長駄文館・・・散歩代わりに、ボランティア為り。

　　　　　　　　　　　　　　　散歩の代わりに、長靴・軍手の前運動為り。（9/4/22）
遺憾いかん、本日は妖怪様の月命日で在った。お供え物を買い忘れて仕舞った。そうか庭の昔ブドウを備えれば、『懐かしい味』と思って呉れるだろう。小さいが熟した処を、2房カットして来て面目を果たしての、燈明、線香、ちぃ～んの南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏とする。

　今日も黒雲の棚引きで、何度かの雨が降る事だろう。夕刻散歩では河川敷の草伸びで、草と雨の関係にウンザリを感じての歩きで在った。炊飯器をONとして、めっきり涼しく成った空気では在るが、全戸開放をして自転車出しをしての小部屋入りでモーニングコーヒーと煙草で、ラジオをBGMとする。

　就寝前の動画漁りでは触手が伸びず、懐メロの音だけを聴いて居る内に、其の儘、寝て仕舞い、夜中にトイレに起きてPCをOFFとした次第で在る。
　私の中高時代に流行った歌の数々で在った。半世紀以上も前の歌ながら、皆、声が若々しく張りに富んで居て、あの頃は高度成長期の時代の息遣いの様な物に、俺もその社会の一員で若かったなどとタイムスリップして、付き合って居た彼女達とのデートシーンなどが曲目と共に蘇って来た。

　古屋一行さんも逝かれて、私の兄弟も上二人が若くして他界したし、中学の同級生達も7/45で16%が他界して居る。

　皆、古希を迎えて、確率からしたら病気・他界した人も居るのだろうと、半世紀の重さを感じる処で在った。美人さん、美形さんは、元気にして居れば歳をとっても、美人、美形さんに変わりは無いし、歩んで来た年輪を映して益々魅力の在る雰囲気を静かに醸し出して居る事で、鑑賞に値するものだろうとニヤニヤして居た次第で在る。

　男は度胸、女は愛嬌と云われるが、男は味の在る顔、女は気品ある顔が、歩んで来た素の顔と云って好かろう。

　こんな風に昨日を振り返りながら、戯け本性にニヤ付いて居ると、黒かった雲の棚引きし白雲の棚引きに変わって、久し振りのお天道さんの陽入りと成って来た。日曜日で在るから、クラシックの音楽の泉のお時間の流れで在る。小部屋のキリギリスケースを日向に当てて遣る。音楽に呼応して、キリギリス達が、遠く近く鳴き交わしを始めて来た。

　政治と宗教の討論を聴きながら、飯を済ませて食器洗いをして居ると、ピンポンと鳴って、作業着姿のSで在る。ビーバーをして来て、休憩に来たとの由。しや～無いで、川原の外来植物アレチウリの除去をすべく長靴と軍手、帽子でボランティアとする。

　途中、先輩さんながら、私のファンと云う元役員さんの声掛けで在る。久し振りで在るから、土手に上がって、古希坂爺話とする。

　さてさて、もう一踏ん張りで在る。最後のアレチウリの大発生スポットを遣っ付けて居ると、ビーバーの済んだSが『下の方が全然遣って居ない』と云うから、変な事を云う物だと訝（いぶか）しげに思った。
　
　私の本態は、世話を焼くのも焼かれるのも嫌で、人畜無害の無口の縁の下の力持ちの『自由放任・空気の様な存在を居心地の好さ』と感じるタイプで在る。
　言っちゃなんだけど、落ちの少ない優等生の典型で在る。アレチウリと他の物を混同して居るのだろう。言い張るから、現実は小説より奇なりで、訂正をするしか無い。

　案の定、アレチウリと葦を混同して居る。関心が無いと云うか、興味の無い事はインプットする気が無いと云うか、錯覚覚えで物を判断して仕舞う事の『愚』に、私としては、感性の鈍感さを感じる次第で在る。へへへ。

　　　　　　　　　それなら、今度は中堤防にまで達して居る葦原の刈込をするとの由。

　左様で御座るか、ビーバーに余裕が在ると、何度か試して居ると、それは管轄外で在るからとの『指し止め』が来て居たのだが、周辺が奇麗に為ると、比較上、気に為って来るのが人間の常なので在る。いやはや、人間関係とは困った物で在る。

　然しながら、何カ月か振りで元役員さんとのくっ喋りの爺交換も出来たし、餓鬼時分の一級下のNちゃんとのフェンス越しの話も交換出来た次第で在るから、これもボランティアの効用だったのだろうし、前倒し運動にも成った次第で在る。

　毎日が日曜日のマンネリ日常でも、元気に生きて居れば、何やかやと、それなりの色どりが添えられるのは、感謝すべき事なのだろう。アハハ。