fc2ブログ

記事一覧

長駄文館・・・2023男チョンガー旅。

                  2023男チョンガー旅(1/4~7)
 <初日&2日>
 旅支度も出来たし、水道、ガス、電気、戸閉りの確認もOKで在る。さて集合場所の会社に行くと致そう。正月と云う事で、皆、早い時間の集まりで在る。男チョンガー旅のスタートは、全員揃った処で、運転手Uちぃ、助手席Kちゃん、後部席兄弟で横浜に進路を取る。カーフェリーの出航は夜11時で在るが、帰省ラッシュを避ける為の余裕スタートで在る。予想に反して順調なドライブが出来て、時間に大余裕が出来て、衣料品の安い店での買い物をしたり陸揚げして在るクルーザーの中での時間待ち、晩飯を行ったりの寛ぎで時間を待つ。

 カーフェリー船と云っても豪華な客船巨体で在るから、田舎者には圧倒されて仕舞う。全長224.5m、総トン数17.400t、航海速力27.5ノット(時速48.5km)旅客定員613名。

 正月4日の乗船と云う事で、客が少なくて、これまた気分の余裕が好い。二段ベットの4人部屋で、クルーザーに居る感覚で、船仲間のクルージング気分が手頃感で在る。23時横浜出航で、翌20時の門司港着の21時間のゆったりした船旅で在る。

 佐渡行、神津島クルージングの要領で、クーラーボックスの酒類、飲料類、酒のツマミのボックスを持ち込んでのクルージング要領で在る。私は沢庵漬け、弟は忘年会の旅館が持たせて呉れる野沢菜も持って来たので、それを摘みの夜の部屋盛りのスタートと為った。

 こんな処が、馴染んだ男仲間のアットホーム的な付き合いで在る。皆煙草吸いで在るから、喫煙場所まで行かねば為らない面倒さは在る物の、女気ゼロの男同士の男連水入らず、無礼行の時間共有空間で在る。酔いが回り、お開きと為れば、二段ベットの四人部屋の小空間は、忽ちにして大鼾の巣窟にアハハの集中の態で在る。

 船内アナウンスに、意外と短いレストランオープンに合わせて、朝飯とする。旅に出れば食べる事も、これ楽しみと為る次第で、レストラン前のメニューに何を食べるかのチョイスで在る。レストランは高級感満載で在るが、メニューは少ない。私は男で在るから、女の気持ちは分らないが、男連と云う物は、50代、70代に為っても、基本的には餓鬼時分と変わらない生き物らしい。アハハ。

「おいおい、凄いもんだね。クルーザー、佐渡汽船だと白波の航跡が凄い勢いなのに、この位大きく為ると、左右の海原が搔き消されて、波立ちが消されて真っ平らだぜや。」
「流石に、好い処に気付いてる。佐渡汽船だと揺れは感じるけど、此処までデカイと殆ど揺れは感じないから、これで世界一周したら豪華旅ってもんだわな。どれどれ、話の種に展望風呂に入って来るとしようかいね。」
「そうだな。了解。」
 
                 先に入った弟が。 
「露天風呂は風が巻き込んで、相当寒いぜや。パスした方が好いよ。」
 内風呂から露天風呂に行くと、成程、寒い。然しながら口元まで浸かり込むと、窓の下部20cm程の開口から海が見渡せる。頭上からの風の吹き込みながら、内湯と露天風呂とは湯音の調整がして在って、熱めで在るから然程寒くは無い。
口まで没する事で、その分、浮力が増して船体の揺れが直に伝わってゆらゆらの入浴と為って仕舞う。それでも、何事も考え様の連想で『無重力状態』で好い気分で在る。

 私の長風呂に寒く無いかと不思議がって、弟が入って来たので、こうだと云うと、早速真似て、こりぁ好いと悦に入ってる。

 部屋は四階で、風呂は五階で在るから、一階高い分と浴槽の中での浮力と云うか浮遊効果で、揺れも強く為る寸法で在る。船窓は飛沫の所為で塩分が固着して居るから、如何しても透明度が落ちる。外洋を航行しての大海原の景観は窓越しだと、『消化不良の態』と為って仕舞う。突進するクルーザーは、海を実感しての航行で在る。

