長駄文館・・・いやはや、降って呉れる物為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　いやはや、降って呉れるもの為り。（9/4/21）
　おいおい、未だ4時半では無いか。寝て居るとゴロゴロと腹に響く大音響の雷鳴が轟いて、目が覚めて仕舞った。その内、雨の音が始まった。闇の中で閃光が走りだした。いやはや、一番の熟睡時間帯に起こされて仕舞い、忌々しい限りで在る。

　そんな次第で、しゃ～無いの小部屋入りをしての未明のコーヒータイムとして居る次第で在る。この２日、音を出して居た中国製ラジカセは本日無音で在るから、ラジオに切り替える。相変わらず、閃光が走って居る。関心の無い内容で在るから、ラジオの音量を下げて、内容が頭に入らない様にしてのBGMとして、コーヒー&煙草タイムとする。こんな時は、言葉の解らない洋楽のオールデイズが一番好いBGMと為るのだが、期待に応えて呉れないのが中国製の証なのだろう。困った代物では在るが、それとても、親中に為らずに済んで居るから、それも好しと云う次第でも在る。

　　　何時の間にか、雨は止んだ様で在る。廊下からは時折、キリギリスの声が伝わって来る。

　ラジオ深夜便の時間が終わって、5時の天気予報とニュースに音量を上げる。私同様に、雷鳴と雨に飛び起きて仕舞ったとの便りも在った。夜が白んで来て、雲の濃淡が見られる空で在る。暫し、ニュースに耳を傾ける。

　電線には何の鳥か分らぬが、3羽が等間隔で止まってじっとして居る。お天気は雨模様との由。3羽にも動きが出て来た。
3羽で在るから、親子か、兄弟か。結構な大きさでは在るが、止まって居るシルエットではキジバトとは違うから、何か興味が湧くが、裸眼では知る事が出来ない。

　双眼鏡で見て見ると、頭、口嘴の格好で、如何やらヒヨドリの様で在る。為らば、巣立ったヒヨドリ兄弟と見た方が妥当で在ろう。柿の枝葉の繁みの中で4つ頭を並べて、親から餌を貰って居た兄弟なのだろう。１羽が欠けて居るから、矢張り自然界は厳しいのだろう。相手がヒヨドリと思うと、途端に興味を失って仕舞うので在るから、私の面喰い度にも困った次第で在る。へへへ。

　トイレに立つと、再び雨音で在る。部屋に戻ると、１羽が何所かに飛んで行った。他の２羽も何処ぞへ、雨宿りへ飛び立つのだろう。

　ラジオではロシア・イルクーツクの外国便りが始まって居る。そんな便りを聴きながら、ウラジオストクのホテルのレストランで同席したイルクーツクからのビジネス・ウーマンとの片言英単語の遣り取りだとか、ウスリー島での隠しビーチでの3泊の短い夏を楽しむロシア人の家庭的な光景などのショットが思い出されて、ヤナと一緒のキノコ採りなどを思い出した次第で在る。あの当時、4歳で在ったターニャも、奇麗な娘に成長して居るのだろう。独り暮らしの古希坂親父とも為ると、思い出が友と為る。暫しの思い出の浸かりから、目を上げれば最後のヒヨドリも何処ぞへ飛び立った。明るく成った庭の青々した緑に、雨が降り注いで居る。空を見れば、一様な灰色の覆いと成って居る。

　左様で在るか。本日は雨日と成るか。本日もバッコン腹筋体操を交えながらの頁捲りをするしか在るまいか・・・。ヤレヤレの段で在る。

　アジャジャ、6時を回ったら、雨足が激しく成って来て仕舞ったでは無いか。ラジオによると、長野県に纏まった雨雲との由。腹が空いて来たから、飯として朝風呂にして心身をシャキッとさせて置くと致そうか。月命日の仏壇に手を合わせて、この雨で在るから、百姓仕事の出来ないYが暇潰しに顔を見せるかも知れぬ。来れば来たで、お互い暇潰しが出来よう。アハハ。