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長駄文館・・・縁・類は友を呼ぶ為り。

                 縁、類は、友を呼ぶ為り。(8/3/21)
 熱帯夜で在るか、眠いのに眠られずで、蚊取り線香が終わったらしく、耳元に蚊のぶ~んの音で在る。蚊取り線香を点けて、寝なきゃ損と消灯するが、一度目が覚めて仕舞うと眠れないのが、古希坂住人と様で在る。諦めて、時計を見れば4時で在る。

 何時起きても、寝ても勝手の古希坂自由人では無いか。 しゃ~無い。起きるべしで在る。煙草セットを持って、小部屋入りしてコーヒーを飲もうとすると、カップが無い。何処へ置いた物やらと、探すが見当らない。その内に出て来るだろうと諦めて煙草を吸って居ると、国語辞典の上に在るでは無いか。ラジオONとするが、面白くないからOFFとする。濃い目のコーヒーに黒砂糖ブロックを一つ入れての未明コーヒーとする。

 昨日は久し振りに、楽しく好い話が出来た。部品が届いたと云う朝の電話で、午前中に行った方が、一日が窮屈に為らないだろうと行って来る事にした。コースを変えて行く事にした。それが中山霊園の丘陵を下りた方が早かろうと、目測したのが誤りで在った。適当な道が無く、丘陵全体が霊園に発展して居て、結局は途中まで上り、下がって来たと云う大周りにして、時間を要した次第で暑いドライブと為って仕舞ったが、車的には偶には走らせて遣らないと、駄目だからそれも好しと云った処で在ろう。

 到着すると2代目を引き継いだ息子さんが、裏に親父が居るから、寄って行って下さいとの由。先代は私と仲の好かった三兄の親友さんで在り、借家に住んで居た時の同班の3級上の先輩さんで温厚で味の在る人で在る。

 工場敷地内に小さなプレハブ小屋を作って、それを『離れ』として居る。成る程、流石に先輩らしい。一代で築き上げた商売で在るから、二代目に工場を譲っても、人柄に集まる旧知のお客さんが遊びに来る団欒の場にして、先輩さんの書斎として使用して居るとの由。小さい頃から、三兄の親友として好く遊びに来て居た関係で、工業高校を出て大手の電気産業に入社して、県外工場勤務後に、独立した酸いも辛いも経験して来たご仁で在り、高校は違ってもお互い柔道部だった仲で、三兄は帰京すると連れ立ってキャバレー回りをして居たと云う。如何やらそれは、私とTの関係だったらしい。

「或る時さ、行って居た店がコレもんの女の店で、バックにコレもんが居るからと、兎に角、横柄な態度で小馬鹿にして来るんだ。其処で奴はマルボー専門の刑事だったから、これは『使えるな』と思って、連れて行ったんだよ。話して居る内に、女もこれは普通の客じゃ無いと感じて来て、どんどん態度が変わって来てさ。
 最後の圧巻が、俺は明日○○時の電車で東京に帰るから、東京に出て来いって言われちゃって、青く為って震えだしちゃってさ。丸で映画のシーンで、田舎刑事とは違って、警視庁のマルボー刑事さんの迫力には恐ろしく為っちゃってさ。好い男が据わったプロの目付きで凄むと怖いもんな。」

「やいやい、そりぁ行けねぇわ。公権力を使った『公私混同の邪道』じゃ無ぇかい。兄弟だから何となくそのシーンが目に浮かぶんだけどね。
 繁華街を一緒に歩いて居ると、三下ヤクザがガンを飛ばして来ると、丸で喧嘩を売る態度を直ぐ取るんだわ。品が悪いから、一緒に歩きたくないんだけど、兄弟だからそうも行かなくてね。俺も喧嘩では一目置かれて居たけど、『喧嘩は売らない理性派』だったからね。」

「またまた、奴から聞いた話とは違うな。ブチ切れたら親兄弟も無く、何をするか分からんのが下に居るから、手元に置いて大学に通わせて兄弟で監視してるって事だったけどな。」

「じぁ、何かいね。『その男凶暴に就き、保護観察身分』って事かいね。幾らなんでも兄貴と云っても、世間様に秘密をばらして好いって法は無かった筈だんね。
 其処へ行けば、俺なんか常識派の兄貴思いだから、『下品の闘犬行動』を労務用語で言う『オンザジョブ・トレーニング』政治家用語だと『常在戦場』って事で弁護して遣ってるのにね。あれだんね、刑事訴訟法では伝聞証拠は証拠能力が無った筈だけどね。へへへ。」

「Rさに掛かっちゃ、教養と口の巧妙さで軽く交わされて、とどの詰まりがどちらの言い分が妥当かは独りで好く考え無くちゃ結論は出無ぇよと云いたい訳だな。苦労人の俺としちゃ、『煙の無い所、火立たず』を経験で知ってるからさ。兄貴の言う事に弟、Tさんのエピソードを加味しながら、『傍証』で本丸を崩して行くって手も在るしな。」

「ほう、『傍証』と来たかいね。先輩、そりぁ推理小説、推理ドラマを見過ぎって事だいね。人間娑場は賛否両論、毀誉褒貶の評価と多数在れど、『真実は一つ』って現実が在るぜね。へへへ。」

