長駄文館・・・戯けに風邪為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戯けに風邪為り。（10/21/21）
　嗚呼、好く寝た、昨日は昼も何処となく身体が重く、晩飯後は寒気がするので、布団を早々に敷いて、湯たんぽと風邪薬を飲んでPCの朗読を聞きながらの安静寝をして居た次第で在る。

　未だ腰、間節が痛いが、大事に至らずホッとして居る。本日は布団は其の儘にして、何時でも横に為れる様にして、風邪の退散を願う次第で在る。明日、明後日は短時間のボランティアが在るから、本日は安静を旨とすべしで在ろう。幸い、美味いリンゴ、駄菓子類、即席ラーメンの備蓄も在るからして、炊事は割愛しても好い。

　如何云う訳か、子供時分から風邪を引き易い体質では在るが、寝込む体質では無く風邪薬で対処出来て居る。昔から馬鹿は風邪を引かないと云うから、私は然程の馬鹿では無いらしい。然しながら戯けで在るから、年に１、２度、風邪のおチョッカイをされるのだろう。

　厚着をしての定位置小部屋での黒砂糖を多めにしたモーニングコーヒーと煙草タイムをして居る次第では在るが、暖かい日差しの入りで在る。時計は８時半を指して、通勤通学帯も去って、静な無風の庭の佇まいで在る。前方に二期咲の山ツツジの朱花、小菊の黄花が朝日を受けて、赤トンボの飛ぶ羽根の光で在る。昨日の会館の入口の大きな山ツツジも二期咲の態で在ったから、今年の天候が山ツツジの影響して二期咲を呈して居るのだろうと植物の不思議な反応に驚いた次第で在った。ローカルニュースでは、キノコの当たり年で、マツタケは倍の収穫量で在ったそうな。キリギリスケースを小部屋の日当たりに持って来て遣ると、ケースが暖まってギース、ギースと鳴き始めて居る。

　さてと、風邪薬の為に朝飯を食べて置く事に致そう。残り飯をオジヤにして卵を落として長ネギを刻んで、腹に優しい労わりとして置くと致そうか、へへへ。

　嗚呼、好く寝た。時計を見れば1時を１／４程回って居て、薬が効いてのスッキリ感で在る。夢を見て居た。相手は自分勝手な理屈ばかりを主張して、凄むだけの低脳ヤクザ男で在るから、何年振りかの血汐の鉄拳が唸りを生じて、小気味好い勝利で在った。如何やら、その正体は風邪の回し者だったのだろう。

　パッと起きて、リンゴを取って喉を潤し、駄菓子の豆板をバリバリと奥歯で噛み砕いて、暑い日本茶で体内免疫力に感謝の一服とする。空には薄い筋状の白雲が棚引き、木の葉に微風の流れで在る。これで庭にジョービタキの姿見せが在ろう物なら、一件落着の絵と為ろう物だが、それは欲張り過ぎる次第で在る。

　　　　　　　　先ずは風邪追い出しの態で在るから、お天道さんと妖怪様に感謝の段で在る。