長駄文館・・・待望の雨が降る為り。
- 2019/05/21
- 14:33

待望の雨が降る為り。(5/21/19)
2時のトイレ時には微かな雨音だったが、鳥の声に起こされれば、確りした音で在る。起きて障子を開ければ、薄暗い5時を回った雨の佇まいで在る。起きて、小部屋入りをしてモーニングコーヒーを注いで、待望の雨の庭を眺める。
待望の雨で在るから、廊下のシクラメン、ユリの鉢植えを、庭の出入り口の上がり石に並べる。昨日の天気情報によると、松本の雨量も大きく成るとの由。既に庭通路には、水に浸かって居る。洋楽CDをBGMにしながら、雨に打たれる静まり返った庭の緑を見る。この雨で、昨日の敷き草をして篩に掛けたスポットにも、雨が浸透して好い塩梅に成る事だろう。昨日は風が強く吹き回って居て、モヤシ状の安全牌用に植え足したキュウリ、ブドウの芽の覚束無さで在ったから、それらにも添え木をして紐結えをして置いた。そんな次第で、絶好の雨の成長とも為ろう。
巣の作りは如何かなと、葉群の楓の中を見上げると、雑な巣の上にキジバトが据わる姿が在って、左様で在るか。巣の完成、産卵、抱卵をスタートさせるか。
私もキジバトも好いタイミングで、仕事を終えたと云う物で在る。ブレンダ・リーの軽やかにスゥィングする歌声に、幅広なバラの葉が雨にリズムに呼応する様に、上下に揺れて居る。
植物達にとって、雨に勝る御馳走は無かろうし、肥料も撒いて置いたから、赤マムシドリンクよりも、精が付くと云う物で在る。私は腐臭を放つ古希坂住人で在るから、精力剤も腹下しにしか為らないのが、真に慙愧に堪えない次第で在る。
電線ではツバメが二羽、羽根を震わせてのシャワー浴びをして居る様で在る。こんな雨の利用法も在ると云う事で在る。
昨夜は如何にも進まなくて、落書きのお時間として仕舞った。アラビアンナイトの朗読に触発されて、描いて居る内に魔法使いの肖像画と為って仕舞った。クレヨンが在ったので、小童子時代に戻ってクレヨン画として見た。朗読内容だと、真に魔法使いは、悪魔の手先で、碌でも無い魔法を使う。日照り続きで、私も営巣中のキジバトも疲れ果てて居るし、根の浅い畝野菜達も、日照りに青色吐息状態で在るからして、その魔力で雨を降らせたら、一目置いて遣ろうの魂胆で頁捲りからエスケープして居たので在る。
私の夢奇譚の相棒のウクライナのライオン女・ナターシャは云う事を聞かないと、即赤柄の睾丸鞭の脅しを掛ける怖い女では在るが、根は真っ当にして、頼りに為る。そんな彼女の爪の垢でも煎じて飲ませて遣りたいの願掛けも在った次第で在る。
描き上げて、観賞した処、小童子連が見たら、『お爺ぃちゃん、怖いよ。如何して、こんな絵を描くの。駄目だよ!!』なんてブーイングが出るのは必至の肖像画し為って仕舞った。絵をとくと鑑賞して居ると、アラビアンナイトの魔法使いの術は、催眠術に在る様で、紫の眼が人心惑わしの核芯と観た次第で在る。
子供が小さかった頃、節分の鬼は外の赤鬼のお面をクレヨンでダイナミックに描いた処、倅はウワァ~と逃げ回り、3歳下の娘は怖いと泣きじゃくり、私は女房に頭をポカリと叩かれた次第で在った。私としたら、鬼が怖く無く成ったら、鬼種族は壊滅に帰して仕舞う。鬼が反面獣として、世の悪を糺さずして、真っ当な世の維持など無かろうと思うのだが、見解の相違とは、真に厄介な物で在る。
そんな魔法使いの肖像画を持って来て雨の庭をバックにサッシ窓に立て掛けて見ると、『如何じゃな。願いは叶えて遣ったじゃろ。吾を崇めよ。吾に不可能無しじゃろう。』と魔法使いの眼が笑って居るでは無いか。
七時で通勤カーが、ワダチの水を切って行く。雨の自転車通学は男子の合羽通学で、女子はバス通学の態で在ろう。キジバトの巣伴侶への差し入れ行動も在ったから、腹の虫も鳴いて居る次第で、私も朝飯を食べて、肌寒いから二度寝と致そうか。その前に、七時のニュースを聞くと致そう。
先ずは、雨情報から始まったニュースからで在る。次は裁判員制度の量刑の変化に就いてで在る。判例を重んじる裁判官と感覚で量刑を決める庶民との違いは、止むを得ない事で在る。余り大きなニュースは無い様で在る。春の叙勲で、久し振りに亀井静先生の味の在る声を聞いた。政治家もサラリーマン化して、小粒に為り下った物で在る。小選挙区政党がしたのか、マスコミがしたのか、面白味に欠ける次第で興味が薄れるばかりの世相で在る。
さて、飯に致しましょうかね。
雨も殆ど止んで来て、スペース空けのベンリ菜、ハツカダイコンを抜いて居ると、ヤクルトコールで在る。その後、伸びて来たシュンギクを一掴みとミッバの採取をして、外水道で雨の汚れを洗い流す。ハツカダイコンの赤カブをカットして、それはベンリ菜と一緒に浅漬けに回す。入浴後は川に下りると、久し振りの濁流の流れと成って居る。これで暫くは水量の確保が出来たと云う物で在る。家の前の釣り遊び場は、この濁流で深く成って呉れれば有難いのだが、雨が止めば拡がる青空に白雲の湧き立ちで在る。風呂上がりの所為も在って、Tシャツ一枚でも暑い次第で在る。
然しながら、申し分の無い雨を頂戴して、万遍の無い緑の蘇りについつい、雑草抜きをして仕舞う手で在る。へへへ。
さて、本日の一枚は、『アラビアンナイト、魔法使いの肖像画』で在りまする。極力、幼児に見せるのは止しましょう。ニャハハ!!
さてさて、洗濯物も干した次第で在るから、午後の部へ移行する前に、台所に立って一遊びをして、昼の小食と致しましょうかね。
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