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長駄文館・・・50色色鉛筆を頂戴する為り。

             50色色鉛筆を頂戴する為り。(7/9/19)
 昨日の月に一度の美大出のブロンソンさんとの語らいは愉しく、凄い物まで頂戴して盛り上がって仕舞った。

「Rさん、これプレゼントする。50色色鉛筆でこれが在ると、安心して居たんだけど、俺が持って居るよりも、Rさんに使って貰った方が役に立つと思って。手放すのは寂しいけど。使ってよ。」

 その気持ちは、良く理解出来る次第で在る。愛着品とは、そう云う物で、思いの象徴で在ろう。丁重に頂戴する事にした。

 古びたケースの中の、未だ殆ど使って居ない色鉛筆で在る。家業を継いだ男の気持ちを現わして居るケースの角が擦り減った彼の愛蔵品で在る。

 色鉛筆に関しては一度、サラリーマン時代の先輩MAさんが『終活』に伴って、生前、色鉛筆画を描いて居たと云う奥さんの遺品の中に色鉛筆と紙が在ったからと、使うかいとの由で、探して呉れたが紙は在ったが、色鉛筆の所在が解らないとの由で、紙を貰って来た事が在る。その紙を使って居る次第で在る。

『心何処』時代、好くコメント、電話を頂戴した東京の奥さん女性が、私の戯画を見て「もっと良い色鉛筆を買って来て描け」などと、お節介を焼いて呉れた物で在る。素人の落書き絵程度の物で、使用する色も限られて居るから、トンボ12色で充分と応えて居た次第で在る。へへへ。

 下手絵の切っ掛けは、私は漢字の多い硬い文章しか打てない退屈な字数だけが多い創作日記のブログで在る。ブログ界に倣って、写真を入れ様とデジカメを買って写真を入れ様とした処、縮小機能が巧く働かず、『為らば』と思い、幼稚な絵を色鉛筆で描き始め、時々、打つ短編の挿絵としてスタートしたのが、戯画描きの流れで在った。

『下手な鉄砲も数撃てば当たる』の喩えで、何時の間にか、ファイルに愚作が山と為り、額に入れて見たら、『馬子にも衣装』と為った。時間潰しの一環で、気に入った原画をコピーして色塗りして、『額入れ』として遊んで居た次第で在る。

 そんな介護の気晴らし遊びを四畳半でして居ると、四畳半の出窓から顔を出して覗きに来たのが、『酔っ払い糞親父』で在った。その当時は、未だ5~6枚の額入れで在った。面白い絵だから、俺の50万の盆栽と交換しようと大言壮語を聞かされ、俺にはそんな興味は無い。気に入った物が在ったら、コピーして色塗りをしてプレゼントして遣ると云って、プレゼントしたのが切っ掛けで、酔っ払い直情親父の絶交宣言の不履行に往生して居る関係が始まった次第で在る。いやはや、とんだ糞親父に見込まれて仕舞った物で在る。とほほ。

『塵も積もれば、山と為る』で、置き場所の無く為った額絵の展示部屋を、六畳の物置き部屋を弟に相談して、畳を取り除いてフローリングにして、襖をベニヤに変えて其処に桟木を渡して、戯画廊&勉強部屋とした次第で在る。多分にして自画自賛の性質なので、人に見せたく為る次第で、強制連行するのを愉しみとして居る。
 それでも可哀想な被害者達からリクエスト画が何点か在ったので、コピーして色塗りをしてプレゼントして居たので在る。

 現在、自選集として65画、プレゼントが21額に達している次第で在る。そんな次第で、何かと話の種に為る『グッツ』と化して居る。ギャハハ!!

 世の中は、面白い物で、何処かで通じて居る次第で、色鉛筆画の道具が回り回って50色の色鉛筆のプレゼントと為った次第で在る。

 四畳半で4人兄弟による『東京大衆歌謡楽団』のライブ動画を見ながら、マンドリンで音だけの指運動をして居る最中に、ブロンソンさんの集金だった。

「やぁやぁ、好い事してるじゃ無いですか。流石にRさんらしい。愉しんでますね。」
「へへへ、戯けに徹すると、愉しいもんさね。さぁ、上がって置くれや。コーヒー入れるわ。」

 そんな事で始まった、月に一度のゆったりした男トークの時間で在った。交換したり、新しく加えた『アラブの魔法使い』『白い風船』『高笑と冷笑&諦観』の三画の感想を頂戴して、先日Yからの電話で行って来た草間弥生展、上条信山の書展、県展絵画などの感想報告に『西洋の混色技法』と『日本の重ね色技法』の違いなどを、芸子の白粉下塗りを交えて話すと、Rさんは良い目をして居る。土台に感性を持って居る人の鑑賞眼は違う。歴史、映画、絵画、美術、時事問題、人生観とジャンルを問わず、全てがR節に為る訳ですわ。と絶賛して下さる。そりぁ、アリガトざんすの嬉しさで在る。

