長駄文館・・・弟に有難や、有難や為り。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　弟に有難や、有難や為り。（4/9/23）
　松本⇒有明⇒白骨⇒高山⇒松本で帰って来て。荷物を置いて米研ぎをして、全戸開放の家として、県会員投票を済ませて来る。昨日は松本盆地の北西有明では黒雲の棚引きに、雨が降り、一路アルプスの秘湯白骨の奥まった方向は、不気味な黒雲と黒霞で在る。悪天候に向かっての山岳道に直進する態で在る。

「おいおい、雪が降って来たぞ。」

　到着して、早速着替えて白濁した白骨の湯に浸かり、汗の出た処で、露天風呂に長湯をする。露出した頭、顔に雪の冷たさで、雪見酒為らぬ雪見風呂とする。ノンストップの宇都宮、佐渡行を遣り遂げて、弟、Uチィは命の洗濯で、長々と風呂に浸かって居る。

　白骨は標高の高い山岳の山合いの温泉郷で在るから、四月の雪は風に下から舞い上がり、中々の風情で在る。夕食宴会では、風呂でリラックスした処で、ピッチの速い酒を飲んで、爆睡して不足分の睡眠を採るとの由で、部屋に帰って布団の敷かれた男三人部屋で、布団の上に胡坐を掻いての雑談とする。

　宇都宮の親方の資格試験の合格祝いを兼ねての、今回の白骨宿泊で在る。白骨ファンの彼女は風呂三昧で過ごすとの由で、前回同様に何回もの風呂浸かりとして居る。強行スケジュール者二人は、安堵感と宴会のアルコールが効いて、爆睡に堕ちるには時間を要し無かった次第で在る。

　今朝は5~6cmの積りで在った。帰りは安房峠を抜けて高山で牛スジ煮込みと土産物を買って高山散策をして、帰って投票との日程と云う。

　山岳のS字カーヴは慎重運転では在ったが、峠を抜けると里は桜花蘭満の風景で在る。兎に角、白人観光客に占拠された様な町並み散策と相成った。何処へ行っても兄弟二人で感想を交換しながらのそぞろ歩きは、愉しい物で在る。仕事も遊びも息抜きも、相棒が好いと感想、話が弾む物で在る。

　投票を終えて、雲一つ無い青空の下で、地面眺めをして、鋏を持って来てニラのカットをしたり、雑草抜き、小石拾い。移植したカワラナデシコ、ミツバ、セリにジョロ散水をして居ると投票帰りの町会の人達が気軽に声を掛けて来て、立ち話の陽気の好さで在る。

　　　　今回もまた、弟のお陰で好い日を送れた次第で在る。有難や、有難やの段で在る。