 ビルが丸ごと航行する様な外洋フェリーは、殆ど揺れも実感せずに、大海原を眺望するのが、人間の優越感と云った物かも知れない。
「海は広いな、大きいな」の丘の上目線の童謡を思い出して、陸で歌われた内容を船で実感するにはどの程度の大きさかと、クルーザー、佐渡汽船との比較などをして見る。

 昼飲みから目覚めたKちゃんが風呂に行くと言って出て行った。兄弟で直近の喫煙所で煙草タイムをして居ると、『好い場所』を見付けたと言って、教えに来て呉れた。

 その案内で行くと、船首のゆったりした展望ルームで在った。丁度、右手に九州、左手に四国の九州と四国の間の豊後水道の航行中で在る。
 瀬戸内海は東の『紀伊水道』、西の『豊後水道』で内海と外洋が潮の満ち引きで、熱交換為らぬ『海水交換』が為される海域で在る。

 一卵性兄弟では在るが、私は静のマグロ人間、弟は動のマグロ人間で、其々に対象物に対する感受性が幾分異なる。弟には操船する感覚での大海原の観察が在るのだろうし、観察に主眼が向かう私とでは、大海原を観る視点が違うから同じ場所に立たないのが、個性の違いで在る。

  お互い、其々の感受性を満足させた後の感想交換が、兄弟の感受性、感性の交換タイムの愉しさと云った次第で在る。

「おい、クルーザー燃料は2時間。潮の流れは四国から九州へ。寄港地は門司港だ。如何する? このタッペなら、瀬戸内海の潮流は周防灘からの逆潮流で『排水の潮流』って処だぞ。」

「相変わらず、頭には地理と自然現象がプールされてるねぇ。でもさ、兄弟だけだから周りのイライラ雑音も無くて、時間は十分在るんだし、焦らず、潮目の変わりを待って潮流の変わりをに乗っかって、『一気呵成の進軍』ってもんさね。任せとき。」

「そうかい。右手方向は白波の、蒙古船団の来襲だぜや。俺はもう、気が小さいからオタオタの小便チビらかしてるぞ。」

「またまた、心にも無い事を。どうせ、そんな質問をする位だから、ファイト満々ずら。大丈夫、大丈夫、俺達はいざと為れば、窮地に鬼神の反射的に適応出来る脳味噌と運動神経だから、如何て事も無いわ。
 日本は神国で、神風、『神潮の国』だから、八尾萬の森羅万象を味方に付けて、大ドンデン返しの躁船するから、任せときましょや。」
「おいおい『神潮』と来たかい。初めて聞いた単語だけど、それ貰って置くわ。」

「そうかい、あの白い波浪群を蒙古来襲に診立てたかい。俺のアニキだな。好い発想だわ。兄弟でこんな話をしてるなんて、これも贅沢な遊びだね。他の連中が、不思議がるのも当然の事だわ。」

 さて、夕食は豚カツを予定して居たが、肉は売り切れとの由。仕方なく弟はマーボ定食、他三人はとんこつラーメンとする。悪くは無かったが味、量ともに『上品な出来』で、堪能出来なかった。

     夜の門司に上陸して、ホテルに着く前に、飯を済ませてのチェックインとする。

 二部屋取りで在ったから、兄弟とK&U組に分かれての宿泊で在る。小飲みを楽しみとする二人は夜の街へ。

 <3日目>
 本日は少し早目のスタートで、安芸の宮島を皮切りに、広島名物の広島焼で昼として、Kちゃんリクエストの松山城、道後温泉泊まりとする。

 厳島神社はゆっくり時間を掛けての観光で、白人旅行客の多い日本の観光名所を見物出来て、自由旅の好さにリラックス敢行が出来た。円安、水際対策解除で、親日国・台湾からの友達・恋人旅行が多い感じで在る。見た目は日本人と区別が付か無い。スモーキングタイムとか、渡りの船の中での兄弟の会話では。

「俺達が餓鬼の頃は、旅行と為ると皆『一丁ら』を着て行ったもんでさ、それが高度経済で生活が豊かに為って来ると、団体旅行から『カジュアルスタイル』の寛ぎ個人旅が定番に為って来た。
 それでさ、頭のてっぺんから爪先まで、ファッションが勝った若者に注目して見ると、『中国語』だから、それで答え合わせが出来る。雰囲気からして自由度が在るから、『台湾語』だと思うんだけどさ。旅スタイルからすると、未だ50年位の日本との差が在るんじゃないかな。」

