長駄文館・・・主コメット、逝く為り。
- 2021/09/03
- 12:12
主コメット、逝く為り。(9/3/21)
ローテーション本のページを閉じて、少し寝ようとして居ると、玄関に声で在る。
「兄さん、居る?、迎えに来たよ。私、分る?」
行けば、元気の好い散歩姐御さんが雨の中、玄関に車着けで在る。先日、久し振りに散歩で顔を合わせ、お茶を飲みに行くと云うと、これから用事が在るから、今日は駄目との返事で、何やら、それが悪い事をしたと云って、会社の帰りに寄って呉れたとの由。
弟が設備屋を始めた頃、何かと面倒を見て呉れた設備屋の先代の奥さんで、妖怪様の葬式にも出席して呉れ、家が隣町会と云う事で私のコースにも為って居る。そんな次第で、散歩で顔を合わせると、ご一緒する2歳年長の姐御さんで在る。何かの折に解らない事が在って、弟を通じて調べて文章が欲しいと云われ、渡した事が在る。散歩同行時に吾が戯画廊強制連行も2、3して居る次第で、『近いんだから一度、家に寄ってお茶を飲んで行け。』と云われてた次第で在る。
コーヒーは飲まないから、お茶だけと云って、独り暮らしの姐御さんは料理好きらしく、次から次と出して呉れる。
会社は子供に譲っても、金庫番として毎日出社して『重石』を利かせて居るのだろう。手料理の数々も差し詰め、会社でのお茶請けの数々なのだろう。梅干し、甘梅、酢の物、漬け物、鉄火味噌、お菓子、果物と次から次に出して呉れて、質問がポンポン出て来る。
その間に来客が在ったり、電話が在ったりで、流石に若く、テキパキと元気な訳で在る。
いやはや、私の『静の生活』と違って、『動の生活』で在る。姐御さんは経営者の奥さん稼業で、所謂、女話より男話の類が好きとの由。新聞も熟読して話のレパートリーを男社会に合わせて居るとの由。そんな次第で、私の話と波長が合うのだろう。
然しながら、質問の速射砲には恐れ入谷の鬼子母神で在る。然しながら、長幼の序を礼儀とする育ちで、小心者の私としては従うしか無い。
年長者の処世術とは、おおにして『先制攻撃は最大の防御策』の喩えを実践して居られる様で在る。
私としては会話の楽しみは、一つの話題に双方の意見を披露して、その違いを交換するのを観察の機会として居るので在るが、中々、その主導権を放さないタイプで在る。
然しながら質問をされれば、自分の知って居る範囲で解説、意見を述べる事で、頭の整理、表現法をアレンジして、会話力アップの訓練とさせて貰って居る次第で在る。
「今日はじっくりと内容の濃い好い話が聞かれて為に成った。散歩話だけでは短過ぎるから、度々来てお茶を飲んで行って。
私はこう云う話が好きなんだけど、此処まで幅広く深くて、面白可笑しく自然体で話して呉れる人が居なくてね。私の見込んだだけ在る人だわ。
世の中、物知りは多いけど、兄さんの場合は、好く観察、理解して、自分の言葉で解り易く教えて呉れる処が、やっぱり社長の兄さんだわ。好い兄弟で羨ましい。」
時々、反対に質問すると、そんな難しい質問されても分らないで逃げられて仕舞うから、私としては『愚直』に質問に答えさせられる形と相成る。男同士だと、勉強不足の格好付け屋の判定下しをさせて貰う処で在る。
急に来られて、今月の一文としてYに渡し、ブロンソンさん様に印字して置いた2頁半の一文をプレゼントすると、後でゆっくり読むとの由。
Yもそうで在るが、打つのは何時間、読むのは繰り返し読んだ処で10分前後の所要時間で在る。Tは渡すとその場で読むし、弟もその場で読んで呉れるから、相手に不足は無いとして居る。倅も親父の安否確認行為で、読んで呉れて居るので、私の日々の生活状況を知って居る。
私の温厚さは、演技で在る。内心を男バージョンとすると、Yの様に親しく成ると、以下と為ろうか。へへへ。
「これから一発、股間伺いに手を伸ばそうとしたら、邪魔し遣がって。この馬鹿野郎が知らない、分らないと一方的に電話して来遣がってからに。反対に俺が質問すると態好く逃げ遣がる。国会答弁見たいに事前に文章で質問して来るのが、五分と五分のクエスチョン&アンサールールだろうが。
俺はお前の使い走りじゃ無ぇぞ。俺が愚門にボロ出さ無ぇから、嫉妬してるんだろう。それを称して、『下衆根性』って云うんじゃい。」
「参ったな~。R、それを言っちゃお終ぇよ。俺にだって其れなりにプライド保護って『事情』が在るからさ。知らん事、疑問に思う事をさ、訊くは一時の恥でさ。恥を忍んで気軽に聞ける相手は、Rしか居らんのだよ。怒るな怒るな。
