fc2ブログ

記事一覧

長駄文館・・・雨に、抱腹絶倒の電話為り。

               雨に、抱腹絶倒の電話為り。(6/15/19)
 昨日は久し振りのYとのスケベ話と老後貯金2000万の裏話で、大いに盛り上がって仕舞った。S23年産の二本線はベビーブームの最潮期で、スケベに特化して居る顰蹙連で在る。増してや絶対少数・露出狂の相撲部と来て居る。相撲部は兎に角、変わり物の巣窟で在った。その変わり者が祟って、相撲部の生き残りはY一人との由。

「ほら、俺さ、心臓にはペースワーカー、ゼンリツ肥大症で薬飲んでるんだ。薬も2種類在って、女性ホルモン剤と男性ホルモン抑制剤なんだってさ。俺はそんなのは素人で知らなくてさ。この頃、握りしめても全然勃起せんのだよ。とうとう、俺も『お迎え近しか』で心配に為って、先生に聞いた訳さ。
『先生、合体は小さいけど、胸毛に背中に背びれ毛を売り物に、シャカシャカMANを売り物にして生きて来たのに、それが抜け落ちて、腕、脛、脇毛も抜けちゃって、髪の毛が蘇って来た。得意として居た妄想にも陰りが出て来て、黄金の右手の出番が無く為っちゃった。医学的解説をお願いします。』って、俺、声がデカイだろ。診察室から出て来たら、看護婦達が俺の顔見てクスクス笑って遣がる。

 俺が飲んでる薬は、毛生え薬メーカーの男性ホルモン抑制剤タイプなんだってさ。二本線仲間の風評だとRは歩くペニスと聞いて居るんだけと、羨ましい限りだよ。もう、俺もこの歳だからさ、毛髪は要らんけど、妄想、妄夢に去られて仕舞ったら、生きる活力が消滅だよ。唯一の張り合い、趣味と引き換えじぁ、俺ぁ、立つ瀬が無く為っちゃったよ。」

「そうか勃起の添える手無しか、其処行きぁ、同じ立つ瀬は無しでも、俺は好夢を見てさ。差し伸べて呉れる子供達の手橋で人命救助の善行をしたぜや。ネアンデルタール人の体毛を脱皮したと観念して、晴耕雨読に、是、勤めるべしで、悪行から手を抜くしか無ぇずら。昼は鍬握り、夜は朕握りじゃ、心臓のペースワーカーだって、フル稼働で疲労困憊するぜや。禅寺で覚えた座禅を組む古希の坂でさ。土台、扱きの坂じゃ、坂の上の雲で命がともっちゃうから、お天道さんの天啓さね。」

「Rに掛かっちゃ、何か自業自得の引導渡されちゃうって事か。参ったなぁ~。」

「何事も、過ぎたるは及ばざるが如しの森羅万象の理ずら、あれだ、自問自答、心頭滅却せば、火もまた涼し。駄目だよ、その位の理解が出来んから、禅寺通いをするんじゃい。喝~ツの替わりに、頭ひっぱたいて呉れっか。相撲部は救い様の無い巣窟だぜや。」

 昨日は蒸し暑かったので、玄関に打水をして、半分開けて風の通りを好くして、ゴタ話を全開させて居ると、帽子に首タオル、作業服に長靴、高級手袋をした先輩殿の顔出しで在る。

「Rさ、草刈するぞ。」
「先輩、こいつも二本線同期の後輩ですわ。今日は客人が来て居るから、草刈はパス!!」
「何~、先輩が遣るのに、後輩がパスとは、如何云う事だ。」
「あいあい、遣ってましょや。仕度して後から、行くわいね。困った校風伝統だぜや。」

 コンデンスミルクをたっぷり掛けたの苺ジャムにブラックコーヒーを磁器のスタンドグラスに注いで出した処、こりぁ美味い。お婆ちゃん、甘い物が好きだから喜ぶと、孝行息子のYはニコニコ顔で帰って行った。初めて上手く出来たと云うタマネギと缶ビールの差し入れで在る。

 河川敷に下りれば、一本線のFさの姿が無い。遥か向こうに草刈機を使う人、一人で在る。然れば、私は熊手で草纏めをすると致そう。家から熊手を持って来て、日曜日予定の一斉清掃の過保護準備とする。

 いやはや、女には一切見向きもされ無いが、苦役だけは気軽に飛び込んで来る。困った物で在る。作業と為ると、弱音を吐くなの黙々とこなすのが、二本線気質で在る。

「Rさん、奇麗に為った。これで好いずら。」
 一応、自分の予定を仕終えた先輩殿が草刈機を背に云いに来て、ベンチでの一服で在る。

「先輩、痩せたんじゃ無い。」
「おう、痩せただよ。」
「そうかい、先輩にも『忍び寄るお迎え近しか』で、寂しく為るねぇ。でも、これが人生だぜね。へへへ。」
「まだまだ、くたばって堪るかでさ。今日は朝からハーフ遣って来て、仕事して来たからな。そう簡単にぁ、Rさんに殺され無ぇよ。苺、サクランボ美味かったよ。」
「梅は漬けた?」

