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長駄文館・・・深夜の徒然に。

                  深夜の徒然に・・・。(12/15/18)
 いや~、師走も早や半ばで、一気に寒さが増して来た物で在る。偶には人恋しさに、『婆さんママ』で飲みに行きたいとは思うが、晩飯を食べて仕舞うと冬夜の億劫さで在る。

 若い頃は店に好きな女が居ると、うずうず気分が昂じて来て、我慢出来ずに出掛けた物だが、今や財布以上にフットワークが錆付いて、腰が上がらない次第で在る。

 こんな弱気を漏らした途端、『男の腰は、動かすもんだ。性獣の名が泣くぜや。』と嘗ての不良中年共に『仲間外れ』を宣告される次第では在るが、益々、仙人の様な『霞喰い状態』の日々の行進で在る。

 いやはや、お恥ずかしながらの寂滅道行脚の昨今で、情け無しと思うと同時に、これが寂滅と諦観でも在る。アハハ。

 世間的に云えば、或る一定の年齢域に差し掛かれば、人畜無害の『中性域』で在る。男女を問わず『茶飲み友達』が一番居心地が好いのだろうが、早々に話、感受性、人生観が合う人間と巡り合える訳も無い。

          斯様にして、無い無い強請りは、怪我、不健康の元でも在る。

 昼散歩方々、ホームセンター、大手スーパー辺りを歩いて居ると、眼鏡に白髪のバサバサ、オールバックロートルが、怖い顔付で自転車に乗って来た。おやおや元映画館主の二代目さんでは無いか。『会釈』をしようとは思ったが、余りの怖い顔とスタバコーヒーに誘った処で、一方的な話と為って、次の機会を所望されても私には、その許容量も無い次第で在る。気付かない事を幸いに、擦れ違って来た次第で在る。へへへ。

『他人の振り見て、吾が身質せ』の訓えも在る次第で、反省する。それでも、擦れ違い様、女族様は横目でチラリをして呉れるから、満更、悪くは無い雰囲気なのだろう。従って、反省終了で在る。

 晩飯までの間、寝室のコタツで横に成りながら、寝付きのBGMでPC動画の音声だけを聞いて居ると、次の動画で時代劇小説の朗読が始まった。

 小説で在るから、物語に起承転結の拡がりと深さを創出する為に、人物紹介、風景描写、動作、所作、心理描写が、配置されて居る。殆ど小説の類を読まない私としては、冗長過ぎるから、要点要点で、話を進めて呉れの感じで、眠りを待って居る次第で在った。

 小説家さんが、用意周到に場を語り、時代を語り、心理を語る。それぞれの描写が収斂されて行く先に、『物語の本陣』が在るのだから、小説の構成上、仕方の無い事で在る。

 袖振り合うも多生の縁で在る。縁在って、聴き始めた事でも在るし、時間の浪費はしたくないから、最後まで聴くべしで在る。うんうん、それで・・・。

  半ばまで来て、それらの前提描写が縦に横に意味を持って来て、テンポ好くストーリーが進む。

 会話に登場するのは、同期年季の番頭、女衆、彼女が一緒に寝て面倒を見て居る年季奉公を始めたばかりの少女の3人で在る。江戸の40年を迎えた商店で在る。番頭、女衆が結婚もせずに盛り立てて来た商店で在る。番頭、女衆は二代目旦那、女将に仕えて居るのでは無く、店に仕えて居る『同志の間柄』なので在る。店の者は20人を超える商いをして居るとの由。

 年の瀬、神棚から出火して、幸い発見が早く、神棚と天井を焼いただけで大事に至らなかった。出火の原因は灯明の火が燃え移ったのだろうが、燃え残りの中に、飾り縄に潜り込ませた髪の毛が在った。何故故に飾り縄の中に髪の毛が隠されて居たのか??? 番頭と女衆の謎解きが始まる。

 番頭は灯明の後始末を確認した若女将の落ち度には、使用人として流石に原因とは出来ずに、出火は縄に仕込まれた髪に『鬼火』が付いたと診て、飾り縄の出処を女衆と未必理に追う。

    それの聞き取り最中に、少女が逃げ出し、番屋筋から店に戻されて来た。

 家出の動機を訊く番頭と女衆、少女の場面で在る。流行病で土葬ね出来ずに荼毘に付された母親を少女ながらも不憫と思い、隠し持った母親の髪の毛を、神棚の飾り縄に入れたら、お供え物、店の皆が手を合わせて呉れるだろうと考えての行為だったと云う。

 女衆は番頭よりも、頭の回転も好く合理的精神の持主で、苦労人の清濁併せ呑む威丈夫な店の切り盛り屋さんで在る。

 女衆は、番頭、少女を説得して、裏庭の毎年、黄色の花の咲く所に、燃え残った飾り縄を燃やして、土に埋め目印の石を置いて、少女共に南無阿弥陀仏の手を合わせた。
 大岡裁きの線で、人情味溢れる『江戸情話』と感涙して居たのだが、それが何と3段構えの構成で、作家の力量に感嘆した次第で在る。

 然しながら、その時から女衆には如何洗っても、焦げ臭さが落ちないので在る。或る時、少女を愛おしく包む煙を見る。その煙は、瘦せこけた小柄な女の顔をして居た。女衆は、『お母さん、もう大丈夫、私が母親に為って立派に育て上げるから、成仏して下さい』と大晦日の夜に誓うので在る。

 除夜の鐘がお江戸に響き始めて居る。そして、新年を迎えて、女衆の煙臭さは無く成って居た。

 物語の謎解き、推理構成が、真に理知的に組み立てられて居るから、世代的には私世代より大分、若い知性の持主なのだろう。そして最後がまたまた人情的な合理性の形を採って居る処が、動画に載せられて居る所以なのだろう。

 所謂、知と情のバランスが好い、『現代江戸情話』と為って居る処が、何とも云えず日本の現代小説と云う感想で在った。

 こんな好題を頂戴した次第で在るから、気の合った者同士で、ゆったりお茶、コーヒーを飲みながら、同時に朗読を聴いて、お互いの感想を語り合う事の出来る一時を共有したいと思う次第で在るが、儘為らぬのが『現実』と云う物で在る。へへへ。

 明けて本日、今季最高の冷え込みで在った。夢の反芻と分析をして、何時か物語にすべき物と、寝床アイドリングを続けて居た次第で在る。起きれば遺憾いかんでポカをして仕舞い、バタバタして終った。ポカも何度も繰り返せば、要領も覚えて手際も好く成って来る物で在る。

 尤も、同じポカを繰り返す処が、『馬鹿の森の石松、漬ける薬無し、馬鹿は死んでも治らない』のお粗末さを修正するしか無いのは解っては居るが、それが出来ない不治のポカ癖なので在る。正午に成っても、空気の温まらない次第では在るが、廊下の日差しの中では、すっかり大きく成った若鳥が二羽止ま木で仲良く止まって居たり、藁巣を追い出されて、餌入れに入って居たりして居る。

 本日は、昼を回ってからの朝飯の用意で在る。いやはや、自由過ぎる日常では無いか。遅れ序に、美味い物を作って食べると致そう。へへへ。


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