fc2ブログ

記事一覧

長駄文館・・・思い出は、老後の好き友為り。

                   好い思い出は、友為り。(10/26/22)
 起床の助走でバッコン腹筋体操をして、着替えて障子を開ければ、快精のお天気さんで在る。全戸開放して、コーヒーカップを手に庭降りをして来る。昨日は其れなりに落ち葉掃き、溜めをして置いたので、多少のスッキリ感が在る。昨日と打って変っての暖かさが期待出来る。

 炊飯器をONとして来て、干し台の剥き皮の攪拌をして、半分強と成った吊るし柿の揉み揉みに取り掛かる。これが肩の張る根気手仕事で在る。然しながら、これを施して置かないと出来上がりにムラが出て仕舞うから、必要な工程と為って居る。

 個人スーパーのレジ先輩が言うには、「兄さんは人が好いから、苺ジャム、梅干し、干し柿、沢庵漬けと気前好く配っちゃうけど、貰う方は兄さんの手間に感謝してるの? 手間の価値の解らない人には遣らない方が好いよ。」との由。全く仰る通りで在る。

 私は内向的で、社交的人付き合いを好まない性質で在るから、身内、気に入った人にしかプレゼントしないから、「そうそう、手間掛けの手作りの解らん者は、市販物で充分。」応えて居る次第で在る。

 中禅寺湖行楽の宴会では、マグロ人間の弟のバイタリティに横浜組のとっつあん、Kさんが、女卒業の弟の生活に『如何したら、そんなに元気溌剌として居るのか』不思議がって居る。

「だって、俺には兄貴と云う見本が居るもの。ストレス、相談事が在れば、実家に行って、顔見て話せば、善い悪いをその場で言って呉れるし、対処法も言って呉れる。
 兄弟だから同じ遺伝子が流れて居るから、同じ方向を向いてる。俺の考えは間違って居ないと安心出来る。理解者が兄弟だから、最高最強のコンビでね。
 行くと、何か出して呉れるから、それで工夫の入った美味い物をかっさらって来る。お互い、独りの食卓だし、魚派と肉派の違いは在っても、味の好みが同じだから。文句無しに美味い。
 忙しいと強制連行で手伝って貰ってるんだけど、『頼む』と云えば『分かった』で来て呉れるから、俺の取って置きの『隠し玉』の存在だし。兎に角、物知りだから、大体の分野で講義をして呉れる。俺の兄貴と自慢出来る人だから、一緒に居ると、ニコニコ顔に為っちゃって、社員からは仲の好い兄弟と驚かれて居るって訳でね。アハハ。
 これも、産んで育てて呉れたお袋に感謝感謝でね。俺は動のマグロ人間で、兄貴は静のマグロ人間って訳でね。」

「そうそう、社長はRちゃんが居ると、機嫌が好くて助かりますからね。粗相が在ると、『手前、何遣ってんだ。少しぁ目配り、気配りしろ、A。黙って遣ってる素人の兄貴の歳を考えろ。疲労困憊で、寒中水泳させやがって。俺の大事な兄貴を犠牲にしやがって、この野郎~。』って、凄い剣幕に為っちゃう。
『そんなに怒るな。100%、俺の落ち度。A君の所為じゃ無い』と言って退ける処が、凄い処で、並の兄弟じゃ無いですよ。
『モタモタするな。早く旅館に乗せて、風呂に入れろ。冬だぞ。』それで二人とも、一件落着で済ませちゃいますからね。』

「そうそう、大荒れの神津島クルージングの時には、兄貴の様子見て来て呉れで行ったら、私の大袋のゴミ袋頭から被って、『大丈夫、袋被って死んでるから。』で、それを言ったら、『そうか死んでたか。』って、安心してたからね。男兄弟5人で育った兄弟は並の人間じゃ無いと、畏れ入っちゃった。」

「それがね、Kさん。三崎港に着いた途端、腹減ったと言って、ぺろりと海鮮丼食べちゃうんだから、化け物だわ。聞いたら、地面は揺れて無いし、全部吐いちゃったから、胃液も残ってないわさと来たもんだ。あれには、弟ながら驚いた。」

「へへへ、何しろ3つ年下の幼稚園の弟に、毎日学校に連れて行って貰った、体たらくが俺で、目下、弟の七光で、愉しい行事に参加させて貰ってる身で、甲斐性無しでお恥ずかしい限りだいね。」

「なるほど、横須賀で初めて、社長に紹介されて、体格も好くて存在感たっぷりの仲の好い兄弟と感心して居ただけど、Uチィ、Kさんから酒の場でこんな実情を聞くと、動と静の好いコンビですわ。こんな兄弟は珍しいですよ。」

「そうずらい。タッパも顔も好いから、慎太郎・裕次郎、勝新・富三郎見たいなもんずらい。有名無名を問わず、色んな兄弟は居るもんでね。有名人も、最初は無名人だしね。世の中は、広いって事せ。へへへ。」

「やぁやぁ、お兄さん。流石に巧い事を仰る。うんうん。普段は喋らない人なんだけど、話すと、上手いもんですなぁ。」

 大らかでザックバランな船仲間の宴会は、気の置けない場で在る。松本組初参加の若手2人も、ロートル連の昔ガッタ坊主の生れの果て交遊の場を、大いに楽しんだ様子で在った。

 人間、思い出と云う確かな友を積み重ねて行くのが、人生のスパイスにして好い年輪形成とも為る。好い紅葉狩りの行楽で在った。

 食後のデザートにミニトマトを摘み食いすれば、冷たさと寒さに耐えた甘味に、ついニヤリの自然食で在った。

 さて、好いお日和で在るから、自転車散歩でD2まで買い物に行って来ると致そう。帰って午後からは、本読了と致しましょうかね。へへへ。

                 排便、歯磨き、洗顔をして居ると電話で在る。

 顔は存じ上げないが、広島のブログ名『釣り爺さん』の訃報を聞いて、そんなブログ交遊の中で、親しかったから、葬儀に行きますかのコメントが入り、それが縁で年に二度ほど安否確認の電話を頂戴する東京在住の女性から電話が入って、今日は夫婦で上高地散策をして、穂高で一泊するとの由。旦那さんは警視庁勤務だったと伺って居たので、長兄、三兄もそうだったので、身内の親しさを感じる次第で在る。

 丁度諏訪パーキングと云うから、これも何かの『御縁』で在る。丁度、吊るし柿も甘く成って居る事でも在るし、半熟吊るし柿と、生柿を信州のお土産としようの気が働いて、松本インターの出口駐車場で待ち合わせる事を思い立ち、折り返しの電話をする。
大分遅刻をして仕舞ったが、水道局の駐車場で初体面をして、早速、半熟吊るし柿を『美味しい、甘い、柔らかい』の満足で食べて貰った次第で在る。

 日本晴れの松本盆地の東の美ヶ原山系、西の中央アルプスの高峰には薄らの冠雪、黄葉・紅葉の始まった山容は子育てを終わって、退職した夫婦のドライブ、行楽日和と為ろう。

 帰りにD2で買い物をして来ての昼の軽食とする。いやはや、こっそりと息を潜めての、人畜無害の暮らしながら、生きて居ると、思い掛けない事に遭遇する物で在る。


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

アガタ・リョウ

Author:アガタ・リョウ
FC2ブログへようこそ!