世界史備忘録・・・本国戦争と植民地戦争。
16Cは①ポルトガル・スペインの時代
17Cは②オランダの時代
18Cは③英仏の時代
19Cは④列強の時代
20Cは⑤米ソの時代
①大航海時代の先鞭ポルトガル・スペインの時代。ポルトガル・スペインの世界分割=トルデシャリス条約、1509年、ポルトガル対エジプト・インド・ベネツィア艦隊をディヴ沖海戦で勝利する。スペインのポルトガル併合。新大陸の銀で重金主義のアカプルコ、マニラの太平洋横断ガレオン船貿易で、太陽の沈まない帝国。1688スペイン無敵艦隊・英に敗北。
②オランダの時代。 造船大国、商業の世界商業ネットワーク構築に成功。第一次英蘭戦争1652~54に敗北。1623年、アンボナイナ虐殺事件で英入り込めず。香料諸島独占。日本貿易独占。1641、マラッカ占領。1652ケープ植民地設立。米にもニューネーテダルランド(ニューヨーク州)の植民地作る。
東方物産は17C後半から、胡椒・香料から綿織物・茶・コーヒーに。
③英仏の時代。ヨーロッパでのパプスブル家の終焉の本拠オーストリア継承戦争1740~48、7年戦争1756~63 の英仏対立は、南インドの英マドラス、仏ホンディシェリでの植民地戦争カーナティックの戦いと成る。1744~48、49~54、56~63、北インドの英カルカッタ、仏シュデルナゴルのプラッシーの戦い1757、プルサークの戦い1764で、英が勝利してインド植民地化のベンガル(バングラデシュ)に強力な足場を築く。
北米ではフレンチ・インディアン戦争1755~63で英勝利。インド、北米での対仏戦争で勝利を収めた英が、7つの海を支配する。植民地=:原材料の調達&本国製品の市場。※英仏の植民地戦争は、第二次百年戦争の呼び名も在る。
英で産業革命誕生
④列強帝国主義の時代。巨大産業の過剰生産・過剰資本の輸出・軍備増強で、英・仏・独・伊・米・日・ベルギーの世界分割・再分割の弱肉強食時代。過剰生産による好・不況の世界一体化の時代。経済構造 欧州・・・カルテル主流、米・・・トラスト主流、コンツェルン、財閥
英仏の対立戦争に就いての私感
英はバイキングのノルマン王朝で海洋国家の栄光在る孤立。仏は大陸国家で小農民の国・金貸しの国(海外投資国・ロスチャイルド家)・小党分裂の国と云われて居る。
英仏の海戦はナポレオンのエジプト遠征失敗、トラガルファー海戦で敗北。陸戦ではジャンヌダルクで有名な英仏百年戦争では、英に勝利した物のナポレオンの大陸戦争の様に快進撃を続けるも、ロシア遠征の敗北。諸国民の戦いライプチヒで敗北、ワーテルローで敗れてナポレオン帝国は崩壊。
ナポレオン3世とビスマルクの時代には、普仏戦争で敗北。英のアフリカ縦断政策、仏の横断政策でもファショダ事件で、英に譲歩。
第一次大戦でも、独に敗北、第二次大戦でもヒットラーに早々に敗北。海洋国家対大陸国家とは云う物の、仏は海戦・陸戦共に弱いらしい。
アジアの植民地争奪戦も、英のインド、ビルマと仏のインドシナの棲み分けを一応して居るが、植民地としての価値は雲泥の差が在ったが為に、線引きがされて居た様に思える。ナポレオン3世、英と組んでアロー戦争(第二次アヘン戦争)18556~60年、を仕掛け、60年、英仏連合軍・北京を占拠。ベトナムの宗主権を争って、1884年清仏戦争で仏勝利。清は洋務運動下の成果・福建艦隊全滅。※北洋艦隊⇒日清戦争で全滅。
第二次大戦後は46年、仏領インドシナで第一次インドシナ戦争、54年ディエンビエンフーで仏軍大負し撤退。日清戦争での遼東半島への露・仏・独の三国干渉。
※日でも、第一次大戦時では青島攻撃で独租界を攻撃、第二次大戦前時では32年の満州国設立、2次に及ぶ上海進撃。仏・蘭の独降伏を受けて、仏領インドシナ、蘭領インドネシア侵攻の南下政策を展開。
以上、利害如何によって、対立戦争、協調連合戦争。
第一次世界大戦・戦場ヨーロッパ⇒債務国米が最大の債権国へ。
1920年代、未曾有の米経済。世界金融ロスチャイルド⇒ロックフェラー。29年大不況⇒世界恐慌へ。持てる国と持たざる国の世界経済のブロック化⇒第二次大戦。
⑤米ソ対立時代。
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