fc2ブログ

記事一覧

長駄文館・・・同期生の訃報を聞く為り。

                  同期生の訃報を聞く為り。(6/7/22)

               昨日は、四畳半PCにブログ投稿して居ると。
「お~い、R、雨の方丈記を遣ってるか?」
「おっ、その声はYだな。入って、ちょっと待ってろや。」
「家のタマネギと大根持って来たから、台所に置いとくぞ。」
「おう、サンキュー。」

 いやはや、何処かで覗いて居た様なタイミングで、Yの来宅で在る。PCをOFFとして、お茶代わりのインスタントコーヒーを注いで来て、6畳戯画廊に入る。

「山間部は雪じゃ無ぇのかい?」
「幾らなんでも、この季節、雪は降らんけどさ。まぁ、好く降り続けて呉れるもんだわ。悪いけど、これも補充して呉れ。Rの梅酒が美味くてさ。」
「おっ分かった。そうだ半端に成るから、これ毎、持って行けや。その代り、瓶は洒落て居るんで、置き物にしてるから、返せよ。」
「おっ、分かった。この瓶だと、チビリチビリで2か月は掛かるぜ。」
「ああ、好いよ。座る前に、今年のジャムと、成功物の乾燥蕗で試した蕗の煮しを出して遣るか。」
「そうか、早く持って来い。」

 冷蔵庫から高野豆腐とキャラ蕗風煮締めのタッパを持って来て出すと、早速爪楊枝でモグモグして、相変わらず好い味付けだ。どれどれ、こっちは如何だの喰らい付きを始める。何しろ、好く食べる男で在るから、ストップ、ストップ、後は俺の晩飯のおかずだとタッパを閉じて、『冷蔵庫避難』とさせた次第で在る。

「全く以って、Rの生活は鴨長明の方丈記の様だな。ちょっと庭を見させて貰うよ。」

  廊下に出て、雨に打たれる庭を眺めて、好い生活を送って居ると納得して居る様子で在る。

「如何だ、この自然観は並の感性じゃ生まれて来ない緑の重なりとサツキの花の浮き立ちだろ。そして、この雨の風情ってもんだろうが。長明に兼好の鎌倉・室町の隠者文学の生活者の雰囲気だろうが。扇子と団扇の違い・センスビリティで、山間部の義仲とは『風雅の違い』ってもんずらよ。あい~。」

「それを言わ無きぁ、Rは上品なんだけど、口が悪過ぎる。遣り切れんなぁ。アハハ。」

「処で、Oが死んだってよ。」
「誰だい?」
「名前はMだよ。○ちゃん(天敵女)から聞いたんだけどさ。」
「ああ、そう。」

・・・相変わらず、Yと天敵女殿とは交遊が続いて居るらしい。お互い小中の同級生との由。差し詰め、性格的には男放送局がYで、女放送局が吾が天敵女のコンビと云う事なのだろう。クラスが違って好かったと云う物で在る。
 然しながら、世間に疎いを好しとする生活をして居るから、Yの様な情報通が居ないと分からない次第で在る。

         愈々以って、同期の昇天率が高まって来た古希坂の域で在る。

 Yが来ると、話題は豊富と為る。NHKのタカハシ・ゲンイチローの一時間のラジオ番組を聴いて、何を言いたいのが無駄な時間を過ごして終ったの段から始まって、木曽出身の大関御嶽海の不甲斐無い成績、プーチン叩き、政治、社会叩きと続く。
 亡Oの話では、好くもまぁ、其処まで知って居る次第で、この分なら、私も陰で在る事無い事、何を吹聴されて居るか、堪った物では無いと感じた次第で在る。

 然しながら、単身介護で長男の家守をして居る男の息抜き場所の提供は、私も単身介護経験者で在るから、これも広義の社会貢献と云う物で在る。

「今日も、Rから好い話が聞けた。」とニコニコ顔の帰りで在った。

 さて、雨の上がった朝で在る。飯前に昨日出来なかった苺採りをして、ジャム鍋を掛けながらの朝飯用意をすると致しましょうかね。

 雨の滴で濡れたが、一日置いた苺群からは結構採れて中瓶1、小瓶2の瓶詰の運びと為った。残るは中瓶1で在る。

 ブログ打ちをして居ると、ブロンソンさんが缶ビールを携えての集金で在る。今季のジャムを進呈して、月に一度の歴史談義は、珍しく日本史と為り、お互いの京都時代、東京時代の学生アルバイト談義ですっかり盛り上がって仕舞った。つくづくと好い時代の昭和に生まれ育った事で意見一致の段で在った。


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

アガタ・リョウ

Author:アガタ・リョウ
FC2ブログへようこそ!