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長駄文館・・・ロートル熊男も歩けば、

                  ロートル熊男も歩けば・・・。(10/11/18)
 浴後は散歩がてらにシルバーセンターに寄って、花屋を覗いて居ると、車から声が掛かった。中学の同級生M子で在る。車が運転出来るから、大分回復して居るのだろう。

「おっ、好く分かったじゃないか? 何十年振りかや。」
「Rさんの顔を忘れる訳ないじゃ無いの。嬉しいわ、会えるなんて。」

 今年の同級会は如何すると聞くと、未だ保留にして居るとの由。足の方は大分改善されたが、階段の上り下りに自信が無いと云う。じぁ、俺がおんぶって遣ろうかと云うと、手摺りさえ在れば何とか為ると云う。流石に女同士で連絡が密の様で、前回不出席のYとSも出席するとの由。

 そんな駐車場で立ち話をして居ると、彼女の友達が遣って来て、私の事を御主人?などと云う。へへへで在る。

 さて入ると、美味そうなリンゴの王林とお目当ての栗が在ったので、2袋を買う。昼前の時間で、軽食コーナーの2人も暇そうな顔をして居る。目が遭って仕舞ったから、これもお付き合いで在る。コーヒーを飲んで行く事にする。

 シルバーセンターの商売気無しのロートルおばさん連4人で、軽食コーナー、販売コーナーを切り盛りするシルバーセンターで在る。300円のコーヒーに、煮リンゴの2切れを添えて呉れる。コーヒーのお代わりは100円との事。手芸品、水彩画、手作りの木工品展示を見て、何か利用出来るものは無いかと遊んで行く。

 ずっしりと重い好い感じの木目版が在るので、10枚ほどの中から、反りの少ない物、戯画廊の色調に合う物を選んで居ると、先程の同級生とその友達がコーヒーを飲んで居る。

                  どうせ暇で在るから、同席をさせて貰う。
 話を聞いて居ると、シルバーセンターの籠が気に入って買った処、それを作って居るのが彼女と云う事で、親しく為ったとの由。現在は、パソコン教室に通って居るとの由。

 中学までは絵を描くと決まって賞を取ったので、将来は絵描きに為ろうと思って居たのだが、高校では美術の先生に全然評価されずに、絵は諦めたそうで在る。

 話を聞いて居ると、その美術の教師は写実をモツトーとする『形派』で、彼女の『自由・色彩派』からは真っ向から対立する美術観の持主だったらしい。そんな苦い経験が在って、絵の方はトラウマには為ったが、バックを編み込んだり、布を裁断してバックを作る事に才能を発揮して居るそうな。布柄、デザイン、使う人の事などを考えたりして、作って行くのが楽しいと云うから、三つ子の魂百までの『創作自己実現』を果たして居ると云う事で在る。

 話が合いそうで在るから、一度私の戯画廊に足を運んで貰い、色々と感想を頂戴して話を交わしたいと『お誘い』した次第で在る。彼女は私に興味を持って呉れて、これから見に行きたいと云って呉れたが、M子の方に予定が在って、実現はしなかったが、好いコーヒータイムが出来て、コーヒーは『彼女の驕り』との由。

『犬も歩けば棒に当たる』では無いが、<ロートル熊男も歩けば『好機・好奇』に当たる>のお天道さんのお計らいなので在ろう。最後に手相を見て呉れて、三人に共通して居るのが、家族霊に護られて居るとの由で在った。

 いやはや、こんな話が出て来る処が、女族トークと云うのだろうか。偶には異性の中に混じる事も面白い物で在る。兎角、男族トークの中には登場しない分野で在る。これも男女間の『性差』の一つなのだろう。へへへ。

 午後は、本の続きを順調に進める。読書の息抜きに、歩きが少なめで在るから、河川敷のショート散歩に向かう。町会堺の橋の辺りの河川敷に、見覚えの在るシルエットで在る。近付けば、これは久し振りの美人後輩さんで在る。座敷き犬殿が、ワンワンと走って来て呉れた。

「やぁやぁ、久し振り。今日は大当たりだわさ。丁度好かった。プレゼント品が在るから、少し寄って行けや。」
「好いですよ。そろそろ、包丁を研ぎに出して、持って行く頃かなって、柿の色見てたんですよ。他の所よりも、早い色付きに成って来てるし。」
「そうかい。好い勘してるわ。今年はさ、例年に無く色付きが早くてさ。」

                      即Uターンしての話に。
「夏休みの川プールの小学生は○○君と観て、聞くと面白いおじさんで、凄く楽しかったって言ってましたよ。」
「そうかい、そりぁ好かった。子供は素直だから、人間の善悪が直感出来るって事だ。成長すると、その分、曇りガラス何とかで面白さが欠けて来るもんさね。美人さんが曇り眼鏡だと、鼻持ち為らない『ツンツン顔』にランク下げに為っちゃうから、素っぴん美人さんで居てお呉れや、後輩さん。」

「それって、褒め言葉ですよね。ああ、嬉しい。でも、好くポンポンと言葉が出て来ますね。」
「そりぁそうさや。俺ぁ永遠の素直正直さの維持だから、一々考えなくても、素直に口が回るんだわ。あい~。」

