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長駄文館・・・小部屋定位置は

           小部屋定位置は扇風機の風に、キリギリスの声為り。(8/6/21)
 昨日はD2で梅干し容器を3個買って来て、合計5個に収納して庭の干し台、大笊を片付けて、スッキリさせた。スッキリした庭は雑草の生い茂りで、本日の夕刻作業で大々的に草抜きをしなければ為らない次第で在る。

 今年の雑草たるや、異常この上ない繁茂振りで在る。これ程の雑草の生い茂りは気象も然る事ながら、十数年来の落ち葉と川砂に依る土作りの成果とも云えようか。

   ★夕刻の作業の厄介さでは在るが、何事も好い方に捉えるのが事の誘因と為る物で在る。

 朝の庭ご挨拶として居ると、黄土色の袈裟を纏い剃髪した小柄な東南アジア僧が2人土手道を下って行く。彼等は時々見掛ける小乗仏教僧らしき姿で在る。最初に見たのは、護国神社さんに行った時で在る。
 その時は日本への宗教研修に来た折の『神社さん参り』なのだろうと、異文化交流心に会釈して通り過ぎたのだが、その後、何度か見て日本在住の出家修行僧と感じ、『托鉢文化』の無く為って仕舞った現在の日本で、彼等は如何生活をして居るのかが気に為った。

 コロナ禍の状況下、嘗ての様な手軽にクールジャパンの観光客も少なく為って居る日本で在る。外国人の定住化が日常の姿とは云え、異国の中での祖国の文化、風習を続けて行く為には、それを支える東南アジア系の民間組織が在るのだろうが、信教の自由は西洋思想的には『自然権』の最重要権利の一つとして重きを置かれて居るのだが、私としては余り好い気分には為らない処で在る。

 それは多分にして四辺を海に囲まれた自然発生的日本国家の同質的精神風土の中で育って来た縄文以来の日本人遺伝子が、異文化への『違和感』がそうさせて居るのだろう。

 侵略征服された断続の歴史を持たない日本人の精神風土は、一木一草一石、風に神々が宿るとする森羅万象の自然観、死生観に結んでの神道、祖先崇拝の儒教的為るもの、哲学的宗教の仏教の同根的物は自然的な思いから発生する『共通項』を持って居る物として、受け入れがスムーズに行くので在るが、人為的過ぎる絶対神崇拝の一神教に対しては、原初的な違和感を覚えて仕舞うからで在ろうか。

 感謝の対象を宇宙の創造者の絶対無二の『一神』とするよりも、全てに神々が宿る八尾萬の神々、祖先崇拝の精神文化の方が、私には得心が行く『心の在り方』と思って居るし、それで充分と考えて居る次第で在る。

 従って、昼のお天道さん、夜のお月さん、星々に『自らの良心の在り方』を問えば、其れなりの真っ当さを持って生きて行けると思って居るので、私としては特定の宗教に入信する必要を感じて居ない次第で在る。へへへ。

 そもそもが信心に興味が無く、人類史に於ける宗教史に関心が在るだけて、その教義も覚える対象として来なかった次第で在る。それでも歴史は民族の興亡史の側面も在るからして、民族の因って立つ地理風土、言語系、風習、生活形態、宗教、政体・・・etcの文化の違いを抑えて置かないと、自分軸が構成出来ないので、其れなりの記憶要素として居る処で在る。

 嘗て、日本の総理の一人が、就任表明の長々とした演説の中に、日本列島は日本人だけのものでは無いとの政治メッセージをして居た物では在るが、対米では『トラストミー』と云い、沖縄の基地全廃を唱えた物の、その『売国奴的ルーピー者の酷さ』に日本人の常識が、彼等の政党を『永久凍土』に葬り去った次第でも在った。

 何時の間にか通勤帯も去って、ミンミンゼミの声が響く暑気の高まりで在る。セミが去れば、廊下のキリギリスの鳴きの健気なリズムが、伝わって来る二畳小部屋の定位置で在る。

 朝食を終えて、冷蔵庫の消費もしなければ為らないから、やれやれの感でも在る。9時のニュースを聴いて、一応娑婆模様を頭にインプットして置く。

 午後の時間は月に一度の男話で、ブロンソンさんとの中身の濃い歴史のお浚い時間と相成った。

「相変わらず、好くもまぁ、次から次と世界史、文化語りが出て来るから、毎回毎回、勉強に為りますわ。脅威の記憶力と歴史に学べの講義で、感心ですわ。
 最新作の『闇に浮かぶ顔』なんかも、マヤ文明の読書感想画の表現で、普通の人間には描けない独特な感性だし、こんな感受性、感性が物事を観る基本と為って居るんでしょうな。
 受信力と発信力の両刀使いだから、魅力が在るんですわ。短パンに上半身裸の首タオルが、何ともRさんお似合いの存在感ですよ。尊敬するしか無い無い人ですわ。」

 月に一度の男会話の時間では在るが、充実した言葉のキャッチボールの一時は、何にも代えがたい愉しみと為って居る。差し入れ缶コーヒーのお礼に、佐渡土産の塩トマト、今年の梅干し、一年寝かせた自家製梅酒の心呈で在る。


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