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長駄文館・・・昨日は、好き日で在った為り。

                  昨日は、好き日で在った為り。(61/22)
       さてさて、3時に出るとしようかで、出掛ける用意をして居ると、弟から電話で在る。
「仕事が早く終わったから、一緒にHモーターズに行こう。早く着いたら待っててよ。」
「そうか、じゃHさんの分も足して置くわ。」
「悪い事、言っちゃったかな。」

 そんな次第で苺ジャム8瓶、弟用のコンデンスミルク3個、蕗の煮付け、珍味古沢庵の丸干し、その利用見本のスライス味噌漬け、乾燥蕗と瓶物が割れない様に箱入れして、カート籠に入れて助手席に置いてのドライブとする。

 H子さんでは無いが、「Rちゃが来ると云うと、社長は頑張って仕事遣っちゃうから、凄いわ。」まぁ、兄弟とはそんな物で在る。

 3時に家を出た処、珍しくスムーズに進んで、会社横のコンビニで煙草買いをして行くと、倉庫の前で待って居る。カート籠を事務所に置いて、会社の軽乗用車で出発で在る。

                海の日の7/16、17、18の佐渡行の説明に行くとの事。
 少年時代の夢が医者に為るか、船乗りに為るかと云うHさんだけ在って、楽しみにして居るとの由。お仲間も一人行きたいとの由で、金持ち連に顔の広い人脈で、神津島クルージング、中禅寺湖の湖上紅葉ツアーの宣伝マンに為って貰う計画との由。セブのゲストハウスが完成すれば、仲間内のリゾートも利用して貰いたいとの由。

 仲の好かった亡三兄の親友だけ在って、気心の通じ合うご仁で在る。親友で在るから、私達兄弟の知らない破天荒な武勇伝の数々か披露されて、○暴刑事のヤクザと紙一重の酷さにして、スケベ本性は、如何やら親父の血を一番濃く受け継いで居るらしい。昭和の好き時代の番から気質の持主とは、『好いね。分かった、行く』の二つ返事で意気投合する楽しさで在る。これも、亡山兄の人脈の一つにして、置き土産で在ろうか。アハハ。

 近々、仕事仲間の無尽旅行で、二泊三日の沖縄旅行に行くとの由。民宿旅館の夫婦も来年一週間の沖縄旅行を計画して居るとの事で、コロナ禍で人気の旅行と為って居るらしい。

 会社の軽トラのサイドミラーが壊れて仕舞ったので、スクラップから部品が届くまで拝借したいと云えば、『持って行け』の兄弟付き合いの様な物で在る。

 会社に帰って来ると、早速味見をして美味い美味いを連発して、ニコニコの『弟顔』をして居る。Kちゃん、お局様の分も持って来たので、早速、お局様に電話をする。

「おい、今何処だ。家の兄貴が作り立てホヤホヤ、実家の苺ジャムを持って来て呉れたから、取りに来い。分かってるな。手振ら出来たら、只じゃ置かんぞ。まぁ、それは冗談だけど、早く来て話をして行け。」

 恒令の佐渡行は、13名に為るとの由。操船は弟がするから、お客さんの接待役は私との由で、今年は何かと駆り出される事と相為った。出不精の私を捕まえて、私が行かないとストレスが溜まるから、行って貰わないと困るとの由で在る。左様で御座るか、これも日頃、弟の七光を頂戴して居る身で在るから、『援護射撃の役回り』と云う事で在ろう。へへへ。

 さて、仕事帰りのお局様登場で在る。これ皆で食べてのドーナツの差し入れで在る。早速、お局様に味見をして頂く。

「如何だ。女廃業だろう。」
「うん、参った。織田信長がぁ~で、只者じゃ無いと思ってたら、こんな才能も在ったなんて、信じられない。」
「季節に成ると、苺ジャム、梅干し、干し柿、沢庵漬けと、どれも逸品中の逸品だぞ。俺は梅干しが一番だけどさ。仲間入り出来て、好かったな。」
「でもさ、社長の瓶の方が大きいじゃん、それに何でコンデンスミルク付きなのよ。おかしいじゃん。」
「俺達ぁ、兄弟だ。ほらジャムを味見してみろや。」
「あっ、凄い。こんなの食べた事が無い。酸味が効いてて、後味がすっきりしてる。」
「そうだろう。金出したって、店じゃ絶対に手に入らない稀少品だ。これにコンデンスミルク搔き雑ぜて食べると、最高のスウィーツでさ、兄貴の作る干し柿は、高級和菓子だからな。」
「本当に凄いわ。でも、如何して、こんな風に出来るか不思議だわ。」
「手間暇掛け無くちゃ、こうは為らんわ。」
「そうだよ。昔は専業主婦が母親だったから、金掛けずに手間を掛けて、家庭の味、おふくろの味が、美味い不味いは別にして、それが当たり前社会が、日本の国だった訳さ。下らん馬鹿に限って、母親の愛情籠った味なんて、月並表現のお体栽ばかりだけどさ。

 干して、漬け込む、煮込むのが家庭料理の基本だぜ。手間暇掛けるにぁ、母親が家に居なくちゃ出来無ぇもんよ。何時も家に母親が居れば、子供に目が届くから、日本の家庭教育は母親が受け持って居た訳だろう。

 丸投げ学校、塾、習い事の偏差値教育で、心の通った、意気に感じる心技体の総合教育が出来る訳が無い。

 自動販売機に、スナック菓子に、出来合い物チィ~食卓で、健全な味覚が育つ訳が無い。医食同源てぇ言葉が在るからして、健全な味覚の食欲が、健全な精神と肉体を作るんだわね。従って名言『健全な肉体に健全な常識の精神育つ』の教育が出来て来るって事さね。

 食べ物一つとっても、肝腎な自分の味覚力が出来て無ぇから、みんな行列の出来る店に並んで、スマホ撮りして、キァキァ騒いでるだけじゃ無いの。
 俺には愛は無ぇけどさ。在るを以って、美味い物を作って見ようとする手間は惜しまないって結果さね。

               これを世間様じぁ、『好きこそ、物の上手為れ』って云うんじゃ無いの。」

「そうだ、Rちゃの言う通りだ。家庭の食卓は並べ立てるデコレーションじぁ無くて、四季折々の一工夫の手作り食卓が免疫力維持、アップの真っ当な食卓ってもんずらよ。女廃業じぁ、想像妊娠何てこいたって、誰も養育費何ざぁ払わ無ぇぞ。参ったか!! アハハ。」

「もうもう、降参。口じぁ、この兄弟には太刀打ち出来ません。勝てません。」

 其処へUチィさんが、日曜日に横須賀で釣って来た作り立ての鰺とイワシの南蛮漬けを持って来て呉れた。

 社長に電話が掛かって来て、好い雰囲気で話をして居る。雰囲気で相手が分る。白骨温泉の老舗ホテルの社長さんからで在る。工事の打ち合わせで在る。二人は二本線男子高の陸上部の先輩後輩の仲で、50年以上の親密な関係で在る。

 電話の遣り取りを聴いて居ると、二人とも頭の好い理性然とした会話をして居る。此処にも、古き良き時代の男達の一光景が現われて居て、聞いて居るだけで羨ましい流れで在った。

 さてさて、お時間で在るからお暇するとして、世界史備忘録貸し出し中のUチィさんに感想を聞くと、只今、二度読みに進んで居るとの由。あれだけの頁数の物を二度読みに入って居ると云うから、貸し甲斐が在ると云う物で在る。へへへ。

          明けて本日、朝のお勤めのジャム作りをしながらの朝飯とする。


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