『事前通告』何て、相変わらず、グサリと来る『ど真ん中直球』を投げ込み遣がって。ったく、Rの口の悪さと来たら、『天性物』だよな。
あれだよ。俺はペースメーカー嵌め込んでる、美術館無料の『日本国公認の身障者』だよ。少しぁ、ハンデキャプを使わせて貰わないと、立つ瀬が無いだろろよ。
頼りにされるって事は、『仁徳』の一つだからさ。そう尖がるなよ。何せ、同期の桜の仲だろうに。イスラム教じゃ、持てる者は、持たざる者に『喜捨』するのが、本分とも云うずらよ。アハハ!!」
「この野郎が、手前、自力本願の禅宗寺通いだったって『自慢』してるのに、他力本願たぁ、自分に甘く、他人に厳しくの好い加減野郎体質じぁ無ぇか。」
「R、そりぁそうよ。人間観察が足りんよ。人間、自分が一番可愛いのが、『本音』だぜや。アハハ。」
「ああ、そうかい。『豚に真珠』、『下衆に説法の無駄』、『糠に釘』ってぇザマだ。嗚呼、言の葉の哀れさってもんだ。
如何だ、おふくろさん看取ったら、お互い呆け防止に『漫才コンビ』結成して、ボランティアで養老院回りでもせんかい。」
「そりぁ、面白い。好いな。お互い、老い先はたかが知れて居る。言いたい放題の語托並べて、楽しまなきゃ損だもんな。物好き婆さんが居りぁ、『おヒネリ』の一つや二つ飛んで来るかも知れんしな。へへへ。」
差し詰め、私とYの減らず口の叩き合いなら、そう為る処で在ろうが、諸般のTPOを考えればそうは行かぬのが、世間様と云う物で在る。
まぁ、お菓子、立派な茄子のお土産まで頂戴して、車で送って貰った次第で、ニョショウ(女性)と一年分の対面会話を頂戴して来たので、大いに楽しんで来た次第で在る。
明けて本日、どんよりした空に、ミニトマトを摘んで口に入れ、キュウリを一本採って、蔕をキリギリスの餌替えとする。主コメットの様子を見て来ると、とうとう身罷って仕舞った。南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏の感で在る。命在る物の定めでは在るが、長い間、寒くも暑くも、好き四畳半の同居人で在った。
私も何時かは、そう為る次第で在る。ポツリポツリと雨が降って来た・・・。明日は妖怪様の月命日で在るか。侘しさ増す秋雨で在る。さてさて、朝飯の用意を致しまする。
ローテーション本のページを閉じて、少し寝ようとして居ると、玄関に声で在る。
「兄さん、居る?、迎えに来たよ。私、分る?」
行けば、元気の好い散歩姐御さんが雨の中、玄関に車着けで在る。先日、久し振りに散歩で顔を合わせ、お茶を飲みに行くと云うと、これから用事が在るから、今日は駄目との返事で、何やら、それが悪い事をしたと云って、会社の帰りに寄って呉れたとの由。
弟が設備屋を始めた頃、何かと面倒を見て呉れた設備屋の先代の奥さんで、妖怪様の葬式にも出席して呉れ、家が隣町会と云う事で私のコースにも為って居る。そんな次第で、散歩で顔を合わせると、ご一緒する2歳年長の姐御さんで在る。何かの折に解らない事が在って、弟を通じて調べて文章が欲しいと云われ、渡した事が在る。散歩同行時に吾が戯画廊強制連行も2、3して居る次第で、『近いんだから一度、家に寄ってお茶を飲んで行け。』と云われてた次第で在る。
コーヒーは飲まないから、お茶だけと云って、独り暮らしの姐御さんは料理好きらしく、次から次と出して呉れる。
会社は子供に譲っても、金庫番として毎日出社して『重石』を利かせて居るのだろう。手料理の数々も差し詰め、会社でのお茶請けの数々なのだろう。梅干し、甘梅、酢の物、漬け物、鉄火味噌、お菓子、果物と次から次に出して呉れて、質問がポンポン出て来る。
その間に来客が在ったり、電話が在ったりで、流石に若く、テキパキと元気な訳で在る。
いやはや、私の『静の生活』と違って、『動の生活』で在る。姐御さんは経営者の奥さん稼業で、所謂、女話より男話の類が好きとの由。新聞も熟読して話のレパートリーを男社会に合わせて居るとの由。そんな次第で、私の話と波長が合うのだろう。
然しながら、質問の速射砲には恐れ入谷の鬼子母神で在る。然しながら、長幼の序を礼儀とする育ちで、小心者の私としては従うしか無い。
年長者の処世術とは、おおにして『先制攻撃は最大の防御策』の喩えを実践して居られる様で在る。
私としては会話の楽しみは、一つの話題に双方の意見を披露して、その違いを交換するのを観察の機会として居るので在るが、中々、その主導権を放さないタイプで在る。