「おうおう、そうだな。ほら、あのお兄ちゃん。船でも上の毛糸の帽子から如何にも高そうな白いセーターに白いズボンでトータルコーディネートしてて、スマホ撮りの連続でさ。島に渡っても撮り続けて居る。
 余程貯金して、ネット検索して、待ちに待った日本観光を楽しんでるって感じだよ。敗戦で不義理の体たらくだけど、こうやって親日国して貰って、日本人として嬉しいもんよ。目の付け処が、ファションと来たか。大したもんだわ。
 特別な事が回数が増えて行って、普段の事と為ると、人間って奴はリラックススタイルが、様に為って来る。全ては中身次第の様が一番って事だからな。
 一緒に居ると、歴史知識で、石垣の作りなんかにも、目が行ったり、潮の満ち引きの差を見たり、造営地の選択、礎石などに似た者同士の観察が行ったりしててさ、のんべんだらりの物見遊山の、凄い、奇麗、美味しいの感嘆符で終わらない処が嬉しい処でさ。旅はやっぱり、相棒次第だしね。」

 飛鳥の奈良、平安の京、江戸の城と日本のメーキングエポットを現出した安芸の宮島、厳島神社は、外国人為らずとも日本人としての当然の観光スポットにして、貴族⇒武士⇒現代の布石を辿る上での歴史の流れで在る。バランスの取れた厳島神社の平安文化と現代観光地の一時で在った。

 然しながら、私としては、歳に勝てずの『トイレ探しの態』で、全く嘆かわしい古希坂の進みで在る。とほほ。

 昼は広島名物の広島焼きを食べる事にして、Uちぃ案内のお好み焼き村に行く。客入りの関係で一番奥の店で入ると続け様に白人三人客、日本人客二人の計九人の大繁盛店の満席状態と相成った。店は母親、娘二人の家族経営の店で在る。

                     店の女将に、弟曰く。
「お前と同室で寝る時は、ロウソク、線香、数珠を持って来なきゃ為らんなんて、酷い事を言われちゃった。」
「えっ、どういう事ですか。如何したんですか?」

「普段は働き詰めで、疲れて居るんだろうと。同情してたら、途中でバコン、カポンと無呼吸睡眠の折に、シロナガスクジラ見たいに飛び上がる程の『潮吹き』見たいな凄い呼吸音するから、大丈夫かと心配すれば、何時もの通りって言うから、安心して寝て居たんだけど、小便に起きたら横に縮まって居て、ピクリとも動かんし、寝息も無くてさ。
 とうとう、『あの世に旅立ったか』と思ってさ。一応兄弟でも、お別れと為れば、ロウソクに火を灯して、線香を上げて、数珠を掛けて、南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏が親しき仲にも『礼儀』在りってもんずらよ。」

「ねぇ、これだよ。眉毛一本動かさずに、シラ~と言って呉れるから、とんでも無ぇアニキでね。俺は弟だから、怒るに怒れんわね。
「えー、そんな事言う兄弟なんて居ませんよ。変わってますね。」

「そんな事無いせ。俺は真面目で素直なだけだんね。皆さんは変に常識の囚われ人ってもんさね。昔から、『嘘はドロボーの始まり』って教育されてたからね。へへへ。」

    全国区の広島お好み焼きをたらふく食べての昼飲みをして、松山城見学に赴く。

 兄弟感想ではイカゲソと鉄板焼きの手際好さには合格点が出た物の、高評価は出ずに何事もお国自慢の食文化の違いの大きさに文化の違いを観た次第で在った。

 徳川血筋の松平家の居城だけ在って、地元の松本城とはセンスの違いが歴然とした『美城』の趣が随所に出て居た。Kちゃんのリクエストに、好い観光が出来た次第で在った。

 さて、夏目漱石の坊ちゃんの舞台・道後温泉浸かりに行けば、改修工事の遮蔽幕での営業で、時間制限では『入れず』で在った。仕方無しで夕食宴会の後で、ホテル11階の展望浴場とする事に為った。道後温泉も国際観光名所と為って居るから、店の探し歩きも楽しい物で在る。気心の知れた男四人旅で在る。ワイワイガヤガヤと土地の味に舌鼓を打つと云うのが、『旅の一般的描写』と為るのだろうが、人間には『育ち馴染んだ味覚』と云う物が在る。宴会の締めに御当地ラーメン店で食べれば、ナンジャラホイの全国区ラーメンの態で在った。

