長駄文館・・・降ったり、止んだりの雨為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　　降ったり、止んだりの雨為り。（11/9/21）
　今朝は雨で在るか。丁度好い。乾いた土に潤い、カサカサの落ち葉には抑え、腐りの水分と為ろう。庭木の散髪、剪定ゴミも出したり、弟、ブロンソンさんとの語らい、虫歯の治療の通院、米買いもして来たから、本日は休養日で好かろう。

　もっと降って呉れても好いのだが、小降りと成って、空は一面の灰色雲の覆いで在る。西用中体、駆洋斥倭、和魂洋才の『四文字熟語に観る毒亜と日本一考察』のプレゼントは、弟、ブロンソンさんに好評を頂戴した次第で、印刷プレゼントした甲斐が在った。

『模倣は学習の母』、『必要は発明の母』との由で、真似る⇒真似ぶ⇒学ぶ⇒知る⇒行うの五段階習得の過程は、異口同音の必須道呈の様で在る。インプット⇒アウトプットの反復は記憶の櫛入れ行為にして、脳味噌の風通しを確保維持するには、これまた必要な事でも在る。
　考えて観れば、仕込んで寝かせの発酵を待って、消化物を提供するのが、四季の国の発酵醸造の文化に即するのかも知れぬ。活字で学ぶだけでは無く、体で覚え知る経験知、経験値の合体がその人の総和と為って雰囲気を醸し出して来る。発酵醸造とは好く云った物では無いか。表意文字の漢字を面倒と考え、表音文字の助詞使いにハングル文字を使用すれば、それは悪しき日帝からの脱却とは為らずの深慮遠謀が図られたか、ただ単に火病体質から出た感情策だったのかは、私には不明の段で在る。

　或る一定の年齢域に達すると、言葉の裏に在る経験値の含蓄が自然と出て来る。それは長い年月を掛けて地中の濾過器を通して、地下水脈の湧水と為って地表に噴き出す水の様な物で在ろうか。

　噛めば噛む程に味の出て来るスルメの喩えでは無いが、天日干しされた干物は味わい深い物で在る。蕩（とろ）ける様に柔らかく甘いのが、高級、美味では無かろう。歯応え、癖の在る物も独特の風味と云う愉しみ方も在る次第で在る。

　小降りに成って、止むかと思われた灰色の曇天から、再びの雨で在る。９時半で在るか。川原カラスの声も心なしか、侘しい聞えで在る。降る雨に楓の紅葉、小菊の黄花の佇まいが些か寒くなって来た。

　　　　さてさて、朝飯の用意をして食後は熱い湯でラジオを聴いて、何か考えると致そうか。
　　　　　そろそろジョウビタキの姿見せが在っても、好さそうな物だが、如何した物やら・・・。

　風呂でゆっくり温まって、偶には昼はパン食と牛乳とするかで、幸い雨の止んだので自転車で、食材の補充に自転車でスーパーまで買い出しに行って来る。スーパー回りの大欅の落ち葉も、大変な溜まりで在る。それが雨に濡れて車に潰されて、道路にへばり付いて居る様は如何にも汚らしい。やれやれ、家に帰ったら、道路の落ち葉掃きをしなければ為るまい。

　芽生えの若葉に、夏の青葉、秋の落ち葉、冬の箒樹と、これも四季の国の移ろいで在る。大通りのコブシの街路樹の黄葉が一斉に落ち葉量と成って来た。私も大変で在るが、通りに面したお宅達も当分、落ち葉掃きが日課と為る訳で御苦労様の段で在る。