長駄文館・・・好き者同士で、盛り上がった為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　好き者同士で、盛り上がった為り。（2/18/23）
　いやはや、参った。私もスケベ話、戯け話が大好物なのだが、Ｙの野郎は、その私を軽く凌駕する男で在る。帰ると云うＹを。

「抜け抜けとカッコ付け遣がって、帰った処で、火の気、人気の無ぇ家じゃ無ぇか。どうせ、相手をして呉れる猫も居無ぇんだろ。見栄張った処で、誰も同情して呉れ無ぇ侘しい人生だろ。
　何だったら、飯を食いに行くか。酒を飲みたきぁ、ビール、ウイスキー、梅酒も在らぁな。布団も部屋も在るぞ。熟女倶楽部が見たきぁ、ＰＣが２台在るぞな。ティシュは勿体無ぇから、トイレットペーパーワンロール付けて遣るぞ。」

「またまた、そう遣って笑わせて呉れるじゃ無ぇか。Ｒの口の悪さにぁ、俺は太刀打ち出来んわ。こんな妄想屈に泊まったら、Ｒの毒気に当たって、干からびちゃうぜや。
　俺は未だ長生きして、お婆ちゃんの介護の仕事が在るから、家守りで帰らなくちゃ為らんわ。ミイラ取りが、これ以上長居をしたら、トイレットペーパーに全身の体液を吸い取られて、俺がミイラで息途絶えちまうぜ。
　この前、雪の日に高校の同窓会在ったんだけどさ。Ｒと対等に付き合えるのは、Ｔ位なもんで、そのＴもＲの毒気の前に早死にしちまったって噂だったぞ。土台、ＲＴコンビとは、スケールが違い過ぎるからな。朱に交われば赤く為るって云ってもさ、そればかりは、先天性の要素大だろうが。」

「何を扱きがる。そう云うのを減らず口叩きの尾ヒレ、フカヒレの噂話、欠席裁判の下衆の『戯れ口上』って云うんじゃい。勝手に俺の人格毀損をするんじゃ無ぇわさ。
　世の中にぁ、信じて好い事と悪い事が在らぁな。感化される前に、少しぁ真贋を見極める心眼を磨けや。
『人の口に、戸は立てられない』とは、昔の人も悔しさで泣かされて居たんだろうな。好く、その心境が解る。男放送局のＹの事だから、誤解・流言卑語の盛り役を遣ってるんだろう。ったく、嘆かわしい連中だぜや。嗚呼、心友Ｔが懐かしいぜや。
　無駄事扱く前に、さっき貸して遣った文明史家の黄文雄先生のそれでも中国は崩壊するを熟読して、読書感想文と、春秋戦国の諸氏百家論の分析解説をして呉や。ただ単に読んだじゃ、話に為らんぜや。」

「赤線だらけじゃ無いか。」

「そんな事ぁ、当たり前じゃ無いか。こっちは素人なんだから、良書・好書は何回も読んで、頭の歩留まりが好く為って来たら、赤線部分の拾い読み、流し読みの効率ＵＰさで自分軸を作って行くのが、学んで知るの王道だろうが。それが趣味のライフワークに勤しむ真摯な態度ってもんだぜや。俺の知的努力を甞めとりぁせんかい。コンニャロメ！！」

　すっかり夜に成ってＹの車を見送って、晩飯の炊飯器ＯＮとする。飯の炊けるのを待っての、８時を大きく回っての飯とした次第で在る。差し入れの化け物クラスの土付き大根を洗って、『ひろふき大根』で往生させて遣るしか無い、見るからに『不格好さ』で在る。

　竹を割った様な誠実素直な硬派の見本と、女族からは高評価が為されて居るのだが、口嵯峨無い二本線同期会での欠席裁判評価を象徴しての事だろうか、飛んでも無いひねくれた化け物大根の態で在る。

　いやはや、遣り切れんですなぁ。吾が痴性は充足されはしたが、吾が知性が泣いて居りまするがな。ニャロメ！！

　さてさて、腹も空いて来たから、誤解・錯覚に満ち満ちた化け物大根を旨味の在るひろふき大根にして、上仏させて進ぜよう。

　朝飯、大根処理、風呂入り、洗濯物干しをして居ると、今日は暖かく成るとの予報が大外れの曇天への変わり様で在る。まごまごして居たら、雨が降ってきそうな下り坂の進みで在る。