             そんなアイドリングコーヒー談から、恒例の世界史講座に入る。

 氷河期終了が1万年前、小アジアで始まった農耕、遊牧の始まりが8000年前。獲得経済から生産経済に移った人類進化の過程で在る。世界四大文明の農耕文明始まったのが6000~5000年前、遊牧民族の印欧語族が大民族移動として現われたのが4000年前、最古の大民族移動がアーリア人、フルリ人の大民族移動で、エジプトのハム語族、人種不明のクレタ文明のクレタ人、メソポタミアのシュメール人、インダスのドラヴィタ人の旧勢力を馬の機動力依って駆逐しながら、新勢力の印欧語族の世界に替わって行く。

 所謂オリエントの衰退、ヒッタイト、ミタンニ、アッカド、ギリシャ、フェニキア、アラム、ヘブライなどで在る。

 農耕を目覚めさせた麦科植物、マメ科、遊牧を目覚めさせた動物群の牛馬羊類が、小アジアに揃って居た幸運は、正に神話的山彦、海彦と重なり合う。この間の農耕と遊牧の文化攻防が、人類絵巻として面白い処で在る。

 東洋史の中心中華文明の骨子は、華北の孔子の儒教と華南の老荘思想+民間仙人思想=道教で在る。隋唐は北方民族・鮮卑がその出自で在った為に北伝仏教の下、東アジアに一大中華圏を構築した経緯を話すと、ブロンソンさんは、唐はすっかり漢民族国家だと錯覚して居たとの由。

 漢民族ナショナリズムは、儒教・道教に還る次第で在るから、毒亜圏の中国・半島国は、仏教の通過のみで終わり、理を共通させる縄文以来の日本神道と仏教が混然一体と化した日本仏教が日本に定着して、家に神棚、仏壇が並立する訳で、活字検証ばかりして居る球デッカチ野郎共が、耳当たりの好い『習合文化』を日本文化の特徴と、『自虐』するのは如何なものかと、自論を展開した次第で在る。人体には異物の混入に関しては、生物反応としての『拒絶』が作用する。端的に云えば、輸血を考えれば血液型を調べて同じ血液を輸血する『同和』が基本で在る。・・・そんな私見を述べると、得心して呉れた次第で在る。

「こう遣って、R塾でのマンツーマン受講して、10数年。こんな高度、高質な講義が聴けて、今日も好い講義が拝聴出来て、勉強に為りますわ。いやはや、得難い人ですよ。有難頂御座いました。今月は夢奇譚第35部、楽しく読ませて貰います。その内、梅干し、梅酒ですね。へへへ。」

         朝食後、こんな行を打って居ると、ヤクルトコールで在る。行けば。

「Rさんって、二本線OBなんですか。玄関に同窓会の郵便物が在ったもんですから。」
「ああ、俺の頃は番から男子校で、好い高校だったんだけどさ。今じゃ、女の侵略を受けちゃって、生徒達は軟弱男の顔に為っちゃってさ。」
「それでか、最初会った時から、雰囲気が相当なインテリさんと思って居たんですけど、話を聞けば聞くほど、話す内容が只者じゃ無いと感心してるんですよ。」

「えらく煽てて呉れるじゃんか。俺は煽てより、女日照りの空き家だから、女の紹介の方が好いんだけどさ。」
「またまた、そう遣って、話をはぐらかせる。話しも上手でハンサムで魅力一杯なんだから、その気に為れば、不自由しないでしょうに。」

「何を扱いてるだい。今じゃ、落ち目の三度笠で息をして居るのがヤッとだわね。相手をして呉れるのは、餌と水遣ってる義理付き合いの金華鳥と金魚、グッピーだけだいね。生きる張り合いが無ぇのが、寂滅の道さね。あい~、如何するだいね。」

 そんな玄関立ち話を終えて、本日も曇天の長袖で在る。七月も九日で在るから、キリギリスが鳴いて居るかも知れない。パッとしないお天気では在るが、する事も無いから、車で様子を見て来る事に致そうか。

 長袖、長靴、軍手と虫ケースを持って、車で第一スポートに行き、エンジンを切ってギースの声を探すが、声無しで在る。第二ポイントに向かう途中、水田地帯の畔傾斜にギースの数多数で在る。如何見ても、人間様の勝ちの願っても無い状況で在る。長靴に履き替えて、軍手をする。土手状の畔傾斜は難儀では在るが、大魔神の長靴で草叢を薙ぎ倒して行けば、すわ、天変地異とばかりに、キリギリス達が追い立てられる。姿を見せたが運の尽きで在る。獲った、獲ったりで、オス9匹、メス2匹の大量捕獲の段で在る。メスを探すが、如何云う訳か、出て来るのはオスばかりで在る。

 メスは次回に回して、帰って来る。飼育ケース3つに分けて、家庭菜園の土を入れて、削り節とキュウリ一本を採って来て入れ、今年の夏の風物詩として、四畳半出窓、廊下、二畳小部屋に置く。汗でぐっしょりした身体は風呂に、衣服は洗濯機にとする。

 風呂から上がって呉れば、小部屋のキリギリスが鳴いて居る。これで今年の夏の始まりで在る。お天気さんは下り坂の様で、何時の間にか曇天と成り、西の空からは雷鳴の轟きで在る。これまた、『思い立ったら吉日』で、儲け物をした様な気分で在る。へへへ。



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