然しながら質問をされれば、自分の知って居る範囲で解説、意見を述べる事で、頭の整理、表現法をアレンジして、会話力アップの訓練とさせて貰って居る次第で在る。
「今日はじっくりと内容の濃い好い話が聞かれて為に成った。散歩話だけでは短過ぎるから、度々来てお茶を飲んで行って。
私はこう云う話が好きなんだけど、此処まで幅広く深くて、面白可笑しく自然体で話して呉れる人が居なくてね。私の見込んだだけ在る人だわ。
世の中、物知りは多いけど、兄さんの場合は、好く観察、理解して、自分の言葉で解り易く教えて呉れる処が、やっぱり社長の兄さんだわ。好い兄弟で羨ましい。」
時々、反対に質問すると、そんな難しい質問されても分らないで逃げられて仕舞うから、私としては『愚直』に質問に答えさせられる形と相成る。男同士だと、勉強不足の格好付け屋の判定下しをさせて貰う処で在る。
急に来られて、今月の一文としてYに渡し、ブロンソンさん様に印字して置いた2頁半の一文をプレゼントすると、後でゆっくり読むとの由。
Yもそうで在るが、打つのは何時間、読むのは繰り返し読んだ処で10分前後の所要時間で在る。Tは渡すとその場で読むし、弟もその場で読んで呉れるから、相手に不足は無いとして居る。倅も親父の安否確認行為で、読んで呉れて居るので、私の日々の生活状況を知って居る。
私の温厚さは、演技で在る。内心を男バージョンとすると、Yの様に親しく成ると、以下と為ろうか。へへへ。
「これから一発、股間伺いに手を伸ばそうとしたら、邪魔し遣がって。この馬鹿野郎が知らない、分らないと一方的に電話して来遣がってからに。反対に俺が質問すると態好く逃げ遣がる。国会答弁見たいに事前に文章で質問して来るのが、五分と五分のクエスチョン&アンサールールだろうが。
俺はお前の使い走りじゃ無ぇぞ。俺が愚門にボロ出さ無ぇから、嫉妬してるんだろう。それを称して、『下衆根性』って云うんじゃい。」
「参ったな~。R、それを言っちゃお終ぇよ。俺にだって其れなりにプライド保護って『事情』が在るからさ。知らん事、疑問に思う事をさ、訊くは一時の恥でさ。恥を忍んで気軽に聞ける相手は、Rしか居らんのだよ。怒るな怒るな。
『事前通告』何て、相変わらず、グサリと来る『ど真ん中直球』を投げ込み遣がって。ったく、Rの口の悪さと来たら、『天性物』だよな。
あれだよ。俺はペースメーカー嵌め込んでる、美術館無料の『日本国公認の身障者』だよ。少しぁ、ハンデキャプを使わせて貰わないと、立つ瀬が無いだろろよ。
頼りにされるって事は、『仁徳』の一つだからさ。そう尖がるなよ。何せ、同期の桜の仲だろうに。イスラム教じゃ、持てる者は、持たざる者に『喜捨』するのが、本分とも云うずらよ。アハハ!!」
「この野郎が、手前、自力本願の禅宗寺通いだったって『自慢』してるのに、他力本願たぁ、自分に甘く、他人に厳しくの好い加減野郎体質じぁ無ぇか。」
「R、そりぁそうよ。人間観察が足りんよ。人間、自分が一番可愛いのが、『本音』だぜや。アハハ。」
「ああ、そうかい。『豚に真珠』、『下衆に説法の無駄』、『糠に釘』ってぇザマだ。嗚呼、言の葉の哀れさってもんだ。
如何だ、おふくろさん看取ったら、お互い呆け防止に『漫才コンビ』結成して、ボランティアで養老院回りでもせんかい。」
「そりぁ、面白い。好いな。お互い、老い先はたかが知れて居る。言いたい放題の語托並べて、楽しまなきゃ損だもんな。物好き婆さんが居りぁ、『おヒネリ』の一つや二つ飛んで来るかも知れんしな。へへへ。」
差し詰め、私とYの減らず口の叩き合いなら、そう為る処で在ろうが、諸般のTPOを考えればそうは行かぬのが、世間様と云う物で在る。
まぁ、お菓子、立派な茄子のお土産まで頂戴して、車で送って貰った次第で、ニョショウ(女性)と一年分の対面会話を頂戴して来たので、大いに楽しんで来た次第で在る。
明けて本日、どんよりした空に、ミニトマトを摘んで口に入れ、キュウリを一本採って、蔕をキリギリスの餌替えとする。主コメットの様子を見て来ると、とうとう身罷って仕舞った。南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏の感で在る。命在る物の定めでは在るが、長い間、寒くも暑くも、好き四畳半の同居人で在った。
私も何時かは、そう為る次第で在る。ポツリポツリと雨が降って来た・・・。明日は妖怪様の月命日で在るか。侘しさ増す秋雨で在る。さてさて、朝飯の用意を致しまする。
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