「処で、馬耳東風って言葉知ってるかや?」
「そりぁ、何だいね。マーボー豆腐は先頃食べて、豆腐は、味噌汁、冷奴、湯豆腐で好物だけど、知らんわね。」
「やぁやぁ、久し振りに面白い訪問者で、何か脳細胞が活性化しちゃったぜや。差し詰め、Rさは人望、人徳の人だわ。」

「先輩、それを言うならISO規格の戯け珍棒の国士と云ってお呉れや、イヒヒ。」

「処で、ロシアのスイカ玉を虜にしたって『武勇伝』は、弟から散々に聞かされて居るけどさ、そのコツは何だい?」
「俺ぁ、兄貴と違って一介の民間人だから、公権力は使えないから、道産子農耕馬で『正面突破策』しか無ぇのが現実で、バックからデカい双丘の割れ目に、浅浅(せんせん)、深(しん)の神風吹かすより白人毛唐退治は出来無ぇって事で、俺ぁ真面目な肉体労働者って事さね。」

「ほう~、世の中には、そう云う言い方も在るのか。何か聞いた処に依ると、中身を掻き出す『ジョレンマラ』って話だったけどさ。」
「先輩、熊さん、八っつあんの落語長屋じゃ無ぇから、人聞きの悪い事を、云って呉れちゃ困るんね。耕しにも『深耕農法』ってぇのが在るだんね。昔から一対一の人力農法は、腰を入れてジョレンで深々と耕すのが理に適った『日本人の対地農法』だんね。偶々、俺ぁロシア女性を相手にする程の『スタミナ』に難が在るから、浅浅、深の中距離ランナー遣らされて居るってだけだいね。あ~い。」

「そうかそうか、口は重宝なもんだなぁ~。相当、言葉を使いこなして来た「って事だ。アハハ。」

 先輩は昔良き時代の番からの雰囲気を体臭、語りとして持って居るので、楽しくも傑作なエピソードがふんだんに在って、話が弾むご仁で在る。
 その人柄と誠実さに、弟もTも交遊の在る処で在る。所謂『体育会系番から体質』なので在るが、中々の実践知性派なので在る。兎に角、ざっくばらんな『好色行動派』と云う処が、最大の共通項らしい。
 私への有る事無い事の『羅列』は何かと弟、Tから聞き及んで居るらしく、あの男の弟と云う事で、尾ヒレ満載の『誇張談』を真に受けて居るらしい。私としては、『噂と実物の違い』をしかと確かめて貰いたいと述べるしか無い次第で在った。

 談論風発の話の弾みで、昼の時間と為って仕舞い、お暇する事にして修理代を払いに行くと○○ですと云うから、それでは商売に為らないからと札を2,3枚出そうとすると1枚だけ取って、「これだけで好いです。親父が喜ぶから、また顔を出して遣って下さい」と笑う息子さんで在る。
 
 帰ろうとすると、先輩さんが此処のキュウリだと云って、また顔を出せと捥ぎ立てを2本下さった。

 キュウリを車で丸齧りしながら、確か安いスーパーが在った筈だから、探して寄って行くと致そうかで、買い物をして来た次第で在った。世の中の人の縁とは、有難い物で在る。これも三兄が残して呉れた御利益なのだろう。先輩さんの話だと二人は攣るんで、破天荒三昧をして居たらしい。
 私もT、弟とは傍目からすると『破天荒男』に映って居るのだろうが、それが番から男の交わりと云う物で在る。

 如意棒の衰え期に進めば、加齢期の友は、何と云っても思い出と為る。石部健吉、融通の利かない品行方正型優等生だけの人生行路では、脳裡に集う、あの時、その時の諸々事、話の種にも事欠く次第で在る。
 一部だけを取り上げて、それを誇張すれば『人格権の侵害』とも為ろうが、そんな人格欠陥者が真っ当な生き方が出来る訳も無い。羽目を外すTPOを知って居る者が、話の肴に語る処に、『人生の含蓄』が滲んで来る次第なので在る。

             そんな話を拝聴出来たのは、有難や、有難やの段で在った。

 昨日を振り返って、中指キー叩きをして居る内に、朝と成って来た。さてさて、庭ご挨拶をして来ると致そうか。

 キュウリ2本を採り、大玉トマトは明日の月命日の為に取って置くと致そうるインゲンも盛りを越して、少なく成って来た。マンジュシャゲが薄藤色の開花で在る。鬼ユリ、カサブランカの花の終わりをカットして、土手花壇のグラジオラスの終わりをカットして来ると、足首、手首が小蚊の攻撃に晒されて、『おお痒い』のムヒ塗りの態で在る。

 空には白雲の棚引きでは在るが、暑いお天道さんのお出ましで在る。降らずに推移して呉れたら、梅干しも漸くの完成と為ろうか。

 昨日のキュウリに加えて今日のキュウリと新生姜の残りを刻んで、塩を塗しての朝の青物に供すると致そう。

 本日も魔の時間帯入りと成って来た。シャワーを浴びる前に、干し台の梅干しの天地返しをする。日数は要した物の、例年通りの梅干しに為る見通しが付いて、ホッとした次第で在る。物干しのブルーシートを畳んで、所定の位置に収納した。


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