「ああ、漬けた。必要になったら、赤紫蘇貰いに来るわ。Fさに聞いてるけど、プール行っても、女ばかり見てるって話じゃ無いか。」

「あれ、そんな事云ってるかいね。俺はやっこさんと違って、堂々と見て、素直な感想を云ってるだけだんね。
Fさは未だ色気が在って、娑婆の常識に捉われて居るから、素直に見れ無くて、俺を出しにして、車横付けで、強制連行でプールに連れて行くだけさね。
 高齢者だけで、『枯れ木の浮力泳ぎ』のスローモーション雰囲気なんで、俺の馬力と若さわ吸い取られる感じで、余り行きたくない場所でね。
 まぁ、それでも100円の温水泡風呂に浸かって、Fさとのスケベ話が好くて、強制連行されてる訳だいね。」

「そうかい、えらいFさの話とは違いが在るけど、兎に角、Rさんは女に目が早いって云ってたぜ。何でも作文しちゃう才能は、大したもんだからな。真偽の程は立会しないと解らんけどな。アハハ。」

 其処へ、大型犬ボルゾイを連れたご婦人の犬散歩で在る。早速、気軽に声を掛ける処は、前町会役員さんの腰の低さで在る。「御苦労さま」の応えに、犬の話に成る。大型犬は狼狩りの猟犬としてロシア貴族達に愛好されて居た貴婦人タイプの小顔・白地に黒の混じりにして、スラリと脚の伸びた長毛犬で在る。

 そんな雑学を云うと、「好く知ってますねぇ、其処まで知ってる人は居ませんよ。」と喜ばれるので、少しの言葉交わしと相成る。冗談で、アジア系ロシア人と云うと、『中央アジア系の顔立ちで、相当なインテリさんね。』との由。中央アジア系の言葉に、世界史の中央アジアの騎馬民族の興亡史が浮かび、中央アジア系の言葉に、中々のご婦人と観た次第で在る。へへへ。

 本日は、雨で在る。昨日の出来事を文字再現して居ると、Yから電話で在る。一応、モデルとしたYにも人格権が在るから、PC画面を戻して、読み上げて遣ると、『そりぁ酷い』とゲラゲラ笑いで在る。

 昨日は最高潮に達する寸前での『草刈喚問』で在ったので、消化不良で在った。聞けば、担当医は若くて独身アストリートの女医さんとの由。

 薬を飲んでも前立腺肥大は改善されず、売り物の体毛は『退毛』するだけで、一向に効き目が無いと相談した処、全く男の生理・性事には無関心のアッケラカンの女医さんは、処方薬の効果で『現状維持』が叶って居るから、四の五の云うべきで無いとの対応しかして呉れないので、Yの奴は『執拗』に食い下がったとの由で在る。

『現代科学IT時代の日進月歩の医学界にも拘わらず、小便滞って、薬飲んだら、頭に毛が生えた。それにも拘わらず、吾が朕は委縮するばかり。先生、そりぁ、アンマリだ。人生、百歳時代に『蛇の生殺し』じぁ無いですか。健全な朕に、健全なる日々が医術でしょうに。』

 何しろ、喋らせたら、私の遥か上を行く『多弁男』で在る。聞いて居るだけで、抱腹絶倒の迷口上で在る。禅寺、美術館巡りに、寄席通い、通勤時には川上宗勲の官能小説の大ファンだったと云うから、手に負えない。

 自称、行員世界の自分だけ、出世だけの人間模様に抗して、ゴーイングマイウェイの定年64まで勤め上げたサラリーマン時代の辛苦は、地面を這いずり回る『悲哀の海』だったそうで在る。其処を強調して貰わないと、肖像権は断じて許可しないと力説する。

 彼の気迫、痴性全開のY談には聞くだけが精一杯で、吾が知性に基ずく突っ込みの入る間隙も皆無の沙汰で在る。Y談=猥談とは、正にこの事で在る。

 いやはや、こんな亭主、親父を持たされた女房殿、子供殿の顔を見たく為って仕舞った次第で在る。また東京に四日ほど帰宅すると云うから、『電車、バスの中で読んで呉れ』と印刷して置くと云えば、そんな物は黒塗り箇所だらけで、読めんと『一丁前の口』を叩く豪の者で在る。

 相撲部と云えば、最高の異彩を放って居たI.Tが居た次第で在る。異彩を放ち過ぎて、真っ先の『早逝』で在った。それを話して、奴の分まで相撲部を代表して長生きの義務が在ると云えば、それだけは勘弁して呉れ、ああまでは到底、到達出来ないと云う。

 いやはや、世の中は広大にしてカオスの満ちる世界の様で在る。連チャンのY談の世界に圧倒されて、このままでは一日を棒に振って仕舞うばかりで在る。

 遺憾いかん。食凭れには太田胃散、腹痛には正露丸、頭には毛生え薬だそうな。吾が知性回帰の為に、飯後は風呂に入って、心頭滅却をして穢れの無い世界史読書をするべしで在る。世の中には、酷い都銀銀行員OBも居た物で在る。

      カァ~、吾が知性が、ウルトラマンタロウの胸の点滅状態では無いか・・・。

                  吾が男子番から高・校是曰く。
                   一つ、質実剛健で在れ。
                   一つ、弱音を吐くな。
                   一つ、大道を闊歩せよ。



スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

アガタ・リョウ

Author:アガタ・リョウ
FC2ブログへようこそ!