕舞うので、艇を船艇に横縛りとして寄港する。

    言うまでも無く、A君は社長に糞味噌に云われての狼狽と必死の言い訳工作で在る。

 帰れば教習所のS教官の鋭い尋問と、即艇の点検が為されて、専門指導がされる。キーの紛失で新しいキーが必要との由で、書類を求められるも転覆時にそれらも海の漂流物に帰した様で在る。四桁のシリアルナンバーを部品分解して、メーカー担当に連絡を入れて置くと云う事に為って、船艇を水洗いのオーバーホールをしてから、キー部分の取り外しと相かった。二つの四桁番号を知らせて、一つが正解でキーの手当が終了した。

 いやはや、専門家のSさんに事無きを得た次第で在る。予定外の事故で設営の解体、詰め込み作業の遅れで在る。男達はジェットスキーの陸揚げ、難儀な小型艇の陸揚げ作業で在る。目の細かい砂に埋もれて、車輪は空回りの埋まりで在る。空転箇所にメッシュの鋼板を置いて、空転すれば引き上げの載せ台のタイヤに石を咬ませて、次のメッシュを敷いて、牽引のロープを長さを調整して、何段階かの陸揚げに辿り着く。

 それが終了すれば、今度は荷物のダンプ載せ作業と続く訳で在るから、夜間作業の延長の様な物で在る。ダンプの上り降りは古希坂住人にして典型的な短足人間で在るから、息切れ状態で在る。

              荷物で荷台が高くなった分、足がステップに届かない。
★こりぁ、困ったわい。砂地で在るから飛び降りるか・・・。着地と同時に尻もちを突いて衝撃を半減させるか、受け身を取るか。一丁、遣って見るか。

「Rちゃ、何考えてるだ。歳を考えろ。ステップを使え。支えて遣るぞ。」
 下で弟が怖い顔をして、居るでは無いか。私は怖い顔よりも、足の長さが欲しいので在る。
「おっ、分かった。」

 で飛び降りる。着地した途端好い具合に尻もちが突けたので、自分でもびっくりする結果オーライの出来で在った。

「うちの兄ちゃんはこうだから、困っもんだわ。はいはい、ご苦労さんでした。」

 全て原状回復をさせて、ホテルに帰る。午後はとんだ珍事のお陰で、スイカを食べる時間が無くなって仕舞った。ホテルの人に頼んで夕食宴会に出して貰う事として、夕食時間を30分遅らせて貰う事にした。ささ、風呂に入っての着替えとしなければ為らない。

 夕食宴会の主役は弟親子のファミリー宴会で在るから、主役に場を譲っての宴会スタートで在る。父親から娘にバースディケーキと生活の足しの金子、娘からは着る物のプレゼントの交換で在る。孫には皆での花火遊びのプレゼントで在った。

 ケーキにスイカと、とうとう私は完食出来ずに肉料理を一つ、其の儘、残して仕舞った次第で在る。

  <第3日目>
本日は朝食を採っての移動日で在るし、準備万端整って居るから、気が楽で在る。宇都宮組は帰って40人のコース講習が入って居るとの由で、帰りはスピード運転に徹するそうで在る。帰りの甲板デッキでSさん、S20年、私S23年、弟S26年の丁度3歳違いの並びで在る。敗戦昭和の時代の生まれで在るから、時代の共有感が流れて居るのだろう。時代のフィーリングが合う者同士の言葉のキャチボールの中に、佐渡島の頭上を覆う積乱雲をバックに白い航跡が流れ、船を追ってカモメが付いて来る。

「あれだね~。漂流帆船のシーンだと、マストの天辺の見張り役が、島だ島だの大声とか、海鳥の発見で九死に一生のシーンが在るんだけど、在りぁ嘘だね。島影、海鳥より海に陸地を示すくもの盛り上がり、棚引きの方が遠眼鏡より確実に早く大きく見えるからね。百聞は一見に如かずで、何でも自分の目で見なくちゃ、実際の処は学習出来ないって事ですわ。」

「社長兄弟はこんな事を話して居るの。珍しい兄弟だね。」
「そうそう、大体こんな調子で居るから、気分の居心地が好くてね。色んな所に行って変わった物を見て、お互いの感想を交換し合えるのは、親から好い遺伝子を平等に分けて貰ったんだろうで、親は有難い物だわね。
 俺も結構仕事上の引き出しは多く持ってる心算だけど、兄貴は物を好く知って居て、それを色んな物に応用して、分析、推理をして呉れるから、それが大したもんで、中禅寺湖の時でもそうだけど、兄弟一緒で知恵を出し合って、こうするか、ああするかで試して見て、行けそうだと踏むと、其処は兄弟の以心伝心の間合いと気合・根性入れで、目サインと云うか、阿吽の呼吸が働いて、思わず成功のガッツポーズ取ってね。
 兄貴の一見の温厚さは、飽くまで演技でね。実際は目から鼻に抜ける鋭さと気性の荒さが隠されてるからね。切れると怖いよ。
 文字は言葉に及ばず、言葉は行動に及ばずなんて、『難しい表現』をして煙に巻くけど、外見と違って、感覚的体質だから、口より先に手が飛んで来る危険人物なんだけどね。そこら辺の処が、兄弟にしかピンと来ない荒々しい男兄弟の阿吽の呼吸でね。兄貴のお守を出来るのは、小さい時から俺しか居ないと思ってるんだけどね。アハハ。」

「でもね、兄弟同士なのに、こんな風にお互いが理解し合って、普通の人じゃ出来ない表現してるんだから。好いコンビなんだわ。良く解かる物。」
「何を仰います。この位の事を喋らないと兄貴に相手して貰えないわね。小さい頃はよく怒られたもんだわね。」

「俺達二人は実質父親(てて)無し子で育ったから、兄貴達のスパルタ教育で育って居るから、順送りだった訳だわね。俺も一番上の兄貴には、殴られ放しだったわね。へへへ。」

 帰りの高速先導車の10数分先きのA君ダンプがスピード上げて追うが、一向に追い付かない摩訶不思議さで在る。先行車のKちゃんと連絡を取り合って昼食の為にPAで待つ事にした。兎と亀の高速競争なのだが、10数分の先行でA君は何処ぞのPAで余裕のドリンクタイムをして居る内に、追い付こうとスピードを上げていた後続車2台に追い越されて仕舞ったヘマを遣らかしたと云うのが、シャーロック・ホームズ的常識推理の証明と為って仕舞った。

      またまたA君は、雷親父の社長様から、大目玉の一幕と相成って仕舞った。へへへ。

      帰社後は、ダンプ荷物の倉庫二階への運び込みを終えて、無事帰宅の段と相成った。

 町会ボランティア草刈り、通し作業、佐渡行と梅雨明けがした猛暑日の中で、7月も何時の間にか最終週への進みで在る。本日も魔の時間帯に入り、暑い限りで在る。




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