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長駄文館・・・一感想為り。

                これでは、『弟が可哀想で在る』為り。(11/17/22)
 いや~寒く成った物で在る。ラジオでは宇都宮で初氷との事。Sマリーンさんとのお付き合いで、すっかり馴染みの地と為って居るから、身近に感じて仕舞う。本州では信州が一番の冷え込みだったとの由。何しろ、山国で在るから致し方ない。

 朝焼けの空に、眩しいお天道さんの昇りが始まって居る。楓の紅葉が鮮やかに映えて居る。例年楓の落葉が始まると、大根干しの時季と成る。昨日は未だ大量の入荷が無かった。教会さんでのお茶飲み話の中に、今年の柿の豊作での干し柿作りが在って、今年は熟しが早くて、剥き難かったとの由。世の中は観察派より、カレンダー派が殆どの様らしい。

 今年の庭観察で特筆すべき事は、トマトの健在振りで在る。未だ青々して現役の様で色付いた実を付けて、糖度の濃い味を提供して呉れて居るので始末をせずに居る次第で在る。トマトの原産地は南米で在るから、アンデス山脈熱し易く冷め易い『高地遺伝子』が、働いて居るのでは無いかの『放置観察』として居る次第で在る。

 ローカルニュースを聴いて居ると、おやまぁの性犯罪で在る。地元大学生が面識の在る高校生女子に性傷害罪を働いて逮捕されたとの事。モーゼの十戒の中にも在るそうで、鬼平犯科帳の冒頭の『何時の世も火付け、盗賊の絶える事無し』で、如何ともし難い犯罪類型の典型で在る。私は非優等生の性質で在るから、困った男の性と紙一重の馬鹿垂れがと自笑するしか無い。

 さて、昨夜は好い映画を観た。山村聡さんの脚本・監督・出演の『沙羅の花の峠』と云う日活白黒映画で在る。山村聡・南田洋子・宍戸錠・芦川いづみの佳作の一本で在った。確りしたオーソドックスなテーマに基ずいて居て、明るく人間の善意が活き活きと描かれて居て、いずれの男女優さん達も光り輝いて居た。
 脚本・監督・出演して居る山本聡さんのカラーが現出されて居て、この人は凄い人と思うと同時に、その当時の映画界の真っ当な熱気を懐かしく思いながら、鑑賞させて貰った次第で在る。

 好い映画を観ると、感想を交わしたいと思うのが人情で在る。然りとて、私の周りには所謂耐性を欠く人間が多いから寂しい次第で在る。何しろ、そんな事を言おうものなら、『Rは暇だねぇ、何時間もそんな物を観て居て退屈しない物だ』の飽きれ顔をされて仕舞うのが落ちで在るから、ったく面白くない次第で在る。
 昔は娯楽が無かったから、祭りの花の一つに小学校の体育館での無料の映画上映が在ったり、学年での映画館での映画鑑賞が在った物で在る。

 当然、授業の一環で在ったから、映画鑑賞の後は映画鑑賞の作文提出が在って、生徒一人一人の朗読が在った。

 私はその時間が楽しかった。『ほう、そんな観方をして居たのか』などと、それぞれの感じ方に普段聞けない内面の一端を観る思いがして、参考と為った次第で在る。学業成績とは違った、それぞれの感性、性格を知る事が出来て、好い物を持って居るから、助けて遣ろうとか、薄情者で在るから、相手にすべきでは無いとか、人間関係に於いて有意義な時間で在った。

 考えて見ると、『情操教育』と云う言葉が死語と為って居る。変な時代で『操』の文字が言葉狩りに遭って、使用を控える世の風潮と為って来たのだろうし、道徳の時間が日教組思想で授業から消えた時期と重複して居るのかも知れない。

 理性的客観的に生きるのを是とする次第では在るが、人間は五感の生物で在るからして、五感を通して観た方が感性との齟齬が縮まると思うのだが、画一的、客観的に傾き過ぎると個性が損なわれる傾向と為り、兎角、カレンダー派、レシピ派に堕して仕舞う様で在る。そう為ると、個性を愉しむ心の余裕からは遠ざかる方向で在る。個性と個別は別次元の事と思うので在るが、困った御時世で在る。へへへ。

 さてさて、空腹のお時間と成って来た。食後は枇杷の切枝から葉を取って、東フェンスの落ち葉溜めに整理して置くと致そうか。落ち葉を土に戻す事で黒々とした土作りと進む自然サイクルは興味深い工程で在る。一応の目標は、『戯け死んで、土を残す』で在る。

 この行を打って、朝飯としようとした処に、ストレスを抱えた顔で弟が遣って来た。例によって問題社員のA君でストレス解消に来たとの由。

 そうかそうか、困ったなぁ。如何するとアドバイスをして居る内に、大分気分が収まって来たとの由で、何時ものゆったりとした兄弟話の交わしと為って、穏やかな表情に戻って来た。如何やら、私には魔法の力が在る様で、話をして居ると穏やかな気分に為るそうな。

 まぁ近くに一卵性兄弟が居ると云うのは、お互い恵まれて居る次第で在る。弟分の吊るし柿の漬け物容器を見せて遣ると、大喜びで在ったが、来る度に貰って行った方が好いと云うので、2、30入った容器を持たせ、約束した田作り、干物身欠きニシンと昆布を炊き込んだタッパを持たせる。来月初めに中禅寺の船に不凍液を入れてシーズン収め同行して呉れとの由。了解と応える。

★A君、社長に少しは進歩で応えろ。これでは弟が惨め過ぎるでは無いか。親心、子知らず、伝わらずは、子として最低で御座るわな。
 人間、出来無いながらも努力さえ続けて行けば、お天道さんが手助けをして下さる物で在りまするぞえ。
報告・連絡・相談のホウレンソウは下の者の義務の基本でゴザンスよ。基本的義務を個人翻訳・解釈をするのは御法度、間違いの元でヤンスよ。

 朝飯を食べそびれて仕舞ったから、弟の車を見送った後、枇杷の枝下しの整理を始める。枝から葉を外して、土起しをして置いた落ち葉溜めに入れる。土から生まれた物は土に返して、植物の恵みを頂戴するのがお天道さんのサイクルと云う物で在る。休憩したいのを堪えて、男の意地で作業終了とすれば2時近いでは無いか。

 親分無しの子分無しのDIY生活の日々で在るから、遣った、遣らなかったは、其の儘、自分に帰って来る結果で在る。仕事と思わず、負担に為らぬ程度に小分けで片付けて行くのが、これまた生活の知恵と云う物で在る。

 馬力オンリーの若い頃はこんな事は出来なかったが、牛に引かれて善行寺為らぬ『歳に引かれて引き算の積み重ね』の段で在る。加えて肉親にマグロ人間の弟と云う見本が居るのは、何かと怠惰の防止に役立つ次第でも在る。あいつが頑張って居るのだから、兄貴の私が怠惰な生活を送る訳には行かぬ次第で在る。アハハ。


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