長駄文館・・・冷え込みの強さに、トホホ為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　　冷え込みの強さに、トホホ為り。（2/15/23）
　お天道さんが昇って来たが、冬型のピークとやらで、冷え込みの強さに、『嗚呼、嫌じゃ嫌じぁ』の段で在る。久し振りにチン立ち夢を見て、ニヤ付きで目が覚めたのだが・・・。

　ゴミ袋には未だ余裕が在るからパスをして、ネギを抜きに行ったのだが、コチンコチンの土で断念をして来た。

　コタツを強にして縮こまってのコーヒー＆煙草で、ラジオに耳を傾けながらモーニングタイムとする。指示系統をフィリピンに置いたＳＮ空間を駆使した連続強盗事件の社会問題としての『闇バイト』の解説・注意喚起が流れて居る。

　専門研究者で在るから、社会、事件の背景、手口が盛り沢山に語られて居たが、鬼平犯科帳の冒頭部分の『悪の途絶える世無し』で、躾の途絶えし世に蔓延るは、＜カラス何故鳴くの、カラスの勝手でしょ。＞＜赤信号、皆で渡れば怖くない＞の勝手連の『金だけ、今だけ、自分だけ』の根無し草の表層の世で在る。

　　　　　従って背景、手口の分析・解説を聞いても、左様で御座るかの傍観聞きと成って仕舞う。

　遣って好い事、悪い事、我慢し無ければ為らない事、嫌だが遣らなければ為らない事・・・ｅｔｃの躾、教育、社会規範と云う常識が、精神の重みとして或る意味、人間成長の克己心と云う『地味な真っ当さ』が廃れに廃って居る。そんな次第で堅苦しさはアホらしいの愚・低質世相は、安易、低きに流れる総崩れ状態に向かって居る。

　とどの詰まりが、『真っ当さの芯を亡くした世相』で在るからして、如何しようも無い体たらくな御時世の居座りと云う事なのだろう。

　　　　　　そんな世相には、『自己防衛』をするしか方途の無い嘆かわしいさでしか無い。

　幸い、私は古希坂中期の独り暮らしで在るから、人付き合いをしないで自分の守って来た生き方と云う『自分の殻（カラー）』を維持出来て居る。ユニホームを着た現役世代は、何かと処世の術で、同調圧力と云う柵の中でストレスを抱えて行かねば為らない同情せざるを得ない次第で在る。

　仕事上のユニホームを脱いでさえ、言っては為らない本音、言わなければ為らない嘘、可笑しな同調圧力に従う必要など意に介し無くても済む。そんな物は真っ平御免で在る。折角、手に入れたお役御免の自分に正直で居られる人生の第二ステージで在る。

　自分の相手は、自分が選ぶ。己が取捨選択権を存分に発揮して、気の合う、話して居て為に為る小世間で、最小ストレスでピンピンコロリの寂滅道で逝くのが願望とする処で在る。

　　　　さてさて、朝飯をして風呂入り、洗濯をして、一日をスタートさせると致しましょうかね。

　食後は国会中継が始まった。国会中継を聴くのも国民の義務の一つで在る。根がズボラな消極的性格で在るから、自己制御法としては、権利意識では無く義務意識と捉える事で、重い腰を上げる手段として居る次第で在る。

　ラジオを持っての長風呂効果で、漸くのエンジンスイッチが入った。全戸開放の掃き掃除と一部の雑巾拭きをして、チョッキ、半纏も交換して、洗濯とする。

　風呂、洗濯機を回す度に思う事だが、思い当たる汚れ作業もして居ないのだが、垢も汚れも溜まって居る物で在る。それらを見ると、私の内部には生きて来た分の汚れが澱（おり）の様に蓄積されて居る様で、自浄作用の不備に自省とするばかりで在る。

　正午で在るか。薄曇りのお天道さんの乏しさに向かって居る。洗濯物が幽かに揺れる動きの無い庭の眺めで在る。さてさて、午後の部はメイン本に移って、スローな頁進めをすると致そうか。