 ホテルに帰っての11階展望風呂と露天風呂が貸し切り状態で、食にこそ恵まれなかったが、厳島神社、松山城の好観光が出来て好い一日で在った。

 <四日目>
 本日のメインは鳴門の大渦潮観光で在る。潮の満ち退きの潮高差に因る潮の鬩ぎ合いが為せる一大パノラマとの由。昼時が好タイムとの由。経験して居る弟は、今回の旅の目玉として居るので、天気の悪さにヤキモキして居る。生憎の雨で在る。晴れ男を自認して居る男で在るから、何と乗船すると雨が止んだ。

              いやはや、その『念力』には驚いて仕舞った。

 観覧船の行く手には、白波が立ち始めて居る。サービス精神旺盛な弟は、渦潮の小ささに気掛かりの様子で在った。
船内アナウンスでは175トンとの由。千石船が150トンだった事を思い出し、新大陸発見のコロンブス船団の最少艦が確か128トンだった筈である。水中を覗ける同時発進の船は一回り小さいので、多分120トン程度で在ろうか。

 アラビア半島のペルシャ湾、紅海のアラビア海と繋がる海峡の最狭部に位置するペルシャ湾のドバイ、紅海のアデン。地中海と黒海を繋ぐダーダネルス海峡、地中海の西端のジブタル海峡などの世界地図を想起すれば、何れも巨大な入水、出水と云った地球の水交換エリアで在る。
 自然の原理から想像するに、その入水、出水時の渦潮たるや巨大エネルギーの交換現象と為って居るに違い在るまい。パナマ運河は堰を設けての段階式運航方法を採る。云って見れば、勾配のきつい山岳鉄道の『スイッチバック運行』の運河版で在る。

 前方後方の生き物の様な『せめぎ合う海上の潮流落差』を、確認しながらの暫しの世界史お浚いをして居ると、三本マストの帆船観覧船が前方から姿を現わした。こちらの船よりも大分大きい。目測からすると優に250トンは在ろうか。

 いやはや、弟は晴れ男にして好い対象物を出現させて呉れる怪物かも知れぬ。『百聞は一見に如かず』で在る。活字覚えの学習などは所詮、『短命知識』に過ぎない物で在る。それに引き替え、現実を見て、実感した記憶は死ぬまで持続する体験で在る。

 オンブに抱っこの七光の身で在るからして、怪物改め、『快物弟』に、感謝感謝の鳴門の大渦体験で在った。

 Uちいの親父さんの墓参りと、実家に寄っての幾つかの道具を持っての帰路に着く。Kちゃんの仕事上、一泊を割愛して、淡路⇒神戸⇒大阪⇒名古屋⇒飯田⇒伊那⇒松本の大走破行で在る。

    途中のパーキングで搔き揚げきし麺に生卵を加えて、熱々のきし麺を啜る。『美味い!!』

 何かと御当地グルメのラーメン・ユーチューブの流行りで、れっきとしたラーメン評論家が解説とランキング付けをして居る御時世では在るが、本州とて所謂、関西食文化圏と関東食文化圏に二分される。馴染んだ味、麺、具材の刷り込みには適わない次第で在る。私には逆立ちしても食評論家には為れないと実感した次第で在ると同時に、生まれ育った味覚の食文化から脱出して、御当地グルメを『客観評価』すると云う技は、本当に出来るのだろうかの『大疑問』を持った次第で在る。

 こんな延長線上には、グロバリゼーションとナショナリズムの根本的皮膚感覚の違いが横たわって居るのでは無かろうか。へへへ。

 朝飯抜きでの健忘症に為らぬ前の打ち込みも、丁度正午半の進みで在る。動のマグロ人間、静のマグロ人間の本領発揮で在る。お互いの健康度が確認出来た次第でも在る。

     ニーマル、ニーサン男チョンガー正月旅も、あっと云う間の楽しい観光で在った。

              2023年1月9日、小部屋定位置コタツにて、by アガタ・リョウ。



スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

アガタ・リョウ

Author:アガタ・リョウ
FC2ブログへようこそ!