「ふ~む。表現方、乗せ方が堂に入ってますね。それって、場数を踏んでるんじゃ無いですか。」
 
                 土手から下りて、甘柿に脚立を立てる。

「大丈夫ですか。」
と脚立を支えて呉れる美人後輩殿で在る。忝(かたじけな)いの段で在る。
「玄関に飾ったら、様に成りますね。」
「おっ、分かった。」

          剪定鋏で花瓶挿しを想定して、葉も何枚か残してカットする。

「やっぱり、センスが好いですよ。」下で受け取る美人さんで在る。

 雨が降って来たので廊下から入って貰うと、濡れない様にと靴を玄関に持って行く。こんな処も二本線らしく、ついニヤリの段で在る。

「見事な色の柿の実に、落ち葉。廊下の笊に栗の実、シクラメンと、Rさんの所は、秋が一杯ですね。」
「持って来るから、絵でも観てて呉や。新しいのが、3額位増えてるからさ。」

 梅酒、その焼酎漬けの梅、梅干しをパック、甕毎持って来て、味見をさせると、『ウメ~!!』の連発で在る。大口消費者のTが居ないから、好きなだけ持って行くべしとビニール袋を持って来ると、嬉しそうに入れて行く。

「私、図々しい女だから、焼酎梅全部貰っちゃいますよ。口に入ってますけど、梅干しも味見。凄い出来じゃないですか。若しかしてマイルドだから『去年物』ですか?」
「今年物だよ。俺は繊細だから、観察眼と腕が好いんだよ。梅はジュースにしたんだろ。」

「一杯頂いたから、梅酒にもしたんですよ。梅ジュースは娘に殆ど飲まれちゃいましたけど。梅干しは作らなかったから、ラッキーです。これ、売れますよ。売ったらどうです。」
「いやいや、売らない処に、俺の手作り価値が在るんだわね。でもさ、女房・母親が手作りする処が、流石に出来の良い二本線女でさ。高得点の女後輩だから、応援したく為る訳さ。」

「Rさんは、観察眼が鋭い!! ホント、勉強して二本線に入って好かったって思ってます。図々しく只で貰ちゃって、褒めて貰って恐縮で~す。」
「遠慮は要ら無ぇよ。倅と同い歳だったヤクルトママさんも交替しちゃったから、消費を手伝って呉れれば好いだけの事だわさ。」

 私が高峰秀子並の美人さんだと褒めて呉れたので、実家の父親にそれを言うと、『軽く鼻でせせら笑われた』との由。父親も『内心』では、自慢の娘なのだろう。アハハ!! 

「大丈夫。自信を持つべし。俺ぁ、一切女運は無ぇけどさ。世界を股に掛けた『面喰い』だぜや。鑑賞眼だけは在るぜや。へへへ。」
「有難うございま~す。じぁ、包丁持って皮剥きに来ます。雨がやばいから、今日は短時間で帰らなくちゃ。」

「好いよ。傘くらい貸すぞ。」
「大丈夫。この位の雨は。」

 傘をささずに、レジ袋を提げて帰る処が何とも早や、欧米系の美人さんで在る。下らない処で女振りを見せないのが、女後輩と云えども『男子番から高』のOBたる所以にして、好感の持てる次第で在る。大柄の処が、高得点の一つでも在る。アハハ。

 私の好みとするロシアン・アマゾネスのタイプからすると、ツンと澄ましタイプのヤナと和みのバルディナを足して、6・4の比率で柔和のバルディナ似と云う処だろうか。

 飾らぬ美人度は、正に高峰秀子さんだと思う次第で在る。手作りをモツトーとする処が、これまた『二本線正統派』で在る。体格好し、顔好し、乗り好し、受答え好し、家庭度好しで在る。

 いやはや、余り褒め過ぎると異界の女・ナターシャに夢奇譚の設定に毒を盛られて仕舞い兼ねない。未だ未だ続編を打ちたいと考えて居るから、今回の褒め形容は打ち止めとする次第で在る。ギャハハ!!

 さてと、本日は資源物出しで在るから、それの用意を始めると致そうか。出して来てからの朝飯として、寒いから省エネで布団での線引きをしながらうつらうつらに進めば好かろう。6時から衣服、段ボール、空き缶の整理をして、一輪車のタイヤに空気を入れて、7時丁度の一輪車押しで在る。

 公民館に行けば、久し振りと一本線殿の手振りのお手伝いを頂戴する。一輪車を収納すれば、アイドリング序に熊手で柿の落ち葉を搔き集めて、またまた出て来た雑草を抜いて、落ち葉溜めに入れた次第で在る。

 残り飯をお茶漬けにしてかっ込み、早寝の影響で直ぐ着替えて寝る訳にも行かず、冷凍肉を解氷して晩飯のカレーを仕込むと致そうか。これも『家族霊の有難さ』かも知れぬ。

  いやはや、遅まきながらの私の成長振りに、仏間の家族霊の面々もニヤ付きの態で在ろう。

 何やら、小雨が降って来た。遣るだけの事をして、寝ろと云う事らしい。へいへい、分かりやした。仰せに従いまする。


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