長駄文館・・・川砂運びも・・・為り。

　　　　　　　　　　　　　　　川砂運びも、一応の区切り付けとする為り。（3/4/22）
　 昨日は度々、庭に姿を見せて居た雄ジョービタキで在った。去年を振り返ると、南国の燕とバトンタッチをするかの様に北へ帰るジョービタキで、北帰行が間近に成って来ると、来庭回数と滞留時間が長く成る物で在る。
　その行動を安易に擬人化して仕舞うと、『名残惜しさ行動』と観て仕舞うのだが、纏まって南下して海を渡って、毎年同じ地域で単独縄張りを作って越冬し、春を待って纏まって北帰行をして居るらしい。そう考えると、その行動は、来季に向けての仲間に対する此処は来期も自分の縄張りと云う『マーキング行動』と観た方が妥当に思われる次第なので在る。

　炊飯器ＯＮ、風呂の追い炊きをして、朝アイドリングに、少し風溜めされた木の葉を熊手で集めて、本日はどこら辺に川砂を入れようか思案とする。日中の暖かさと異って、地面は凍り付きの硬さで在る。ヒヨドリの奴は、容器の甘露水を物の見事に飲み干して居る。仕方が無いから、砂糖を入れて補充として置く。

　次は妖怪様の月命日で在るから、線香としてチィ～ン、南無阿弥陀仏を唱えようとして居ると、Ｙから朝電話で在る。如何したと聞けば、一昨日３度目のワクチン注射をした処、腕が痛くて、肩が上がらないのボヤキから始まって、ロシアのウクライナ侵攻の解説をせよとの由。

　　　　　　いやはや、お天気は好い物の、農作業も肩上がらずの余程の暇状態なのだろう。
　独りを居心地の好さと感じる内向性タイプと、予定が埋まって居ないと、居心地の悪さを感じて仕舞う社交性タイプの違いなのだろう。

　Ｙと吾が天敵女殿は、同級生同士で何かと付き合いが在る様で在るから、お互い社交タイプなのだから、朝の長電話は似た者同士で遣って欲しいの感もしないでも無い。アハハ。
　話をするのが目的タイプと、話の中に得る物を目的とするタイプの違いで、ステレオタイプのＹは、差し詰め１人で居る事が苦痛のタイプなのだろう。
　世のステレオタイプは往々にして、自分軸が確立して居ないタイプらしい。私としたら、私の何倍も本を読んで居るのだから、活字知識と自分の経験知とを総和して、偶には『自論』を展開して欲しいと考えるのだが、タイプの違いは仕方の無い次第なのだろう。へへへ。

　長電話で中断して仕舞った仏壇に坐り直して、月命日のお務めとして朝飯の用意に取り関わり、あっさり系の底辺貧民の『嗚呼、美味い』の食事を終えて、これまたラジオを持っての、底辺貧民の贅沢の朝風呂に浸かる。

　リラックスした処で、昨日に引き続いての川砂運びをスタートさせる。其れなりに水分の蒸発でバケツの重みが少なく成った。本日も６杯運んで、好い進み具合と成った。概ね、取り敢えず遣っても好し、間を置いての暇潰しでするも好しの段階まで来た次第で在る。

　何事も仕事は引き算の工程で在るから、遣れば遣った分だけ片付いて行くのが、簡単明瞭で納得が行く物で在る。本日は長々の朝電話の掛かりで在ったから、何日分かに相当する口動かしと為った次第で在るから、午後タイムはのんびりの流しタイムで好かろう。

　顔出しした春に動き、進む春に合わせての土起し、小石拾いに雑草抜き、梅の花が咲いて終われば、葉野菜の種蒔きをして、陽気の好さに庭での息抜きタイムが、日常と為る独り暮らしと為る。日本の四季のハッキリした風土は、加齢と共に有難い国土と感謝する次第で在る。